国語科(作文)学習授業案

1,日時   平成14年6月12日(水)5校時
2,学年   4年
3,単元名  言いたいことあんねん
4,単元目標
   ・自分の生活をふりかえって言いたいことが言える。(表現意欲喚起)
   ・だれに、どんなことをどんな言い方で言うか考えられる。(取材・構想)
   ・その人に話すように自分の心が届くように書くことができる。(記述)
   ・自分の作品を読み返し、言い足りないところ、無駄なところはないか見つけ書き加えたり直したりできる。(推敲)
   ・友だちの詩を読んで、好きなところ共感できるところを見つけることができる。また詩を読み合うことで友だちの願いや思いがより深く理解できる。(鑑賞批評)
5,単元について
  「言いたいこと」をだれにも遠慮なく言うことが出来たらどれくらい気持ちが良いだろうか。でも現実には言いたいことの半分も言えずに黙っていることが大人も子どもも多いのではないだろうか。いっぱい気を遣いながらできるだけ波風たてずにくらさなければ現代という時代は生きにくい。昨今『子どもの過剰な気遣い』を感じることが多くなった。それは自分の願いを封じ込めながら人間関係の円滑化を優先するために生じる現象である。本来こうありたいという願いは当然人間的なものである。『言いたいことあんねん』は、自己を解放する一方法を学校も模索する必要があるのではないかという問題意識で取り組むことである。
 本来児童詩は(話す=放す)という表現形態であるということが主張されてきた。私はこのことの持つ意味は現代を生きる子どもにとって格別の意味を持つと考えている。
 話す(放す)ように書くことでリズムが生まれる。自分の内在律に合わせてぜひ自分の思い・願いに耳を傾ける機会を作りたいと思い単元を設定した。
6,児童について
   (略) 
7,指導計画(全2時間)
  1)自分の生活の中から言いたいことを見つけることができる。
  2)書き出しを考え、言いたい相手に効果的に伝えるためにはどう書けばよいか考えて書き自     分の詩を発表できる。(本時1/2)
  3)友だちが書いた詩を一枚文集にして読み合い、その詩のよいところ好きなところについて読   み合い自分の表現に生かすことができる。
8,本時の目標
   ・自分の生活の中から「言いたいこと」をみつけ、効果的に相手に伝える表現で詩を書き、発    表できる。
9,本時の展開
学 習 活 動 教師の発問・予想される児童の反応 支援・*留意点
1,言いたいことを言うというのは気持ちがよいことであることに気づく。 ○自分が一番スカッとああいい気持ちだなあと思う時はどんな時ですか?
*いいたいことを言うというのは
 勇気がいることであるが気持ち がよいことだということに気づく。
2,言いたいことといっても種類があることに気づく。 ・しんぱい・ムカツク・いらつく
・すきやねん・うらやましい・お願い
*参考作品用意する。
3,自分が今一番言いたいことは何か見つける ○あなたの今一番言いたいことは何ですか?
・だれに
・どんなことを
*カードを用意する。
4,どんな書き方をするか決める。 ○自分が言いたいことを言うときどんなことに注意して書きたいですか?
・言いたいことから書き出す。
・話すように書く・・・などに注目。
*参考作品を思い出してみよう。
5,詩を書く ○書き出しが決まった人から書きましょう。 *静かにしっかり思い出しながら書きましょう。机間巡視する。
6,自分の詩を読み直す ○書けた人は自分の詩を読み直しましょう。 *誤字脱字がないか見ると同時に、相手に伝わる書き方になっているか読み直す。
7,作品を発表する。 ○読み直しができた人に読んでもらいましょう。 *文集に載せてもう一度みんなで読むことを知らせる。。
10,板書計画
   (略)
11,評価
  ・意欲的に詩の授業にのぞめたか。
  ・生活の中で「言いたいこと」を見つけることができたか。
  ・書き出しなど相手に効果的に伝えるための表現の工夫ができたか。

*この授業で生まれた作品が「言わしてもらおか」です。