近畿の温泉巡り1
紀伊半島温泉巡り

■和歌山の温泉

 和歌山へ行って来ました。和歌山の温泉と言えば有馬・城崎と並んで近畿を代表する白浜が有名です。
 しかし和歌山にはその他にもたくさんの魅力的な温泉があります。今回私が入れた温泉をご紹介することにします。

@白浜かんぽの宿「白浜」
(0739−42−2980)

 ここに宿泊しました。なぜここにしたかと言いますと、「クエ鍋プラン」に魅力を感じたからです。宿泊込みで9800円〜(期間:平成17年12月1日〜18年2月28日)というのです。クエ料理美味しかったですし、平日(2005・12・27)でしたから料金も最低料金、部屋もゆとりがあってなかなかよかったです。
 かんぽの宿「白浜」の温泉の方は、海の近くだけあってしょっぱかったです。泉質はナトリウム泉・塩化物・炭酸水素塩泉らしくぬるぬるした肌触りです。源泉は83度とか。リウマチ・強弱体質・更年期障害などに効果があるそうです。浴槽は2つ。1つは温泉の浴槽。もう1つは水道水を沸かした泡風呂で左向きの渦ができるもの。
 そして、外には露天風呂がありました。この日、潮岬方面は強風波浪注意報が出ておりました。この露天風呂、入ってみました。いい気分なのですが、頭飛びそうになりました。あがると寒い!
 かんぽの宿「白浜」は「三段壁」という白浜の観光スポットの近くにあります。
 今回白浜で私が一番入りたかった温泉は、
公衆温泉『崎の湯』(0739−42−3016)でした。ここは湯崎の海際にある温泉銭湯で、日本書紀・古事記にも出てくる白浜最古の湯です。入湯料300円で営業は7時〜19時。写真で見る限り、自然の景観を最大限に生かした露天風呂で、海の中に入ってるような気分になりそうです。朝一番に行ってみたら、何と定休日(水曜日)!残念ながら今回は入れませんでした。ここもかんぽの宿から車で5分ほどの場所にあります。

A勝浦『めざめ温泉』(国民休暇村南紀勝浦)
(0735−54−0126)

 白浜と並ぶ温泉郷南紀勝浦。ここは熊野三山「熊野那智大社」の近くにあります。
 国民休暇村南紀勝浦の温泉は「めざめ温泉」。休暇村独自の源泉をもっているそうです。那智湾に突き出た宇久井岬突端に建ち、客室や浴室からは太平洋の大海原熊野灘が一望できます。浴槽は下の写真のもの1つです。何と行っても景観を意識したお風呂作りがしてありました。泉質は単純硫黄泉(硫化水素系)で、神経痛・皮膚病。胃腸病などに効果があるそうです。
 ここでは、伊勢海老料理コース(16800円)をよばれました。 
 私が興味がありながら入れなかった海岸沿いの温泉銭湯は以下の通りです。
@弘法の湯(串本温泉)…国道42号を串本から太地へへの途中「橋杭岩」の近くにありました。あっという間に過ぎてしまい引き返す余裕もありませんでした。
Aきよもん湯(湯川温泉:0735−52−0880)…湯川温泉は熊野詣の湯垢離場で熊野七湯の一つ。500円で12時〜23時まで営業。P50台。前の「きよもん潟」は佐藤春夫の命名。同名の軽食堂がある。
Bらくだの湯(勝浦温泉:0735−52−5574)…勝浦湾内の名勝「紀の松島」の一つらくだ島が目の前に見える場所にある露天風呂。水着・タオル付きで1500円。熱めとぬるめ二種のお風呂があるらしい。P50台。42号に案内看板を見つけましたが…。

B『仙人風呂』川湯温泉

 熊野本宮大社の周りに3つの温泉があります。湯の峰温泉・渡瀬温泉そして川湯温泉。
 私は以前川湯温泉には泊まったことがあります。今回行ってみてそれが「みどりや」というホテルだったことを思い出しました。その時にも「仙人風呂(千人風呂)」には興味があったのですが、何しろ家族4人で行ったものですから入らずじまいでした。今回は「仙人風呂」がお目当てで行ってきました。
 「仙人風呂」は、大塔川の川原を堰き止めた天然の大露天風呂。
 新宮から国道168号を北上すると上記の3つの温泉へ行く道に出ます。そこをしばらく行くと川湯が最初の温泉です。大塔川沿いの河川敷に初めは気づかず通り過ぎたのですが、駐車場が用意されていました。かなりの数駐車できます。その駐車場から『仙人風呂』が見えました。10人近い人が入っていました。私はタオルを持って急いで仙人風呂へ向かいました。そして、下の看板を読んでお風呂の中へ入りました。

 これが、仙人風呂の外とお風呂です。

このスダレの向こう側で脱衣します。 川底から泡がぶくぶくと出ています
 さあ、入ってやろうと思ったら、「あれ?」。入っている人たちみんな水着を着ています。私と同じ頃に着いた若い人が着替えを始めました。私が、「これすっぽんぽんでは入れませんよね」と言ったら、「私は水着持ってきました」とのこと。残念ながら私は入れません。みなさん、仙人風呂に入りたかったら水着持参で行ってください。
 私は、仕方がないのでお湯に手をつけてみました。熱い!のです。そう言えばみなさん、下流の水の近くに固まっておられます。そこへ行って話をすることにしました。とても風呂には入れないということでした。みなさん、仙人風呂にはいることに見切りをつけて帰り支度を初めておられました。11月から2月の6時〜23時まで開催されており、無料のお風呂です。このお風呂は本宮町観光協会(0735−42−0735)が管理しておられるようです。もっと入れるようにうめてくださらないと楽しみで来られた方はがっかりして帰られます。無理して入られた方は足が真っ赤になっていました。1月15日に仙人風呂祭り?が行われるようです。その時は水が引かれるのかなと思いました。
 夏は川遊びができるようです。
 それにしても入れなかったことは残念!

■奈良の温泉

 熊野本宮大社から168号を北上しますと奈良県の十津川に出ます。十津川には十津川温泉と湯泉地温泉があります。 

@湯泉地温泉道の駅内足湯

 十津川道の駅に足湯がありました。この道の駅はプレハブです。道の駅の建物や施設はなかなか立派なものが多い中で珍しいことです。しかし道の駅の買い物を楽しみにしているものはがっかりです。駐車場も10台ぐらい。私がこの足湯にいた間に何台も道の駅に車が入ってくるのですが、みな当てが外れて出ていきます。

A湯泉地温泉公衆浴場『泉湯』

 十津川にある温泉の中でもこの『泉湯』(07466−2−0090)は歴史があるものだそうです。佐久間信盛が傷を癒した温泉だそうです。佐久間信盛と言えば信長の家老だった人で秀吉や光秀などの新興の家臣の台頭後失脚したのではなかったかな。十津川の左岸に位置する山峡の立ち寄り温泉です。公衆ですから十津川村が経営しているようで500円です。駐車場は2台あるのですが、私が行った時は満車でした。歩いて3分ほどの川原に夏のキャンプ場用の駐車場があります。そこに車を置くことが出来ました。
 これが、外観です。営業時間は10時〜21時。
 入るとフロント式の番台。貴重品を入れる鍵付きロッカーが用意されています。男湯は右で、入ると脱衣場。鍵がかからないかご式の脱衣場です。そして浴室に入ります。3人入ったらいっぱいになる浴槽があります。その前に3人使える洗い場が用意されてます。この浴槽は吹き抜けになっています。上の写真の高い部分のようです。その部屋を出ると階段があり、降りていくと露天風呂です。
 
 ここから下をのぞくと私が車を置いた駐車場になっていました。肝心のお風呂ですが、単純硫黄泉で60度あるそうです。リウマチ・慢性婦人病などに効能があるようです。私は川の風を受けながら気分良く温泉を楽しむことが出来ました。よく暖まるさらっとした温泉でした。臭いが少しするかなというところです。十津川は完全源泉かけ流し宣言をしておられるところです。
 湯泉地温泉にはもう1軒公衆浴場があります。
『滝の湯』です。ここは滝を見ながら温泉が楽しめるようです。旅館を改装したものだそうです。興味があったのですが、木曜日定休で入れませんでした。営業時間や料金は『泉湯』と同じだそうです。
 この温泉を楽しんで京都へ帰ってきました。十津川から五条、そこから葛城へ出ました。そのあと大阪の柏原へでて名阪から近畿自動車道で吹田へ、そして名神高速で京都へ帰ってきました。ナビは奈良市内を通過することを避けたようです。私は24号を走るものだと思いこんでたのですが、なるほどそういう帰り方もあるのかと感心しながら帰ってきました。

2005・12・27(火)〜29(木)撮影
2006・1・1(日)作成

熊野三山巡り 「銭湯大好き」 HPへ戻る