デジカメ写真劇場215

色即是空

色のことではお悩みになった?
まあ、即即
そこそこと違います?
じぇじぇじぇ!
古いなあ。それも是是是でしょう。
クー!!
川平慈英か!
あなた、仏教に対する気構えが
不足しています。
 色恋沙汰の「色」と色即是空の「色」はてっきりいっしょだと思っていた。
 想う女にふられた男が「ああ、空しい」と思う。「元来色恋なんぞは空しいモノで昔から『色即是空』と言うやろ」と言う風に使うのだと。
 でも般若心経の解説を読んで分かったのだが、この「色」というのは現象界の物質的存在を意味し、「空」は永遠不変の固定的な実体がないことを意味するらしい。つまり「色即是空」というのはあらゆる物質的存在には固定的で不変的なものはないと言う意味になる。
 また「空即是色」という言葉が、それに続くのであるが、こちらは、固定的実体が空であることによってはじめて現象界の万物が成り立つということらしい。そして人間が感じることも思うことも行動も認識も、これと同じでみな「空」だとさらに続く。
 執着する心(こだわり)こそが、人間を不幸にすると説いておられる観自在菩薩が、弟子舎利子に説いた教えが「般若心経」。意味もなく存在するモノはなく、人もまたそれぞれに役割がある。いただいた命に感謝しつつ、その役割を果たすことだとものの本にあった。合掌。 
216,沈思黙考  
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