柳本光蓮寺跡・専行院の石仏
柳本には弥勒大石棺仏や奥の院不動明王で有名な長岳寺があります。また、室町時代初期に活躍した善教の石仏が多数あります。石仏ファンには魅力的な所です。今回再訪したのは、前回どうしても見つからなかった光蓮寺跡の石仏と専行院の石仏を訪ねるためです。
(1)光蓮寺跡石仏
町の人に聞くことにしました。JRの柳本駅で聞いてもご存知なかったので、町で人に尋ねることにしたのですが、なかなか人に出会いません。やっと家の前で立ち話をしておられる方を見つけて聞くことができました。すぐそこだと教えていただいたのですが、どうもご縁が薄いようで3回バイクで走り回り、もう一度同じ方に教えていただいて辿り着きました。
感激ものでした。場所は五智堂(笠堂)から西へ一筋南へ細い道を少し南へ入ったところでした。
こんな場所です。
ここには、古墳の石棺材を転用した阿弥陀石仏があります。舟型光背を彫り窪めた中に来迎阿弥陀仏を厚彫りしたもので、鎌倉中期の健治2年(1276)の造立です。この阿弥陀さま顔が面長で大きくスマートです。首が長く特徴的な彫りです。私はこの後に紹介する専行院の阿弥陀さんとよく似ていると思います。
また、善教作と思われる特徴的なお地蔵さまもおられました。
(2)専行院の石仏
専行院は柳本の町の南の方にあります。私が行った2006年8月お寺の塀などを修理中でした。どうも石仏のみなさん方は居心地悪そうにしておられる感じでした。たぶん工事がすめばこれから紹介する写真は工事中はこんな並び方をしておられたのだなとひょっとすると貴重なものになるかも知れません。
ここにも先の光蓮寺跡同様、古墳石棺材を転用した像高91cmの阿弥陀立像がおられました。古墳の石棺はいくつかその近くにありました。
2006・8・20撮影
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