1,日時 平成15年7月8日(火)5校時
2,学年・組 1年い組(男子14名,女子9名,計23名)
3,単元名 せんせい あのね
4,単元目標
・自分の生活の中から先生に知らせたいことが見つけられる。
・自分の知っている字を使って書くことができる。
・友だちの書いた絵や文を見たり読んだりが楽しめる。
5,単元について
自分の身の回りに起こっていることに心をとめてふりかえり、それを文章に書ける人になってくれたらいいなと考えています。子どもたちが作文や詩が書けるようになるには、三つの条件があるのではないかと思っています。
一つは、書きたいこと、知らせたい生活があるかどうかということです。言い換えますと、人に伝えたい弾んだ生活があるのかどうかということです。
二つ目には、どのように書けばいいのかということが分かるということです。
三つ目には、知らせたい相手がいるかということです。
この「せんせいあのね」という単元は、先人が1年生のために考え出した素晴らしい書かせ方の方法です。この「せんせいあのね」では先生がどのくらいよい読み手であるかということが問われます。よい読み手というのはどういう読み手でしょうか。子どもの書いてくれるものを共感的におもしろがって読める読み手だと思います。「先生はいつもぼくが書いてくるものをおもしろがって読んでくれる」「先生はいつも私が書いてきたら、みんなに読んでくれる」「先生は書いていることから(書かれていない)ぼくの気持ちまで分かってくれる」という読み方ではないかと思います。こういう体験が書く意欲を喚起します。そして次につながると考えています。
6,児童について
(略)
今までに「せんせいあのね」の形で書いたのは3回です。1回目は、あそんだことを絵に描いて、それにお話をつけたもの。2回目は動物園に遠足に行ったあと。そして、今回の授業の前にどのくらい書けるようになっているか調べる意味もあって書いたもの。(文集参照)この時に書けなかったのは文字獲得が不十分な子とあと3名でした。その子には「おうちのことおしえて」「おとうさんのことおしえて」といいました。(略)
いつでも書けるように、用紙を準備しました。朝学校へ来たときに書いてくれている子がいます。これは朝一番に読むようにしています。「書きたいときに、書きたいことを、書きたいように、書きたいだけ書く」ということを実現するためです。さて、これはどんな効果があるのか楽しみです。
7,指導計画(全2時間)
1)自分の生活の中からせんせいに知らせたいことを見つけ「せんせいあのね」と書き出して、知らせる。
2)友だちが書いた「せんせいあのね」を読み合ってすきなところや、楽しいところをみつける。
8,本時の目標
・自分の生活の中から先生に知らせたいことをみつけ、「せんせいあのね」と書くことができる。
9,本時の展開
学 習 活 動 教師の発問・予想される児童の反応 支援・*留意点 1,友だちの「せんせいあのね」をきく。
2,きょうはどんな「せんせいあのね」を書くのか話す。
3,それを文で書いてみる。
4,書けた人からその場面を絵に描いてみる。
5,出来た人は二つ目に挑戦する。
○おともだちの「あのね」をみんなで読みましょう。おもしろかったところ、好きなところをさがしてね。
○カードに書いたもののお話をしてください。
○では小宮山先生にとっておきの話を書いてください。
文ができた人から絵で描いてみましょう。いや二つ目のお話しを文で書こうと言う人は文で書きましょう。
○書けた人は小宮山先生のところへもってきてください。文集を用意する。
*なるべく題材に多様性のあるもので、子どもたちが「私もそんなことがある」と思えるものを用意する。
*事前に話し合ったりして、一人一枚は何か知らせたいことを用意する。
文が書ける紙を用意する。
*机間巡視しながらお話をふくらませる方向で話しを聞き出す。それを文でも書くように促す。
*字がまだ書けない子にはお話を聞いて、先生が書く。
*みんなに知らせたいものは読んであげる。
10,板書計画
(略)
11,評価
・「せんせいあのね」と書くことがみつけられたか。
・意欲的に絵や作文が書けたか。