愛宕念仏寺現代の羅漢さん

2003・11・9羅漢撮影
2004・1・11作成
2006・11・11再編補足

 「おたぎねんぶつじ」と読みます。京都市右京区嵯峨野鳥居本町深谷町にあります。京都バス(京都駅から72番・三条京阪から62番・清滝行き)に乗って「愛宕寺前」下車です。清滝トンネルの手前にあるお寺です。
 もと松原通大和大路東入北側(現松原警察署東・現在石碑が残る)にあった寺院。1922年区画整理のため移転。珍皇寺の旧名愛宕寺を継いで真言宗東寺派の寺院に属し等覚山愛宕寺といいました。空也の影響を受け「念仏上人」と言われた千観が再建した寺。愛宕神社同様「火之要慎」のお札があります。
 重要文化財もあるのですが何よりユニークな羅漢さんが魅力のお寺です。
昭和25年の台風で仁王門が破損したそうで、昭和56年解体復元修理されたました。この時に寺門興隆を祈念して、境内を羅漢の石像で充満させたいと発願されました。十年後、その数は1200体となり平成3年11月「千二百羅漢落慶法要」をされました。
 前住職は仏師としても有名な西村公朝さんでした(2003年お亡くなりになりました。合掌)。

並ぶ羅漢

かわいい羅漢

ユーモア羅漢

この他にもデジカメ写真劇場にいくつか写真があります。
7,二人の会話3  8,二人の会話4   82、ふ〜ん  85、まあいっぱい!

故西村公朝師の仏たち

 ふれ愛観音堂があってその中に「ふれ愛観音」(下)がおられます。目の不自由な方でも心の目と手で触れることの出来る観音さんで、触れることで心身の痛みを和らげてくださるそうです。
 昨年秋に嵯峨野の厭離庵で公朝師の天上絵を見ました。現在刊行中の週刊朝日百科「仏教を歩く」シリーズの梅原猛さんの新「授業・仏教」の挿絵は公朝師です。
 このふれ愛観音は伏見区醍醐の「善通寺」にもありました。そして福井の永平寺にもありました。永平寺のふれ愛観音は下の写真です。

本堂と地蔵堂

本堂(鎌倉中期・重要文化財・方五軒・単層入母屋造・本瓦葺)
地蔵堂(火除地蔵菩薩座像安置)
ご覧のようにどこで写真を撮っても現代の羅漢さんたちが顔を見せるという愛宕念仏寺です。
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