古きよき時代
やさしい恐竜たち

「うちら陽気な恐竜トリオ
誰がいったか知らないが
うちら3匹よおったら(寄ったら)
恐竜トリオは愉快だね。
ベリーグッド、ベリーグッド」

「またも出ました、恐竜ショウ
いつもにこにこ朗らかに・・・」

「まいどおーー(毎度)
みなさまおなじみの・・・
お聞きいただく一節は・・・」

「ようこそ、みなさまお元気で
歌って、笑って恐竜ショウ」

「アイヤ・アイヤ・アイヤ・・・
アーイヤイヤ」
「今、何かここ通りましたな」

東山動物園のコンクリートの恐竜たち

 東山動物園のコンクリート恐竜の目はすごくやさしいのです。これなら恐くありません。ゴジラやジュラシックパークに慣れている私には、ニセモンに見えてしまいました。そして、次々昔懐かしい松竹芸能の漫才(音曲)トリオ・コンビのみなさんの思い出のメロディ等が浮かんできました。ちなみに、上から「かしまし娘」「太平トリオ」「宮川左近ショウ」「フラワーショウ」「ミスハワイ・暁伸」です。この恐竜たちはこういうメロディを今も奏でていそうに思うのです。恐竜の目って案外こういうやさしい目だったかもしれません。ゾウだって犬だって陰険そうなつり上がった目にしたら恐いです、絶対。
 この恐竜たち戦前に作られたようです。ところどころヒビが入っていました。今や貴重なモニュメントだそうです。でもいつまで東山動物園にあるのかな。こんな大きなあまり人気がなさそうなものをずうっと置いておける余裕がなくなったと判断されたら壊されます。だれも引き取り手もないでしょうしね。
 「パンパカパーン・パンパンパン・パンパカパーン、今週のハイライト、ハイライト、ハイライト、食後に一服ハイライト、提供は専売公社でした」(だったと思う)という漫画トリオのギャグで大笑いしたのですが、今や何の事やら分からなりました。漫画トリオの笑いは革命的でした、私には。しかしそれもすっかり古き良き時代の話になってしまいました。

2004・1・23(金)

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