かばのしっぽ日記
2021・22年
 
 かばのしっぽは うんちをまき散らすための大切な働きをします。まきふんは大切な威嚇の方法なのだそうです。
 でもおかしなやつです。
『オレは強いんだ』と言ってうんこまきちらすなんて。何かユーモラスです。
 自分にとっては大切な行動でも他人様から見たら滑稽なことって私もしてそうで「かばのしっぽ」みたいな存在かもしれないなあオレって」と、思う今日この頃であります。
 
      
月 日(曜日) 日             記
 12月28日(水)
あんこ好き
 子どもの頃や若い頃、ぼた餅(おはぎ)が苦手だった。お彼岸になると、大人は「ほら、おはぎができた!」などと言いながら、ごちそうが今年も作れたことを喜んだ。
 結婚祝いの紅白饅頭も苦手だった。お祝いの大きな紅白饅頭を頂いても、子どもの私は嬉しくなかった。羊羹ももう一つだった。
 唯一お正月に家で餅をついて作るあんこ餅は好きだった。
 ところが、齢を重ねた最近、あんこの入った菓子やパンはどれも好物になっている。
 「御座候」という商品がある。今川焼とか大判焼きという言い方もある。百貨店の地下で売っていて店の前に行列が出来る。私も高島屋や伊勢丹に行ったときは並んで買う。安くて旨い。
 あんなにイヤだった「おはぎ」も好んでスーパーなどで買う。京都の七条や祇園さん近くの有名店へ足を運んだこともある。
 結婚式で紅白饅頭がでることもないし、そもそも長いこと結婚式にも出ていないので、紅白饅頭にもお目にかかることがなかったのだが、無印良品の店にかわいいサイズのものを見つけ買ってきた。どんな味か楽しみだ。
 ドラえもんの好物である「どら焼き」は私は馴染みがなく育った。あんパンは菓子パンの王道だと思うが、揚げあんパンも旨い。最近あんこがすごい分量入ったあんパンを食べた。ものには程度があると思った。
 これからもあんこの入ったものを楽しむことになりそうだ。  
 12月19日(月)
冷え込み
 朝夕寒くなってきた。バイクに乗る時は特に防寒対策をしなければ風邪をひきそう。
 今朝メダカの様子を見たら、石臼も壷も氷が張っている。メダカの姿は見えず,底の方で身を寄せ合っているのだろう。エサをやろうかと思ったが、氷の上からでは意味がない。
 昼過ぎにでももう一度見ることにしよう。
 家の二階から京都北山が見える。昨日は愛宕山にも雪が見えた。天気予報では晴れの京都市内でこれだから、雪の予報の新潟はさぞかし寒かろうなと孫のクリスマス会の動画を見ている。 
 12月13日(火)
尾身さんもコロナ
 昨日のニュースで政府のコロナ対策でずーっと中心になって情報を発信してこられた尾身茂さんがコロナに感染されたと報じられた。
 尾身さんは軽症のようでよかった。第5回目のワクチン接種も終えておられたようだし、万全の警戒心を持って生活してこられたであろうに、どこで感染されたのかよくわからないようだ。政府の各種専門家会議にも出席されることもあったであろうし、来客と会われることも多かったのではないか。改めて、感染経路は分からぬが、どこにでも感染のリスクがあることが分かった。
 5回目のワクチン接種を私もしたが、全く安心できるものではないことも余計にはっきりした。
 原子力発電所の再稼働、新設問題。日本の防衛機能向上のための敵基地反撃能力保有の是非。東日本大震災と津波、福島原発の破損事故から来年で12年。干支が一回りする。その間に憲法変える議論が時に多数派を占めるようになった。 
 12月11日(日)
50円くれませんか
 知り合いの方と京阪宇治駅前で待ち合わせていた。最近日時をよく間違う。11時20分待ち合わせだと思っていたのだが、実際は50分で私は所作なく駅前でぼんやり地図などを眺めていた。
 すると背後から学生風の若い男の子が声をかけてきた。「すみません。電車で財布を落としたようで見つからずに困っています。木幡駅まで戻りたいのですが50円足らないので、もらえませんか」二十歳になるかならないかのその子を見ながら考えた。
 小銭はズボンのポケットにあったのだろうか。それでも50円不足していて自宅の木幡駅まで戻れないようだ。50円と言う金額もリアリティがあるように思えた。
 「貸していただけませんか」ではなくて「もらえません」というのは「返金する気がない」ことの表現である。住所聞いてわざわざ50円返金する手続きは「お互い邪魔くさいでしょう」という意味が含まれているようで現代(イマ)らしい。
 最初少し警戒して「交番に相談したら」と言おうかと思った。しかしわずか50円のことでこの子が警察を介する煩わしさを回避できるならまあ、いいかと思い、、50円差し上げた。50万円なら私もやめるが、50円ならまあいいかと思った。
 彼は礼を言って、改札口へ向かって歩いて行った。
 それから考えた。同じシチュエーションで「くれませんか」と言われたらいくらまでなら出すだろうと。100円ぐらいかな?   
 12月4日(日)
自己肯定感と
自己有用感
 昨日京都市つづり方の会の例会があって参加した。その中で最近学校現場では「自己有用感」という言葉が様々な場面で使われているという報告があった。報告後すぐに「『有用感』というのは対局に『無用感』がある。つまり人間を有用か無用か、役に立つかたなないかに振り分ける用語であり、『自己有用感を育てる教育』という発想には問題がある」という指摘が行われた。「私はみんなの役に立っている」と思えることは幸せだし、みんなそう思える社会でありたい。しかし、一方で「私は何の役にも立っていない。無用の存在だ」「○○さんと比べると役になっていない」と思う人を作り出す危険性を孕んでいる言葉である。
 同じような意味で「自己肯定感を育み」というフレーズがある。不登校問題がクローズアップされる中で『あなたはあなたであっていい。みんな違ってみんないい』 というフレーズと共に広まった。しかしどうもこの言葉遣いがお気に召さない方々がおられるようで先の『自己有用感』を対置しているようだ。
 「LGBTには生産性がない」と過去に書いた政務官の発言が国会で問題になっている。人間を「有用」か「無用」かの二択で振り分けようとする発想がここにもある。
 「現代社会に有用な人材の育成」が教育の目標になるなら、随分みすぼらし過ぎないか。
 12月3日(土)
海外メディアの報道
 サッカーワールドカップ一次リーグで日本チームは2勝1敗で1位通過!ベスト16進出を決めた。見事な結果で素晴らしい。日本チーム全体の勝利、全くその通りだ。
 堂安律選手のドイツ戦、スペイン戦で放った二つのゴールの速さは素晴らしかった。三笘薫選手の突破力と粘りのプレーもお見事。最後まで詰めてゴールした田中碧選手の諦めないプレーも心に残る。
 日本国内がどういう報道したり感想が出るのかより海外メディアの報道がどうなのかに関心を持っていたのだが、12月3日付け朝日新聞日刊紙に出ていた。
 スペインの主要紙エルパレス:「日本はもはや『キャプテン翼』だけではない」「日本はドイツを一蹴し、スペインにも(一次リーグ敗退という)歴史的な打撃を与えるところだった」
 仏紙フィガロ:「新たな日本の快挙」の見出し予測不能な日本!」と報道。「ほぼみんな負けると思っていたドイツ戦に勝ち、ほぼみんな勝つと思っていたコスタリカ戦に負ける。最後にスペインを逆転で下して新たな快挙を達成した」
 英BBCは日本とスペインのボール支配率やパスの本数を比較して、17.7%の日本の勝利は、W杯記録だとしている。
 ドイツ戦もスペイン戦も日本の選手たちはよく走り、護りきった。相手にボールを支配され続け、陣形を崩されかけても何とか凌ぎ切った。そして少ないチャンスをものにした。シュートの数やファールの数、ボール支配率などが出れば、日本がピンチの連続だったことがもっとよく分かるだろう。日本のサッカーが世界でもっと評価され興隆期を迎えるには、何が必要なのかの模索がこれからも続くのだろうなと感じた一次リーグの結果だった。    
 11月30日(水)
大臣のドミノ倒し
 岸田内閣の大臣が次々辞任に追い込まれている。旧統一教会勝共連合との関係を問われた者、自らの職責の重さを忘れ、人の命を軽視する発言をした者、身内の者に支払われた税金の不透明さを追求された者。そしてもう一人、選挙期間中の影武者疑惑や秘書の行動が問題視されている者が集中的に説明責任を果たすよう追及されている。
 「丁寧な説明」を首相が各大臣に求めた。しかし「記憶にない」「忘れた」「資料を廃棄した」などと抗弁し、都合の悪いことを隠しているという印象を与えている。
 電気料金の値上げ、食料品の高騰という生活苦。反撃能力の為の軍事費を倍増し、国債を発行して借金を増やす。規制基準を緩和させ原発をどうしても稼働させる。首相は党内の実力者と次々食事を共にして局面打開の方策を相談していると報じられた。
 今までとちっとも変わらないことが繰り返されている。 
 11月30日(水)
ワクチン接種
 今の感染状況を第8波と呼ぶのか呼ばないのかはっきりしない。医療現場の逼迫状況がニュースになることは前ほど多くない。中国のゼロコロナ方針に対する不満が、反政府運動、体制批判に繋がるのではと取り上げられている。
 私は今日、5回目のコロナとインフルエンザワクチン接種をする。不安がないわけではない。
 自分が出来ることは何かなと考えたとき、ワクチン接種が一番有効なことだと思っている。
 コロナ検査キットを用意することが、大切だと報道されている。この前はワクチン接種後の副反応のために解熱剤を用意したほうがよいということだった。こういう情報が報じられると、すぐに薬店から品物が消える。私も薬店で聞いてみたが手に入らなかった。
 一方で、身近な方やそのご家族が感染されたという情報は、秋以降増えた。「大変でしたね」と言うことが多くなった。コロナ禍の切迫感は今の方がある。  
 11月30日(水)
サッカーワールドカップ
 サッカーワールドカップの話題で盛り上がっている。TVでは全局挙げてニュースやワイドショーが取り上げている。サッカー解説者はもちろんのこと、サッカー経験のあるタレントを使って、番組作りをしている。ドイツに2-1で勝利したことが拍車をかけている。2戦目、コスタリカに1-0で負けて、3戦目,明日行われるスペイン戦が、一次リーグ突破の大事な試合になる。
 試合を見ていると、自分も一端の解説者になったような気分になってああだこうだと思いながら論評しつつ見ている。実際の所、肝腎なことは分かっていないのだろうと思いつつ。
 日本びいきの解説になるのは仕方がない。日本の選手の能力を最大限引き出して、強豪スペインとこう戦えば勝利が見えると誰が的確に指摘できるかを楽しみに見ている。  
 11月16日(火)
脚力
 11/11(木)東山トレイルを歩くツアーに参加した。
 二十数年前に歩いたことがあった。自分自身の脚力の衰えを知らされた。
 稲荷山から始まったツアーだったのだが、その稲荷山で私の足腰は悲鳴を上げた。丁寧にメジャーではないコースを案内してもらったのだが、階段ばかりを上るそのコースは、数歩上がっては休まなければ登れなかった。最後尾にいた私は、他の参加者からずいぶん遅れて休憩場所に着いた。
 二度目の登りがきつかったのは、清水山。ここで両足がつった。痛みで歩けない。幸い同行者の中に専門的な治療が出来る方がおられたり、薬を持参されている方がいて、助けていただいた。ここから将軍塚へ向かう道で二度目の痛みで,歩けなくなった。ここもマッサージを受けて何とか将軍塚へ。
 しばらく休憩して、円山公園へ降りるか、粟田口まで歩くか自ら判断して歩いた。私は粟田口へ向かった。幸い3度目の足のつりはなかった。
 家に帰って調べた。
■総歩数 28510歩 ■距離 18.4km ■階段 26階
 普段こんな距離を歩くことはない。こんな階段を乗降することもない。
 卓球とテニスを週2回やっているから大丈夫だろうと油断していた。腰痛、膝痛からくる「歩く力」の弱体化が露呈した。意識的に「歩く」ことをやらないと、ますます足腰が弱って、「老い」が深刻になる。
 みなさんにお世話になり、ご心配いただいて恐縮しつつ、有り難いことだと感謝している。 
 11月5日(土)①
あかんなあ
  昨日のニュースで高齢者夫婦の夫が、三十年以上介護してきた妻を殺害したというニュースがあった。若い女性が自宅で子どもを産み落とし、トイレで水死させたという報道もあった。
 「かわいそうになあ」こういうニュースに接すると、殺した方にも、殺された方にも、この言葉しか思いつかない。若い頃なら殺した方を責めるような言い方をしたと思う。しかし殺した方にも心が寄って、「かわいそうになあ」と思う。
 何歳まで生きたいとか、生きるのだろうかとか真剣に考えたことがなかった。死後の世界も考えたことがない。でも最近孫か成人するまで生きたいなと思うようになった。
 そうすると、あと15年から20年は生きなければならない。これはなかなかの難関だ。認知症になってられない。健康に年を重ねるようにしなければならない。
 「三線を習いませんか」と誘われ、月1回習い始めて約1年。テニス再開して1年。卓球は2年半。腰痛から膝痛、股関節痛、最近は歩くと、足がだるくなる。歩かないとよけいに衰えるだろうと思うので、歩こうとは思うが、痛いことは避けたい。頭と体を使って、新しいことに挑戦する、やりがいのあることを見つける。人との交わりを邪魔臭がらずにする。
 最近言葉が出てこない。固有名詞がひどい。役者、歌手、タレント、芸人、アイドル軒並み「エー、誰やったかいな」状態。歴史上の人物や地名など、得意分野だったのだが、ダメ。クイズ番組の答え、知っているはずなのに出てこない。
 このHPで取り上げていることは興味関心のあることばかりだったはずなのだが、覚えていないこともあって、あかんなあと思う。
11月5日(土)②
四苦八苦 
 四苦八苦は仏教用語である。
 四苦は「生、老、病、死」だそうだ。「生きる苦しみ」「老いる苦しみ」『病の苦しみ」「死の苦しみ」。この四苦は分かりやすい。
 「八苦」の後四つは、極めて哲学的だ。
「愛別離苦(あいべつりく・好きな人愛する人と離れる苦しみ)」
「怨憎会苦(おんぞうえく・嫌いな人と会わなければならない苦しみ)」
「求不得苦(ぐふとっく・求めるものが得られない苦しみ)」
「五陰盛苦(ごおんじょうく・肉体があるゆえの苦しみ)」
 「愛別離苦」は別れの悲しみや苦しみ、人への執着を言っているのだろう。
 「怨憎会苦」は現代社会にある「イジメ」や「パワハラ」を言い当てているようで深い。
 「求不得苦」は物や金に執着する人間の業を言い当てている。
 「五陰盛苦」は精神と肉体のバランスが保てぬ辛さを言っているのかと思う。
 いずれにしても、人間の心とモノへの執着の苦しみを言っていて考えさせられる。
 9月29日(木)
これからどうなるのか
 東日本大震災で甚大な被害が起こり、原発から自然エネルギー発電へシフトする方向へ舵が切られたのかと思いきや、逆戻り。現在休止中の古い原発を再び動かすことや新しい原発を建設する方向で話が進んでいるようだ。ウクライナではロシアが原発を占拠して脅しをかけている。原発が破壊されようものなら核攻撃そのものだ。
 安倍晋三前総理の国葬があった。個人的な親交があった方々だけでなく相当数の人々が大行列で献花に訪れた。国葬にすることに反対する人も国会前他全国で集会を行った。動機は人によって違うのだろうが、そもそも弔意などというものは、個人の心情によるものだと私は理解している。「国葬」という権威付けをすることによって、安部氏の死を利用しようとする意図が見え隠れしていた。ご家族の葬儀は無事に終わっていたのだから、国葬に振り回された安部家のご親族も大変だったのではないか。
 ウーンと持ち上げられてドスンと落とされた森友学園の籠池夫妻、小学生の時からお友だちの加計氏、公文書改ざんを指示され抵抗したが自殺に追い込まれた赤木氏の奥さん、桜を見る会に招待され、少しでも安部氏の横で写真に入ろうとしていたタレント各氏。私の内閣の最大課題と宣言したものの1ミリも解決に向かわなかった拉致被害者家族、それぞれ「国葬」に感想を持たれたことであろう。しかしその声は聞こえてこなかった。
 10月から様々なものの値上げが始まる。円安が要因だという。10%から20%の率で食料、飲料等等生活必需品が値上がりするらしい。
 旧世界統一教会系団体と関係を持った各種議員政治家が、実際の政治活動や選挙活動でどのような関係だったのか明らかになっていない。安部氏や細田氏がキーマンであろうことは想像に難くないのだが、それより、野党の女性議員の関係を暴露して揶揄する報道が取り上げられている。意図的にどっちもどっちだという世論を形成してごまかそうとしているとしか思えない。
 ウクライナのロシア支配地域での住民投票の結果で、領土を拡大するというペテンを世界は許すのか、銃を持った兵士の横で投票する人々は自由投票であるはずがない。安部氏は「ウラジミール、私とあなたは、私とあなたは同じ夢を見ている」と語っていた。平和条約交渉と北方四島返還問題のことを言っていたのだが、それも1ミリも事実は動かなかった。  
8月29日(月)
知らず知らずのうちに 
 コロナの新規感染者数の全数把握をやめる、もしくは簡略化する方向で調整が進んでいるようだ。医療現場や保健所業務の負担軽減、簡略化がその理由として挙がっている。
 私はコロナが我が身に迫っているかどうかの指標で一番信用できるのが、毎日公表される全数把握数である。大きな感染の波が迫っていることが一目瞭然だからである。もう一つこの第7波で感じるのは、身近な人々の感染である。「○○さんがかかった」というニュースを「エーッ!?」と驚きとともに受け取る。
 コロナ罹患は決して珍しいことでなくなってきた。そして軽症や無症状で終わったということを聞くことが多くなり、そんなに恐ろしくないのかと言う空気に染まってきている自分を感じる。
 志村けんさんがお亡くなりになった頃のインパクトがなくなり、コロナに罹ることもあるさぐらいの日常感が,コロナ感染症に漂ってきている。この空気のまま突き進んで大丈夫なのだろうか。
 全数把握はした方がよいのではないか、ただし簡略化できないかの模索は必要だと思うが。 
 8月14日(日)
猛暑大雨台風コロナ
 異常な暑さだ。バイクで出かけた。背中が熱い。
 奈良からの帰り、急に雲の様子が変わり、大粒の雨。京都府城陽市あたりで雨はやんだ。京都市内に入るとほとんど雨はなし。局地的に降っているようだ。
 青森、秋田、北海道を線状降水帯が大雨を降らし洪水被害を出している。夏には過ごしやすいと思われてきた地方を異状気象の影響か自然の猛威が襲っている。
 台風が静岡に上陸して関東東北を北東に進み三陸沖やや南側を駆け抜けた。こんな台風今までにあったかな?
 コロナ感染者数は減り始めの兆候を見せているが、なぜなのかが分からない。
 感染者数の発表をやめてほしいと訴えている飲食関連の人がいた。増減がすぐ売り上げに影響すると言っておられた。その通りだろう。そういう声が切実なのは理解できるのだが、正確な感染者数を把握するのをやめるということを行政がいうのは如何なものか。実数把握に時間をとられて、肝腎の医療体制に影響があるのだそうだ。
 この夏の第7波で私のお知り合いにも、感染した人が珍しくないくらい出た。コロナ感染が我が身に迫っていると思った。
 全国で花火大会が開催され、有名な祭り(祇園祭、ねぶた祭り、阿波踊りなど)や行事が復活した。今年のお盆の帰省も盛んだ。甲子園大会も大盛り上がりでTV中継されている。プロ野球も、ヤクルト、巨人など十人を越える感染者が出たり、阪神のように主力が離脱したチームもある。
 コロナを普通のインフルエンザ並みにということも言われている。このツケが秋にこないかとビビりの私は思っている。
 歴史的に見ても未曾有の出来事が続発していると言いながら、国権の最高機関である国会が閉会中なのはおかしくないか。統一教会問題、国葬のことをTVにお任せにしたままで乗り切る気なのか。
 ウクライナ問題、核軍縮問題、異状気象対策、日本がイニシアティブを持って提案して国民を勇気づけ、対外的評価を高めることが安全保障上重要だという発想はないのか。  
 7月24日(日)
コロナ
 コロナ感染症は連日過去最高の発症者を記録し続けている。
 「ゼロコロナ」はもう誰も言わなくなった。それは無理だというのが世界の常識になった。中国が「ゼロコロナ」に挑戦し続けているのは注目に値する。
 「ウイズコロナ」の方は、人によって受け取りは様々。経済を回す方に思い切った舵取りを願う人の意見と今まで通りの対策を堅持すべきと言う意見はかなり距離がある。
 最初の波が来たときに、感染症の専門家が、この後何度も大きな波が押し寄せて、どんどん感染者数は増えるだろうというグラフを出しておられた。
 その時は「コロナが終息すれば」あるいは「収束」すればを信じていた。しかしこの3年で、収束は一時的なもので、「終息」など望むべくもないと分かった。
 ワクチンを打ち続けながら、重症化に備え、治療薬の開発を願いながら、三密を避け、マスクを常備しつつ、日常生活を送る…これしかないようだ。「ゼロコロナ」の妙手などないと分かった今、政府や自治体の長に求める具体的なことも見つからない。重症患者数や死者数が爆発的に増加していないので、マスク不足の時や病床確保不足の時のような危機感がない。  
 7月5日(火)
猛暑
 参議院選挙が7/10(日)、コロナ患者がじわりじわりと増加している。オミクロン株の新種が旧種に置きかわる局面らしい。重症者や死者数が医療体制や保ゼロコロナ健所業務を脅かすほどでもないらしく、一時期の危機感を共有しているとは思えない。
 ガソリン、食料油、小麦をはじめとする食品原材料の高騰が,飲食店や各家庭を直撃している。物価高騰という文字がニュースに出てくるが、「何とかしろ!」という声が席巻して選挙結果を大きく左右するほどには思えない。
 ウクライナ侵攻からかれこれ半年。ジワジワとロシア支配地域が拡大し、「自分の国は自分で守る国づくりを」とか「防衛費をGDP2%に」とか「憲法九条を変えて、自衛隊明記を」の声が野党内からも起こる。戦争をしないと決めた平和憲法の精神はロシアの愚行、中国の覇権主義、北朝鮮のミサイル、核実験という隣国の現状の前で「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」(憲法前文)は理想主義すぎる「平和ぼけ」だと揶揄される。
 では、どこまで軍備を拡大したら日本は自分の国を自分で守れるのか、2%で護れるのかは議論されていない。私は世界一の軍事力を持っても、際限ない軍拡競争の波にもまれて自滅していくように思う。勇ましい議論で、かえって国を危うくした歴史が日本にはある。
 梅雨がいつのまに終わったのだろうかと思うほど短かった。そして急な猛暑。38,39,40度という気温が続き熱中症で救急搬送される人数が報じられている。群馬、栃木の地名を連日聞いている。しばらく前は、豊岡、京都、枚方など大阪、京都、兵庫等関西の地が全国一暑いと言われたのになあと、何が変わったのだろうと思いながら聞いている。今年だけのことなのか、これが続くのか。地球温暖化、気候変動問題方はは待ってくれない。
 先週日中テニスをした。2時間休み休みに無理しないようにしたつもりだったが、終わったら疲れ切っていた。危うく熱中症になるところだった。
 電力不足だが、クーラー使用は惜しむなと言われている。電力不足を補うために、安全が確認された原発から再起動しろという声も聞こえてくる。日本に安全な原発ってそもそもあるのか?津波の大きさが想定外だった。防潮堤が出来ていても被害は防げなかった、だから責任は問えないという裁判所の判断。いつのまにやら太陽光発電パネルを設置しているのは、電気料金が上がる元凶扱いされ肩身が狭くなった。SDGsを具体化する方向に向かっているのだろうか今。
 6月15日(水)
世界レベル
 サッカーのTV中継日本ーチュニジア戦を見た。私はサッカーのことはよく分からないが、日本のレベルがチュニジアより抜きん出ているようには全く思えなかった。ブラジル戦ではブラジルに明らかに劣っていることがよく分かった。ボールを日本が保持していても、ゴールから遠い場所でボールまわししているだけで、得点の匂いがしなかった。ブラジルは球際に強く、ボールを奪取するや相手陣内へ複数人で攻撃に入りチャンスを作っていた。
 日本の守備陣の連携ミスで負けたというのが、TV解説だったように思うが、私は日本の攻撃陣、とりわけゴール前のFWの決定力のなさが敗因だと思った。ゴール前への球の供給は、前半では右からの伊藤のセンタリング、後半は左からの三苫のドリブルからのセンタリングが光っていた。しかし、そればかりで、センターから相手守備陣を崩してゴールする場面がほぼなかった。世界で活躍する優秀な選手たちの集団なのだが、それでも差があるのだなと思った。
 そう思うと、大リーグで大活躍の大谷やダルビッシュが光る。
 サッカー日本代表もさらに向上して楽しいゲームを見せてほしい。 
 6月8日(水)
希望
 どのページを更新することなく2ヶ月過ごした。
 ウクライナへのロシア侵攻のニュースがショックである。北朝鮮の弾道ミサイル連続発射のニュースも、恐ろしさをかき立てる。近いうちに核実験を再開しそうだという情報が恐い。中国のコロナ対策は成功したのか?
 国内では、コロナは下火に見える。ガソリン始め、食料品の値上がりは実感として感じる。日本人は「値上がりを許容」していると日銀総裁が発言すると「買わなかったら、食べるものがないから仕方なしだ」と言いたくなる。「新しい資本主義」政策で、給料が上がって正規雇用が増えるのかと思ったが、貯蓄された財産を増やしやすくする施策を講じることを優先するようだ。資産のないものに資産をまず持たせて、同じスタートラインに立たせてからにしてほしい。株式の運用に慣れていないものが、確実に資産を増やす方策を、政府は本当に全国民に保証できるのかと思う。
 年金がまた減らされるという通知が届いた。年寄りが増えて、原資が枯渇する前の手立てなのだろう。僅かな額の減額だから我慢しろという魂胆が見え隠れしているようだ。
 毎日大谷選手がホームランを打ったというニュースが見たい。
 大人も子どももいっしょに歌える歌を提供する番組を各局それぞれ5分ずつに流してほしい。
 腹の底から笑えるTV番組が見たい。だれかが虚仮にされて笑われているのが多すぎないか。 
 4月15日(金)
泥沼のごとき
 マリウポリ、ブチャ…ウクライナの都市の名前を戦争で知ることになった。キエフは京都市と姉妹都市なので聞いたことがあったが、最近日本語名をキーウに変更することになったらしい。これは一体どこで決められたのか,誰の判断なのか分からぬまま適応しようとしている。
 ウクライナ語により近い発音でと言うことなのであろう。しかし本意は、少しでもウクライナに連帯を表したいということなのだろうと感じている。
 市民への無差別攻撃、ジェノサイト、女性への性的暴行も報じられ、市街地が無残に破壊されている。
 ニュースを見聞きしていて不思議なのは、80%を超える支持がプーチン大統領にはあるという事実。言論統制がされていて、真実をロシア国民は知らされていないから、プーチンに反対するものは迫害され命の危険があり沈黙を強いられるからだという。
 たぶんそうなのだろうが、それだけで説明がつくのかと思う。ロシア人がプーチンを支持する大元の理由に解説が及んでいないようで歯がゆい。
 私はソ連崩壊の時、ロシアにいた。エリツィンがロシア共和国大統領で、ゴルバチョフがクーデターで拘束されたその日、ロシアから帰国した。私がロシアで目にしたのは、ロシアの貧しさであった。
①地下鉄の駅には障害者が物乞いをしていた。
②観光客の訪れる公園には、多数のジプシーと呼ばれる子どもたちが観光客の懐を狙って手を出してきた。
③観光客の宿泊するホテルには、それとわかる娼婦が客引きをしており、ホテルも半ば公然と認めているようであった。
 エリツィン側近の教育担当の官僚や学者と面会する機会があった。私は先の3つの事実を上げながら、あの人たちに、新しい政府はどういう政策を実行するのか聞いたが、答えらしい答えはなく、ロシアの現実をしっかり見てほしいと語っていた。社会主義大国であったソ連は、貧しい人たちに優しく平等な社会だという先入観があった私は大きなショックを受けた。
 一方でロシアは美しい国であった。町並みも整然としていて、博物館も,建物も、民族劇場の公演も、歩いている人たちもみな美しかった。その国が隣国を残虐な戦争で醜い姿にしている。何がプーチンを戦争へ駆り立て、人々の支持がプーチンに集まるのか?胸に落ちる解説に未だ出会っていない。  
 4月2日(土)
震度4の地震
 3月31日(木)23:34震度4の京都府南部を震源とする地震が発生した。
 私はダラダラと起きていた。グラグラときた揺れに驚いた。台所のまな板が下へ落ちて大きな音をたて、それにも驚いた。よほど大きな地震が発生したのだと思った。翌日のニュースに詳細が報道されるだろうと思ったが、ない。
 震度4ぐらいの地震ではニュースにもならないようだ。つい最近新幹線を脱線させた東北の地震は確か震度6だった。津波の被害がなかったのが幸いだったが、年に数度の震度6級の地震が起こるのが当たり前みたいになっているのはきっと不安だろうなと思う。
 私の住む伏見と言えば、慶長伏見地震が発生したところである。築城中の指月伏見城が倒壊し秀吉も肝を冷やしたとか。阪神淡路大地震の時、みずやの中のものが1,2個壊れるぐらいで大きな被害はなかったが、長い時間大きく揺れ続けた恐怖心は記憶にある。
 ウクライナの人々の恐怖を想像する。一日も早い停戦を願う。
 3月18日(金)
春が来る
 ウグイスのことを春告鳥と言うそうだ。今日は雨が降っており肌寒いが、ここ数日暖かい日が続いた。いつもの散歩道三か所でウグイスが鳴いていた。
 メダカの動きがせわしくなってきた。今まで底に沈んで姿を見せなかったのだが、日当たりがよいと水面を泳ぐ。エサもしっかり食べるようになった。   
 3月3日(木)
風に吹かれて
イマジン
戦争を知らない
子どもたち
 ボブディランの『風に吹かれて』、ジョン・レノンの『イマジン』、ジローズの『戦争を知らない子どもたち』を歌っている。
 いずれも高校生か大学生の頃に流行った。フォークソングブーム、ビートルズ旋風の頃のこと。ギターを持って学校に通い、友だちと歌った。『イマジン』は少し後だった、確か。
 前の二つは、英語の歌詞で歌っていた。その頃全部暗記できたが、訳しながら歌っていなかった。英語力は明らかに今の方がないのに、今は意味を考えながら歌う。ボブディランもジョン・レノンも当たり前のことを当たり前に歌詞にしている。そして21世紀になった現在も人の心に刺さる。
 北山おさむ・加藤和彦作詞作曲の『戦争を知らない子どもたち』は、フォーククルセダーズの歌の一つなのだが、もっと取り上げて解説をする音楽評論家がいてもいいのにと思う。
 私はこれは団塊の世代が、戦争を知らずに育ったことの幸せに感謝し、その上の世代の努力を称え、その下に続く世代へこれからも世界平和を願って生きていこうと謳ったものだと思っている。
 日本はアメリカに押しつけられた憲法を後生大事にし続けている平和ぼけの国だという政治家やTV解説者が次々登場する。ロシアの脅威を理由に、核武装を議論すべきだと言っているという報道に接すると、子も孫も『戦争を知らない子どもたち』であり続けてほしいと願う。 
2月25日(金)
梅花祭 
 今日は天神さんの日だ。北野天満宮の梅花祭は催されるようだが、出店はどうなのだろう?
 毎月21日は弘法さんの日で、25日は天神さんの日だ。
 2月の天神さんはやはり梅の花が見事で、やはり梅を見るなら北野天満宮だと何時も思う。
 2月22日は猫の日だと最近知った。今日の新聞には2月23日は富士山の日だとあった。語呂合わせで次々新しい日が生まれるようだ。
 今日は用事があって天神さんへは行けない。今朝の京都市内は冷え込んでいる。
 ウクライナはどうだろう?さぞかし寒さと恐ろしさで震えておられるのではないか。地下鉄駅が避難する人でいっぱいだというニュースを見た。コロナ感染は大丈夫なのだろうか? 
 2月22日〈火)
平熱に
 結局妻は接種日とその翌日最高38.7度まで発熱し、悪寒と患部の痛みという副反応に悩まされた。寝続けたのがよかったのか、解熱剤が効いたのか、昨日昼過ぎからは普段の元気さに戻った。一安心である。
 ワクチン接種の副作用という言い方ではなく副反応という言い方をマスコミもしていて何の気なしに自分も使っているのだが、副反応の方は薬のちょっとした行き過ぎ効果のように聞こえる。副作用は薬本体にそういう結果をもたらす原因物質が入っているという事を認めているようで潔い。 はたしてどちらを使うのが正確で正しいのだろう。 
 2月20日(日)
妻発熱
 ワクチン接種の影響なのだろう。妻が38度の発熱と体のだるさや患部の痛みで寝ている。前回解熱剤をお医者さんに処方してもらっていたので、それを服用している。前回は二人とも変化がなかったのだが、今回は違うようだ。
 めったに寝込んだりしない妻の変化に戸惑っている。夕方までに元気になってくれたらよいのだが。 
 2月19日(土)
3回目ワクチン接種
 午後3回目のワクチン接種をしてきた。モデルナであった。2時間後ぐらいからに少し接種した場所を触ると痛みがあるかなというぐらいで、今のところ異状はない。3回目接種が終了して安心感が増した。明日は家で大人しく過ごそうと思う。そして体調に異状がなければ21日月曜日からは普段の生活に戻ろうと思う。  
 2月19日(土)
人間はやり直せる
 今朝の朝日新聞13面に近藤康太郎〈天草支局長)氏の「19歳のあなたへ 失敗する権利 人間にはある」があった。
 大学入学共通テストでスマホを使って外部に世界史の問題を流出させた「19歳のあなたへ」書かれたものである。
 勉強についてこう書いている。①勉強には終わりがない。②勉強は、勉強している当座、何の役に立つのかさっぱり分からない。
 そして,「勉強してない人間は必ずむごいエゴイストです。ちょっとばかり成功すると、「自分は特別」と愚かにも思い込む」「でも勉強する人は知っている。人間なんてどっこいどっこいだ。」「つまり,勉強するのは『人にやさしく』(ザ・ブルーハーツ)なるためなんです」
 けものの失敗は死に直結するが、人間は一度過ちを犯してもやり直せるんです。そういう社会を、システムを,築いてきたのです。それこそが、人類の勉強の成果なんです」
 ロシアの15歳のフィギュア選手が痛々しい。一体誰のせいでこのような事態にまで追い込まれているのか、彼女ひとりに責任があるとは到底思えない。
 朝日川柳に彼女の転倒を喜ぶ吾が嫌になったというのがあった。   
 2月9日(水)
ワクチン接種券
 7日(月)午前中に3回目のワクチン接種券が送られてきた。すぐにかかりつけ医に電話をかけたら、いま日程を調整中なので後で連絡するという返事だった。夕方、19日(土)午後2時半に来院するよう指示があった。1、2回目はファイザーだったが、今回はモデルナらしい。
 前回に比べるともうすぐワクチン接種が始まるぞという告知からかかった時間は早いように思う。しかし、このオミクロン株が爆発的な拡大をする前に接種できていたら値打ちあったのにと思う。子どもや高齢者への拡大で、高齢者福祉施設、保育所や学童保育、学校が危ないという危機感をひしひしと感じる。
 自分の知り合いの方が濃厚接触者になった、自宅や近隣の小学校区の学級、学年閉鎖の情報が聞こえてくる。
 塩野義製薬が、経口治療薬を開発したらしい。明るいニュースだ。日本製のワクチンは作る気がないのだろうか。日本の製薬技術が世界レベルでない現実は心細い。 
 今、学校は②
私の友人のフェースブック第2弾

 今週は月から金までの学級閉鎖になってしまった。ズームで毎日九時と二時に子どもたちとやりとりはできたが。兄弟姉妹のクラスや園での感染により休みの期間がもっと長くなっている子もいる。閉鎖になる前から十人以上が欠席していた。そんな中だけれど、子どもたちの書いてくれる日記に癒やされ力をもらっている。
 学童保育所が休所になってしまった女の子の日記。

初放かご遊び   三年女子
 一月二十六日水曜日、はじめて放かご遊びをしました。
 せなちゃんと、あやちゃんと、あおいちゃんと、ゆりなちゃんで放かごおにごっこをしました。さいしょのおには、あやちゃんでした。次にわたしが走るのがおそくてねらわれ、タッチされました。その後、おにをあおいちゃんにし、せなちゃんがタッチされました。
 帰る時、みんな同じ方向で帰りました。楽しかったです。
一週間に一回(学童を)休もうかなと思いました

私の職場では低学年は放課後遊びができない。この子は三年生になってからも学童に行くので放課後遊びはしていなかった。コロナが新しい世界を開いたのかもしれない。冬休みに学童で「手乗せ」の練習に夢中になっていた子だから、学童が大切な活躍の場になっていることは変わりない。
 
学校が休みになった  三年男子
 このあいだ、コロナでもないのに、ぼくは学校に行けなくなった。それに、一歩も外に出たらだめになりました。
 今までは、学校がいやだと思う時があったけど、今回はすごく行きたくなった。やっぱり学校に行ったら友だちとも会えるし、楽しいし、先生と会ってお話を聞いてもらえるからです。
 でも弟はまだ学校へ行けないからかわいそうだと思いました。
コロナが、これまで見えていなかった「あたりまえ」の良さに気づくきっかけになったというのは珍しいことでもない。週明けに作文の時間を予定している。長い臨時休暇の生活を綴る子が多くなるだろう。「だらだらしていた」「遅くまで寝ていた」「あー、今日からまた学校に行かんならんのか」と書くだろう。それでいい。
 
 この方のフェースブックがおもしろい。最近作文を載せてくれるので「今の学校と子ども」が見えてくる。
 こんなコロナ禍の中でも、「初放かご遊び」の女の子は、放課後遊びを通して、みんなと遊ぶ楽しみを見つけ、学童以外でも遊びや友人を広げるきっかけを見つけようとしている。4人の子どもの名前を挙げながら、ひとり一人を思い浮かべ家路につくこの子の背中を想像する。
 コロナでもないのに学校に行きたくなくなった男の子。「今回は」「行きたくなった」と書いている。
 「行ったら友だちとも会えるし、楽しいし、先生と会ってお話を聞いてもらえるからです。」
 学校かくあるべし、学校かくありたし。 
 2月3日(木)
節分
 今日は節分。恵方は北北西らしい。京都では、廬山寺、吉田神社、伏見の藤森神社など有名どころの追儺式節分祭も規模の縮小や中止の判断を余儀なくされておられるようだ。コロナ禍前は恵方巻きの食品ロスが話題になったが、今年はどうなのだろう。
 昔から伝わってきた伝統行事や祭礼を一旦中止にすると、復活するのに相当なエネルギーが要る。最近はクリスマスイブやハロウィン等キリスト教由来の行事の方が話題になる。
 私が子どもの頃は、節分で鰯や海苔巻き食べ、一升枡に豆を入れて、自分の年令相応の豆を頂き、その後豆まきした。家族が揃って家庭内の儀式をした。現在我が家ではしなくなった。節分の豆を買ってきて食すのが関の山である。後始末を考えると豆まきはしない。近隣のご家庭も豆まきはしておられないようで、威勢のよい「鬼は外!福は内!」の声は聞こえてこない。
 時代の流れにコロナ禍が加わって日本人のくらしぶりが大きく変化する。「オニ(鬼)」と付き合って来た日本人の価値観も変化する。
 コロナで何が変化し何が残るのか、これから民俗学等からのアプローチが進むのだろうなと期待している。
 明日は立春。寒い。  
1月22日(土)
今、学校は①
雪の日の学校 
 私のお知り合いの小学校の先生のフェースブック。

 「勤務校でもコロナの嵐が吹き荒れ、休んでいる教員のクラス対応や、学級閉鎖になったクラス全家庭への電話連絡などで十時過ぎまでかかる日が続き、今日も午後から出勤して180軒ほどの検査キットの配布。そんな中、今日は市内にも雪が積もった。何故か外に出るクラスがないので、朝から新雪で遊び放題。」
 そのことを子どもが作文(日記)に書いている。
雪の日   三年男子
今日おきたら、お母さんが、
「雪ふってるで。」
といいました。学校へいくじゅんびをして外へでたら、少し雪がつもっていました。
マンションを出たら、マンションの友だちに会いました。いっしょにとうこうしていると、その友だちが、
「先行くわ。」
と行って、先に行ってしまいました。その後あるいていたら、すべってころびました。
 学校につくと、
「運動場に行く。」
と先生が言いました。みんなは、
「やったー。」
とよろこんでいました。
 外へ出ると、ぼくはたけるに雪玉を当てました。たけるがしかえしで当ててきました。雪がっせんをしている時、せんせいのあのふく、ぬれてもいいのかなーとか、よくこんなみじかい時間にあんな大きなゆきだるま作れたなとか思いました。
その後も雪はふっていました。いなかはどのくらいふっているのか気になります。今ごろじいじはそとでブル(雪かき)をしているか、家の中でやすんでいるかです。

 先生も子どもも生き生きしている。コロナがあろうがなかろうが雪と遊びたい子ども達がいて、遊ばせてやりたい教師がいる。遊びながらも子どもは、いなかの祖父の雪のくらしを想う。

 コロナに負けるな、がんばれ、学校! 
 1月20日(木)
ペットにもコロナ
 今朝の朝日新聞11面国際欄の見出し「ペット店のハムスター感染 香港 営業停止し2千匹殺処分」とあった。ハムスターにも」感染するんだということに驚き、ハムスターなら即殺処分かと思った。鳥インフルエンザでも殺処分という判断が下される。
 人間に影響を及ぼさないようにすることが最優先だとしても、普段動物愛護の精神が言われる割には簡単(なように見える)に殺されてしまう動物の命は、私たちの知らないところでどのくらいの数に上るのだろう。   
1月13日(水)
一気に流れが 
 昨年末、正月三が日ぐらいはコロナが落ち着いていた。この1週間で一気に流れが変わった。徐々に感染者数が増えるのではなくて一気に増えた。オミクロン株の感染力はデルタ株の比ではないようだ。
 ただ、重症者の数はそれほど急爆発していない。医療崩壊を起こしているわけでもないようでその分デルタ株の時よりみな冷静に見える。オミクロン株の正体が不明なだけに不気味だ。今まではワクチン接種が鍵を握っているという共通認識があったが、今はそれも怪しい。
 学校で集団感染が起こっているという話を今日聞いた。子どもから大人への感染も懸念される。子どもはワクチンを接種していない。今年で3年目のコロナ感染症。いつまで続くぬかるみぞだ。 
2022年
1月1日(土)
初雪 
 大晦日から今朝にかけて雪が降った。京都市内の屋根が白い。少し積もったようだ。急ぎ支度して伏見桃山城へカメラを持って散歩に出た。
 五月の連休頃から桃山城の四季を撮っている。桜、ツツジ、紅葉と撮った。雪の季節を狙っていた。元旦、裏手の入り口は鍵が掛かっていた。大手門は開いていた。思っていたよりも雪の量が少なく、残念ながら桃山城天守大屋根はすでに雪が消えていた。もう1.2度チャンスがあるだろうと期待している。今日はサクラの枝々に積もっている数センチの雪が美しかった。
 桃山城からいつもの通り桓武天皇陵へ出る。参拝に訪れている年配の方が2.3組おられる。私は参道から見える西山の乙訓方面の景色を楽しみながら坂道を下る。晴れ間の日差しが心地よい。 
12月24日(金)
年末に思う 
 2021年も終わる。
 昨年に続きコロナコロナだった。さすがに慣れたのか飽きてきたのか、意識が変化している。自身がワクチン接種2回したこと、全体のワクチン接種率が上がったことによる安心感が根底にあると思う。ブレークスルー感染とかオミクロン株とか次々課題は出てくるがこのまま警戒心を持ち続け、現代医学の到達点に依拠した対策を取れば何とか対処できそうだと思っているのだろう。
 アベノマスクの廃棄が決定されたようだ。愚策の典型のように取り上げられているが、少なくともマスクを全国民に届けようと決定した動機は間違っていなかったと思う。しかしマスクが配布されたときには、国民は自家製のマスクを作り、ユニクロのマスクに飛びついていた。結果最後まで安部氏だけが国会で自身が配布したマスクを付け答弁をしていた。気の毒であった。
 2020東京オリパラが1年遅れで開催された。しかし前回の東京五輪ほどの印象は残らなかった。僅か半年前のことなのに遠い記憶のようになってるのはなぜだろう?
 それより大谷翔平選手の活躍に心が躍った。終盤ホームラン王争いをしていた時は中継を朝から見た。若い人の活躍で言えば、将棋の藤井聡太4冠の活躍も心に残った。さっぱり何が秀でていて強いのかは分からないけどすごいことだけは分かる。大谷選手のすごさは誰にでも分かるからすごい。
 年末、三線を購入して習うことにした。今慣れない楽譜を見ながら手に取っている。母親がお世話になっている介護施設で「歌とギターの会」というボランティア活動をしていたのだが、コロナの影響でできない。三線を弾きながらビギンの歌などやれる日がくればいいなと思っている。
 腰や膝が痛むのだが、卓球を始めて2年目になった。この2年ほど疎遠になっていたテニスを昨日やった。思うようにボールが行かなかった。が、ま、ぼちぼちいこかである。 
 11月28日(日)
少し長い年月
 父親が亡くなった年齢になった。
 父は、通勤帰宅中に自転車で転倒し、腰痛の検査のため病院に行った。心筋梗塞を過去2回起こしており、腹水がたまって危険な状態だから即入院するよう言われた。寝耳に水の話であった。翌日から私と母が夜交代で病院に寝泊まりすることになった。
 その甲斐なく一月あまりで亡くなった。まじめによく働き、孫をかわいがってくれた。酒造会社に勤めていたが酒は飲まなかった。ヘビースモーカーだったが亡くなる前、急にたばこをやめた。
 小学生だった頃、私だけを連れて東山にある霊山観音を拝みに行った。父は職業軍人で海軍の戦友の慰霊のために訪れていたのだろうが、私に無理強いすることはなかった。
 そんなこんなを思い出す。
 テレビの前の指定席に座りドラマを見て涙を流していた。
 「わしは何の病気や」「いや、今検査中でもうすぐ分かると思うで」
 これが父と私の最後のやりとりであった。
 子や孫は私の何を覚えているのだろう。私も死ぬときが来る。それもそう遠くない時期に。私は父親よりも少し長い年月を生きている。
 11月5日(金)
久しぶりに
 岐阜県海津市歴史民俗資料館が「西美濃の円空展」という企画展を開催しておられて、円空学会理事長小島梯次氏が「庶民の信仰 円空の微笑仏」という演題で講演された。11月3日参加した。コロナ禍のために約2年、円空仏を拝見したり、学習したりする機会が無かったのだが、久しぶりに円空さんと会ってきた。
 失礼ながら岐阜県のどこに海津市があるのかも知らなかった。鉄道案内で検索したら大垣から養老線で桑名方面の途中にあった。所要時間は自宅から4時間弱。
 海津市に現存する円空仏4体。揖斐川町の1体。そして大垣市の模刻3体が出品されていた。
 この中で初めて拝観したのは、3体であった。播隆の持念仏だと言われている像は揖斐川歴史民俗資料館で見たことがあった。揖斐川町瑞巌寺の観音菩薩像は初期に属する美しい像で私の好きな一体である。模刻の大垣市の薬師三尊は十二神将とともに実物を拝観している。いずれも「円空さんを訪ねる旅」にあるので興味のある方はご覧下さい。
 初見の海津市に残された像は、宝冠阿弥陀如来一体、宝珠を手にした観音像二体、韋駄天像であった。小島梯次先生は、円空の初期から中期そして晩年と思われる像がこの地域に残されているところから、足繁くこの地域を訪れていたことが予想できると語られた。
 小島先生の話はいつものことながら、事実と証拠に基づいて円空の足跡を辿ったお話をされた。円空の信仰のありようを 残された文献、仏像の背銘に書かれた種子、和歌などを引用しながら語られた。円空自身が護法神となって仏法を護る決意をしていたこと、自分のため(自利)の仏像彫刻から、他人のための仏像彫刻(他利)へと進んだこと、円空の人としての優しさが円空仏の「微笑」に表れていることを語られた。円空にとって神も仏も同等であり、それは同時代を生きる多くの庶民の価値でもあったことも語られた。   
 10月30日(土)
明日総選挙
 前回の更新から一ヶ月半、ずいぶん経過していた。
 その間に総理大臣が交替して明日は総選挙投票日。
 ニュースを見ていたら誰に投票してよいのか分からないから「投票に行かない」と答えている十代、二十代前半の若者が紹介されていた。それよりハロウィーンだという子もいた。反対に今はハロウィーンで騒いでる場合じゃないと言っている人もいる。
 事前世論調査や投票所前世論調査で、開票が始まったらすぐ当落予想が報じられる。すぐに当選確実が出る。NHKも民放もこの手法で報じる。夕方から夜中まで長時間選挙特番を放送するが、よく考えるとつまらない番組に付き合っている。
 衆議院の選挙制度をもう一度考え直したらどうだろう。4割の支持率しか獲得していないのに過半数の議席数を確保する今のシステムは死票が多すぎないか。
 自分一人が投票してもたかが1票で、今の政治がよくなると思えないと思うのは若い人に限らない。選挙に足繁く通ってきた壮年、老年層も飽きている。
9月14日(火)
「赤毛のアン」 
 緊急事態宣言が出ると不便になることは色々あるのだが、図書館使用制限が困る。業務は貸し出し返却のみで、閲覧が出来ない。借りたい本の「書名」「作者」「出版社」を明記して、名前や図書カードの自分の番号を書いて提出しなければならない。要するに狙い撃ちして本を借りることになる。
 今までなら、自分の読みたい本があるコーナーへ行って、本を選んでカウンターで提出するだけだったので、思わぬ読みたい本が見つかったりする楽しみがあった。
 「アンという名の少女」というドラマが昨年NHK日曜日深夜に再放送された。Part1だけの放送では中途半端でその後の展開が気になった。
 ここ2,3週間に、前回のPart1(8回分)の再放送が3回にわたって行われて視聴した。そして今回はPart2が同じ時間帯で放映されている。Part1の続きを楽しみにPart2の1回目を見た。
 同時に原作「赤毛のアン」に興味を持って図書館に出かけた。先に書いた貸し出しカードに「赤毛のアン」とだけ書いて提出した。すると司書の方が、児童書にするか単行本にするか文庫本にするかとお聞きになる。「赤毛のアン」と言えば定番の花岡花子訳しか知らない私は、何種類もあるとは想像も出来ず戸惑った。
 そして2日後本が届いているので取りに来るようにと連絡があった。取りに行ったら3冊あった。京都市内の3つの図書館から取り寄せて頂いたようだ。3冊とも持って帰った。
 どれを読むか考えて一番新しいものにした。それは「赤毛のアン」の研究書も兼ねるようなもので、付録についている資料には、作者モンゴメリーのこと、島のこと、暗唱する詩のことなどが詳しく書かれていた。
 もう一冊にはモンゴメリーが、「アン」の一生を書いた本が10巻で完結していて講談社版は全巻そろっていることが分かった。それで昨日全巻読む覚悟を決めて2巻~6巻までを予約してきた。
 私がよく行く図書館は伏見中央図書館であるが、3種集められた本は醍醐図書館、右京図書館などから集められたものだった。こういう連携はありがたいことであるが、もっと伏見中央図書館の所蔵本が充実し、閲覧室が広くなって、コロナ禍から自由になればなあと願っている。
 9月10日(金)
自民党総裁選
  パラリンピックが終わったら、マスコミの関心は一気に自民党の総裁選にシフトした。
 コロナ禍のニュースも霞むほどに。
 菅総理大臣が立候補をしないと言明すると同時に弾けだした。
 まずいち早く立候補表明した岸田氏。森友問題の再調査を巡って発言がトーンダウンした。国民が納得する説明をしなければならないと言いながら再調査はしないというのは実力者である安倍氏や麻生氏に忖度している以外に見えようがない。
 原発反対、女性天皇賛成を公言してきた河野氏はこれまた党内の保守派に気を使っているようだ。ここは郵政民営化を貫き通して熱狂的支持を得た小泉純一郎氏にならって自説を曲げずに主張し続けてはどうか。
 もう一人の立候補者高市氏。アベノミクスじゃなくてサナエノミクスらしいが、経済政策より安部氏より過激な外交防衛政策や靖国参拝問題への対応が気になる。敵基地先制攻撃を叫んだり隣国をいたずらに刺激することが日本の国を守ることになるのか、説得力を持って語って頂きたい。
 石破氏は自民党内の地盤が不安定なのがどうしようもないようだ。立候補せずにだれと組むのかに関心が向かっているのが、政治生命に可とでるか、否と出るか。
 マスコミ報道に踊らされてしまうのは、この政争が極めて浪花節的で情緒的であるため、感情移入しやすいからだろう。二階氏が菅氏のことを「恩知らず」と言ったとか、小泉進次郎氏が4日間首相官邸で菅氏と面談し、党内情勢を説明して、引導を渡しその後の記者ぶら下がりで涙を流した等という話が大好きなのだ。
 そんなこんな話がばらまかれて関心を呼んでいる間に理念や政策はどこかに追いやられ、イメージでは清新な新首相が解散総選挙をして、相変わらずを繰り返すのだ。同じような景色を今まで何度見てきただろう。 
 8月31日(火)
ツクツクボウシ
 セミの鳴き声が「ミン ミン ミン ミーン」から「ツクツクボウシ ツクツクボウシ」に替わった。
 この数日散歩が出来ていなかった間にどうも替わったようだ。
 池にたくさんいたシオカラトンボの数も少なくなっている。 
 クヌギの木から実の不必要なものが淘汰されて落ちている。
 家で飼っているメダカの成魚(昨年産まれたもの)は数少なくなり、今年産まれたものがどんどん大きくなり,元気に泳いでいる。
 ツクツクボウシの鳴き声がおもしろい。「ツクツクボウシ ツクツクボウシ」をくり返した後、ちょっと違った鳴き方をして、急に音の高さを下げて鳴き終わる。それが悲しげに聞こえる。文字に出来ないのが悔しいので明日もう一度聞いてみよう。 
 8月30日(月)
フレンドリーな子
 昨日久しぶりに大型スーパーへ買い物に行った。
 つれ合いが買い物をしている間、通路に用意されているベンチに座って待っていた。
 4歳か2歳ぐらいのお嬢ちゃんを連れたお母さん一行3人が左手から歩いてきた。同じ色の同じ形をした衣服を着ている。お母さんの前をお姉ちゃんが歩き、お母さんは妹の手を引いておられる。
 私の左手にもう一つベンチがあって、3歳ぐらいの男の子が座っていた。その前を通ったとき、妹の方が、男の子に小さく手を振った。男の子は「え?オレ?」という感じで戸惑って何の対応も出来なかった。
 一行は、私の前を通り過ぎようとした。すると彼女は私にも小さく実にかわいらしく手を振った。私も「バイバイ」と手を振った。声を出すと変なおじいさんがちょっかいをかけたのではないかと思われてもいやだったので無言で笑いながら手を振った。お母さんは、私と彼女がそんな会話をしていると気づかなかっただろう。
 もう少し時が経てば、この子は知らないおじいさんに手を振らなくなるだろう。知らないおじいさんが話しかけてきても相手にならなくなるだろう。それが正しい。
 でも、どんな時代になってもこういうフレンドリーな子どもでいっぱいな世の中であってほしい。フレンドリーな子はフレンドリーな大人に育てられるのだと思う。 
 8月18日(水)
高校野球選手権大会で
 2チームから出場辞退届が提出された。さぞかし無念の思いであろう。他のチームから後を追うような感染爆発が起こらないことを祈るしかないが、可能性はないとは言えない。
 オリンピックではほころびはあったとは言え大爆発はどうやら回避できたようだ。
 しかし高校野球は開催母体の感染対策が十分だったのかをこれから検証されると思うが耐えられるだろうか。
 自宅療養者が入院措置を執られず苦しんでおられる。医療体制の脆弱さは災バイバイ害と例えられている。もうすぐパラリンピック…大丈夫か?
 我々は緊急事態の闇の中でアップアップしている。 
 8月15日(日)
大谷翔平選手
 オリンピックが終わって一段落したら、活躍した選手が出演するバラエティやオリンピックの裏話番組が流れている。お祭り騒ぎするほど日本中が歓喜に包まれているわけではないので、期待する向きには当て外れだったのではないか。どんな総括が行われるのだろう。当て込んでいた収入が入らなかったのだからその尻拭いは、組織委員会か東京都か、国か。コロナ禍、未曾有の大雨と続く中で、都民や国民の税金が損失補填に使われるのだろうか。ここは注視しておくべきだろう。
 エンジェルスの大谷翔平選手のホームラン数は相変わらずトップで投手としても7勝目を挙げている。10勝以上をあげて、ホームラン王と打点王になる可能性もある。チームがチャンピオンになる可能性が低いから残念だが、MVPにでも選ばれたら快挙中の快挙だ。
 『朝日歌壇』に大谷選手を呼んだ和歌が3首あった。
○怪我するな茶髪にするな髪のばすなそのままがよろし大谷翔平
○バッターの大谷選手はピッチャーの大谷選手を打てるだろうか
○打者は矛投手は盾と覚えたり大谷翔平矛盾なき矛盾
 これからもアメリカ発の活躍ニュースを届けてほしい。これがアスリート(この言葉も選手自らが使うと?と思う)が人々に影響を与えるということなのであろう。安易に自分の活躍で人々に感動をと言うのは反感を呼びそうなので慎まれてはと思う。 
 8月10日(火)
コロナ情報
 最近のコロナ感染情報は知りたいことが分からないものになっていないか。
 都道府県毎の新たな感染者数、重症者数、入院患者数、病床逼迫状況などは伝えられる。
 年代別の感染者数や重症患者数も報告される。でも一体どこでそんな新規感染者が発生しているのか分からないし、ワクチン接種との関連も見えてこない。
 医療従事者や65歳以上のワクチン接種を希望した人の接種はほぼ完了したのではないか。それでも新規感染者や重症化した方たちの中に65歳以上の方はいる。その人たちのワクチン摂取率も公表すべきなのではないか。ワクチン効果が、一目瞭然になると思うのだが。
 東京都内、私の住む京都市内のいったいどこでクラスターが発生しているのかの情報は皆無である。当初は店名、学校名、地域などが公表されていた。営業妨害や風評被害などを考慮してのことだとおもうが、緊迫感があった。飲食関係、酒類提供店に対する規制がいつも問題になるが、本当にそういう店での感染が一番の問題なのか,統計的に明らかに出来ないのだろうか。
 どこのだれだかよく知らない人が感染しても危機感がないが、親族や友人がコロナ禍に見舞われたら緊張が走る。悲しいかな、凡人のさがである。同じ理由で自分の近辺にまで危機が迫っていることが分かったら、もっと行動が慎重になると思う。
 全国で1万5千人、京都で400人を超えた,東京では5000人と言われても、自分のこととしてその数字が迫ってこないところに人流抑制が出来ない原因がありそうに思う。   
8月6日(金)
デパートでの感染 
 大阪阪神梅田百貨店で7月26日から8月5日に従業員138人の感染が確認されたそうだ。そのうち120人が地下1階と1階の食料品売り場関係者だったらしい。
 大阪市松井市長によると「エビデンス(証拠)はない」とした上で「当初は(休憩室などの)バックヤードでの従業員同士の感染拡大を疑ったが、その可能性は低い」ということのようだ。同店が厳しい感染対策をとっていることや感染者が一部の売り場に集中していることなどを踏まえ、市保健所は来店客から感染した可能性もあると判断したらしい。
 デパート等の大型商業施設での感染は日々の買い物に直接影響を及ぼす。
 東京のデパートでもクラスター発生のニュースがあった。
 京都でもどうなるやら分からない。インドのデルタ株の感染力恐るべしである。
 私はデパ地下で時々買い物するがしばらく様子をみようと思う。  
8月6日(金)
東京 
 首都東京の1日のコロナ感染者数が5042人に。2週間後には一万人を越えるかもしれないという試算もあるそうだ。首都圏の状況は驚くべきものだ。全国的な拡大も顕著で、「まん延防止等重点措置」の対象地域に新たに8県が追加され「緊急事態宣言」発令中の6都府県を加えると3分の1に何らかの宣言が発令されている状態である。
 今議論されているのは、入院患者を自宅療養に切り替えて医療の逼迫を緩和するという政府方針に対して与野党から批判が出ていることである。日本国民の安心安全を守ることが最優先で私の使命だと言い切った首相の約束に反するのではないかと問題になっている。
 希望する医療従事者と65歳以上の高齢者のワクチン接種を7月中にほぼ完了したことは確かに重症化や発症者を抑える効果を発揮していると思われる。ただそれ以外の施策の効果が見えない。ワクチン頼みかと思っていたらワクチンが思惑通りに確保できない事態に陥った。ワクチンは本当に安全なのか、3回目接種の必要性は、特効薬の開発は…。
 こうすれば、確実にコロナの恐怖から自由になるという方針(そもそもそれがない)に説得力が無く,何度も同じことを繰り返している感が拭われず、感染者数が激増している。
 一体何時になったらコロナ前の生活に戻れるのだろう。
 同時に東京オリンピックは日本の選手たちが熱い戦いを繰り広げ、様々なストーリーの美談が喧伝される。何度も同じ選手やチームの因縁話が語られる。思い通りの成績や予想以上の成績が出せた選手はホッとしていることだろう。
 開会式で大役を果たした選手たちが思いがけず苦戦したのは気の毒だった。
 聞くところによると、ツイッターなどで選手個人に対する誹謗中傷がひどいそうだ。あんまりムキにならず共に楽しみ励ますことがTVを楽しく観戦するコツだと思う。 
 7月24日(土)
東京五輪開会式
 昨夜東京国立競技場で2020東京五輪が開幕した。箝口令が敷かれていたであろうセレモニーの内容は「見せる」ものであった。
 報道の一番の関心事は、どういう点火の演出をするのかだったように思う。ここ数回の大会は、矢が飛んだり壁を走ったりで生身の人間が点火するのではなく、その国の技術を披露し、アッと驚かせることに重きがあったように思う。
 聖火リレーは制約の中で各地で盛り上がりに欠けた。そんな中での点火セレモニーであった。  3大会連続金メダリスト二人、プロ野球三レジェンド、コロナ感染症医療従事者、東北3県のジュニアアスリートとリレーして、大坂なおみ選手が最後に点火した。どこからも文句が出ない人選であった。
 旗手の八村塁、須崎優衣、五輪旗入場は桃田賢斗らが勤め、選手宣誓は山縣亮太 、石川佳純が行った。よく考えられた人選だと思った。
 ただし、これは日本人である私の感想であって、開会式で一番多数を占めた外国人アスリートやIOC関係者、各国首脳、ジャーナリストに伝わったかは分からない。「ナガシマ?WHO?」だったかもしれない。
 歌舞伎の市川海老蔵の「暫」は美しく迫力があったし、ジャズピアノの演奏とも上手くコラボしていた。どの演出がどう外国人に評価されたかはこの後の報道でぜひ聞きたいものである。
 TV番組の安価なドタバタに身を委ねている私には、刺激的な開会式であった。 
 7月23日(金)
組織委員会のドタバタ
 オリンピック組織委員会開会式関係者の辞任、解任が次々発表されている。
 「女性蔑視差別」「容姿侮辱」「障害者差別いじめ」「ユダヤ人差別」と組織委員会絡みの問題発言は色々だ。日本を代表する才能ある一流のクリエーターがこういう問題を世界に暴露されドタバタその火消しに追われている姿は、国辱としか言い様がない。一体どのような基準で採用が決定されたのであろうか。
 音楽家の障害者差別発覚の時は、最初続投させるつもりだったのが、世論に押されて本人辞任になった。ホローコースト揶揄の今回は急ぎ解任した。この違いも外圧に弱い日本を証明しているようで恥ずかしい。
7月21日(水)
2回目ワクチン接種 
 7月21日(水)2回目のワクチン接種を終えた。1回目より2回目の方が発熱したり注射跡が痛くなったりが起こりやすいということであったが、私の場合、少し痛い程度で済んだ。65歳以上の接種は順調に進んだようで、7月末に希望するものには接種を終えるという約束は達成しそうである。ワクチン効果は年代別感染率や数、重症者に占める高齢者率や数に現れている。
 これから10代から60代までの現役世代がどのくらい接種するか、そして日本社会全体で免疫効果が確保できるのかが問題だ。 
 7月15日(木)
胸がすく思いと
限りない不安
 TVも新聞もネットでも大谷の活躍報道一色である。
 二日間大リーグオールスター戦イベントに釘付けになった。ホームラン競争では1回戦で負けたが、十分長距離砲バッターであることを印象づけた。1回戦を戦ったソトが3球とも仕留めるのを見て、その非凡さに驚いた。まだ22歳だというのもすごい。
 大谷選手が休憩時や終わってから、疲れ切っていたのが印象的だった。他の選手はそれほどでもないようだったので、これはバッターとして練習している選手と二刀流の選手の違いなのかなと思った。
 昨日の試合では先発ピッチャー1番DHで出場した。160kmを越えるスピードボールを投げ3人を抑えた。打撃は2打数無安打だったが本人は「楽しめた」と語ったそうだ。
 大谷の大活躍を日本にいる我々は、まるで大変近しい関係にある若者の活躍のように思って感心し応援している。アメリカ社会で受け入れられていることを、我がことのように喜んでいる。
 アメリカでは、大リーグのオールスターが、イギリスではテニスのウィンブルドン選手権とサッカーのヨーロッパ選手権が、オリンピック開催の寸前にマスクなし、入場制限なしで開催された。そのためにパンデミックが起こったのかどうかは報道されていない。南米でのサッカー選手権はどうだったのだろう。
 コロナ禍を私は怖れている。一が八かの賭けのような大規模なイベントを開催して取り返しのつかないような事態は避けるべきだ、と思う。
 大谷選手の活躍に胸がすく思いをしつつ、オリンピックで何も起こらないことを願っている。
 7月1日(木)
大谷選手の大活躍
 大リーグエンジェルスの大谷の活躍が楽しい。
 現在27本で、ホームラン数1位。三振かホームランかというぐらい思い切りのいいスイングでスタンドへ一直線の打球を打っている。
 大谷が大リーグへ行くとき、二刀流か、どちらかに専念するかをTVで評論家が話し合っていた。ほとんどが二刀流に否定的で、ピッチャー専念の意見が多かったように記憶している。私が印象的だったのは、元監督の某氏が、「そんなに甘くない。ピッチャーなら活躍できるのではないか」と言っていたことだった。その中で日ハム監督栗山氏は「私は大谷のバッターとしての才能を知っている」と語っていた。先見の明である。
 今、ダルビッシュもすごい。あの三振奪取能力は大谷の活躍に引けを取らない。様々な球種を操って押さえる力に驚く。前田健太もすごいのだが昨シーズンに比べると苦戦しているようだ。
 山口投手がジャイアンツに戻ってきて活躍している。1年半で大リーグでの活躍を断念して戻ってきての活躍である。
 大きな夢を持って大リーグへ行って、成功するのはほんの僅かである。帰国後渡米前ほど活躍する選手も少ない。楽天の田中が今ひとつ冴えないのが寂しい。ぜひ復活してほしい。筒香や中村も日本へ帰ってきてはどうだろう。
 今日のピッチャー大谷は1回もたず、2安打5四球と散々で降板した。ヤンキーズスタジアムのマウンドが合わなかったのか散々だった。それでも次は何とか活躍してくれるのではないかと期待している。 
 7月1日(木)
ワクチン接種1回目
 6月30日近くの医院で1回目接種してもらった。私のお知り合いの方々によると、発熱したという方が多い。筋肉痛のような痛みがあるという人もいた。
 私は午前中に打って、その晩から少し痛みがある程度で、それが1日経っても変わらない。
 2回目接種後、ご夫妻とも38度を超える発熱があったという話を聞いた。解熱剤で対処したということも聞いたので、薬局で買うことにした。事情を話したら品不足でないとのこと。そしてお医者さんで打ってもらうときにお願いすれば、出してもらえるかもしれないと言われた。
 お医者さんに事情を話すと、「今薬局では品不足でしょう」とおっしゃって処方箋を書いて下さり、接種後、調剤薬局で手に入った。今のところ薬を飲む必要はない。
 2回目は7月21日である。2回目の方が発熱の可能性が大きいらしいが、どうだろう。 
 6月20日(日)
朝乃山と国会議員
 朝乃山は、相当な回数接待を伴う飲食店に通い、しかも当初虚偽の報告を相撲協会にしていたということで、六場所出場停止の処分を受けた。その罰で三段目まで落ちる事になる。三段目からもう一度やり直す事になるのだろうが、茨の道が予想される。
 コロナ禍の中自民党の国会議員3人が同じく接待を伴う馴染みの店に通っていた事が発覚して自ら離党届を出した。この中の一人は最初虚偽報告をしていた。仲間を庇うためだったようだ。ところが、2,3日前に復党が検討されているというニュースが流れてきた。解散総選挙がもう間近なための措置かと思わせる。
 何か、朝乃山が気の毒に思えた。国会議員の方がその職責からしても厳しく身を律しなければならない立場だと思うのだが、そうでないところが何か割り切れない。これも有権者の判断か。  
 6月20日(日)
東京オリパラと人流
 G7の会合で世界各国の支持を取り付けて帰ってきた首相。支持取り付けのためだけに出かけたのだろうかと思った。私も外国語は話せないから首相と同じだが、気の毒に見えた。各国の首脳は会話を楽しんでいるように見えた。我が国の首相は自らことばを発する事もなく、穏やかなジャパニーズスマイルで終始しておられたようだ。
 G7での各国首脳の反応に自信を得たためか、ワクチン接種が軌道に乗り始めたと思われる自信からか、『安心安全』の2020東京オリパラは、開催という選択肢しかなくなったようだ。
 しばらく前の世論調査では「中止」「延期」が7,8割だったのに。今は無観客か、1万人か、五千人かという開催の有無ではなく、条件闘争に入った。わずか1週間ほどの間に。
 夏休み、お盆、帰省ラッシュ、海水浴、花火大会、夏祭りそれでなくとも人が動く日本の夏。人流を少なくするしかないから、みな中止になっているこの2年。オリンピックだけが大手を振ってそこのけそこのけで通っていく。
 開催の可能性をサイエンスに基づいて検証するために意見を発表された専門家委員会有志の方々の意見に対して、サイエンスと事実に基づいた説得力あることばで、まず国民に「安心安全」であることを示して頂きたいと思う。開会式会場で1万人で行った場合、現在○県から何枚チケットが売れていて、JRを使って何人が動くと予想されるが、これくらいなら、感染する確率は○%とかいうシュミレーションである。オリパラが始まれば、会場は一カ所ではない。一体オリパラのためにどのくらい人が動くのか、そのシュミレーションの結果を示した上で「安心安全」を語るべきだと思うのだが…。都合の悪い数字は出さないだろうな。   
 5月26日(水)
ワクチン接種騒動4
 接種を予約していたお医者さんから電話がかかってきて、1,2回目の接種日と時間が決まった。6月最終週とその3週間後であった。
 5月14日に電話をかけたときには、3,4ヶ月後になると言われて、「エーッ!?」と思ったのだが、何とか7月末には2回の接種ができそうだ。
 私は何とか決まったが、まだ決まらずに不安に思っておられる方、どうすればよいのか分からず困っている方もおられるのではないかと思う。 
 5月21日(金)
大関朝乃山
 大関朝乃山が休場した。理由は相撲協会の内規に反して不要不急の外出をして、接待を伴う飲食店を訪れていたかららしい。これも文春のスクープ。あらためてすごいな文春。
 今場所の朝乃山は1年ほど前の輝きを失っていた。立ち会いで立ち負けて後退し,まわしが取れず相手十分になられて、押し切られたり寄り切られたり、。それでもやっと7勝4敗まで成績を伸ばしてあと1つ勝てば勝ち越しだった。来場所角番にならないところに来ていての休場である。
 最初事実無根だとシラを切っていたらしいが、一部事実を認めたらしい。本人も事の重大性が分かっていて怖かったのだろう。
 朝乃山の休場で、13日から始まる予定だった大関総当たりも取組予定が狂う。大関は前頭中盤にいる成績上位者と一番は当たる。興味半減である。
 朝乃山にはどんな処分が下されるのだろう。同じような違反で処分された阿炎は幕下まで落ちた。朝乃山に出場停止処分が下されれば大関陥落になる。 
 5月17日(月)
梅雨入り
 近畿地方は平年より21日早く梅雨入りしたと気象庁の発表があった。
 5月と言えば一年の中でも過ごしやすい気持ちの晴れ晴れする月だと思ってきたのだが、もう梅雨入りである。
 コロナ禍で動きがとりにくいのに加え、梅雨入り宣言とは…。晴れ晴れしない日々である。
 総理大臣もきっと晴れ晴れしない日々に頭を悩ましておられることだろう。はかばかしい成果が上げられないコロナ対策。切り札のはずのワクチン接種の遅れと困難。どう考えても、医療環境を圧迫し、『安全と安心』にはほど遠いものになるであろう東京五輪開催。支持率が下がっている中で迫ってくる解散総選挙。
 大リーグエンジェルスの大谷選手が現在ホームラン争い1位で、ピッチャーとしても活躍しているというのでここ2日ほど朝BSで見ている。驚いたのはレベルの高さ。ピッチャーの球は速いし変化球も鋭い。野手の肩が強い。今、大谷は三球三振に倒れた。昨日は内角を突かれて後ずさりして三振。ニュースで見るときは、ホームランを打ったシーンしか見ないので、大谷も大変だなと思った。  
 5月14日(金)
ワクチン接種騒動3
 人と会う約束があって午前10時過ぎに区役所入り口付近にいた。
 私は10分余しかその場所にいなかったのだが、案内係の若い女性が年配の方に説明しているのが聞こえてきた。ワクチン接種の件で来庁されたとおぼしき年配の方が2人おられた。
 どうもワクチン接種のことは、4Fで対応しているようだ。1人目の男性は私より10歳上ぐらいに見えた。「4Fでテレビ電話でお話下さい」と説明している女性を、困惑した様子でただ呆然とみておられた。2人目の女性もまた私よりは年配の方であった。おそらくワクチン接種予約の件で来ておられていたようだが、果たして4Fでうまく対応してもらえたかどうか。
 予約すると言ったら、直接並ぶ、葉書や手紙を出す、電話する、ファックスを使う、この辺までは何とか順応して来られた方たちである。実は私もその仲間なのだが。
 しかし今パソコンやスマホで申し込めと言われ困っている。デジタル庁創設が成長戦略だと言われても不便なだけだと思っている。
 区役所へ行ったら何とかなると思って来られたのだろうが、期待通りだったかなと思った。
 在日在留外国人の方々の接種はどうなっているのだろう。日本人と同様なのだろうか。  
5月14日(金)
ワクチン接種騒動2 
 今日午前中に「新型コロナウイルスワクチン接種予約開始のお知らせ」という封書が届いた。
 これは「予約しなさい。してもいいよ」というゴーサインだと理解している。妻には届いていない。
 とりあえず『かかりつけ医』に電話した。うまくつながった。「予約したいのですが」と言うと、私と妻の名前と年齢を聞かれた。このあとは箇条書きで。
①予約は受け付けるが、接種は3,4ヶ月先になるだろう
②集団接種を受ける方が早いかもしれない
③75歳以上が先行接種になるので私も妻も遅くなる
④接種日時が決まれば数日前に電話連絡する
 これだけのことを考慮しても予約するかということであった。
 3か月4か月先と言えば8月か9月ということになる。確か総理大臣は7月末には高齢者の接種は終わる予定だと言っておられたように思うのだが、どうも終わりそうもない。終わりそうもないと自治体から知らされた総理は「驚いている」と言っていたが、私も驚いている。
 私はどこかの首長のように残ったワクチンを回してもらうような立場にない市民だが、これが現状だ。
5月13日(木)
ワクチン接種騒動1 
 ワクチン接種券と第1回目の接種案内が送られてきたのは2週間ほど前だったと思う。市長名で「接種いただく時期は改めて連絡します」とあった。「後日、京都市から順次、『予約開始のお知らせ』をお届けします。予防方法や接種場所等の詳細は『予約開始のお知らせ』でご案内しますので、しばらくお待ちください』と書かれた案内であった。
 そうか、京都市から来る案内を待てばいいのだなと理解した。
 ところがこの1,2日前からお知り合いの方の様々な情報が聞こえてくるようになった。
①1回目の予約が出来た、○月○日に。
②かかりつけ医に2回分の予約をしてもらえた。日時も決まっている。
③かかりつけ医から働きかけがあったので助かった。
という反応である。
 私にも妻にも2回目の接種案内が届いていない。かかりつけ医と言ってもありがたいことだが、定期的に行っている病院があるわけではない。インフルエンザの予防接種をしてもらったり定期検診を受けている診察券を持っているお医者さんぐらいが頼りだ。
 それがだめなら、インターネットを使うしかないが、時間かかるのだろうな、面倒だなと言う思いになる。
 そこへ先月行われた日本医師会会長、役員14名の自民党参院議員の資金パーティへの参加というニュース。100人規模だったようだ。行動自粛を呼びかけていた団体の人たちのこの行動。役員たちはワクチン接種済みだったのかが気になった。
 他にも、大手薬局チェーン経営者夫妻への副市長の優遇措置も明るみに。
 いつの時代にも抜け駆けする人、天に唾する人が絶えないようだ。    
 4月8日(木)
東京オリンピック
 小学校や幼稚園は今日から始まるようだ。しかしコロナ禍は容赦ない。
 この数日めざましい勢いで関西圏のコロナ感染症罹患者の数が増えている。昨日大阪878人、兵庫328人、京都93人、奈良81人で、大阪兵庫奈良は過去最多。京都は「蔓延防止」適用措置を東京(昨日555人)と共に検討している。感染者数の増大に共なり患者病棟の逼迫も憂慮すべき事態になってきている。変異株が影響あるように思える。緊急事態宣言解除後わずかで第4波の波がきている。
 オリンピックが近づいてきている。景気浮揚策、経済活性化の起爆剤……ひいては政権に対する浮揚策などのねらいもあったと思われるオリンピックだがはたして開催できるのだろうか。北朝鮮が不参加を表明した。選手を感染から護るためだという。これに続く国々が出てくるだろうか。「東京オリンピックを中止にしては」という意見は今更言えないだろうな。米国のTV会社の莫大な放映料が支えている現状では、その損失を補う財力を、日本もIOCも持ち合わせていない。だれが、いつ、どのタイミングで猫に鈴に付けるのか、みんな黙ってて嵐が通り過ぎるのを祈っている、無策なまま、他人任せにして。そのような構図に見える。
 あと4ヶ月でコロナ禍が日本で,いや世界で収束するなどと言う期待は誰も持っていないだろう。では、どういう改善策があって安全な大会開催可能になるのかその工程表を示す事が責任ある仕事になると思う。
 水泳の日本選手権で池江璃花子さん他の選手の活躍が報じられている。彼女らの努力がまっとうに報われるように早く安心できるプランを公表してほしいものだ。 
3月30日(火)
初場所が終わった 
 照ノ富士が優勝した。見ていて安定感があった。寄り切った相撲はまわしをがっちり取って腰を下ろして前に出ていた。敗れた三番だが、阿武咲、高安に上手くとられた。まっすぐ押し合ったり四つに組み合ったら照ノ富士に勝てないだろう。そこでこの二人は上手を取らせないように深く肩口まで差し手を入れ、密着しつつ横から横から回るように攻撃した。照ノ富士は慌てて半身になって負けた。志摩海は苦し紛れにたまたま右にふったら、照ノ富士の動きとタイミングがあって勝った。これは照ノ富士の足が完治しておらず不安を抱えていることの証左であった。優勝決定した後、親方が志摩海戦で膝が悪化したが、よくがんばったと称えたそうだが、これからもこういうことが起こらない事を祈るしかない。
 勝てばよいというものでもないからスポーツにも品性がある。相手の弱み、とりわけケガした箇所への攻撃はタブーだろう。照ノ富士への外掛け内掛け、けたぐり、足取りは非難されるだろう。
 前に白鵬のカチ上げと張り手について「いかがなものか」と書いた事がある。白鵬の場合圧倒的に強かった。その技を出さなくても勝てる実力差があった。しかも横綱という権威もあった。相手は立ち会いで白鵬をカチ上げたり、張り手を食らわしたり出来ない上下関係にある。一方的に優位にあるものが、弱い下の立場のものに暴力的でダメージを与える技を多用するのは私には卑怯な事と思えた。
 今場所貴景勝が何回か張り手を出した。可哀想だなと思った。相手が出血するぐらいの思い切りの張り手であった。今までなら一気に土俵外へ押し出せたり、はたき込めたのだが、スタミナ切れしたのか勝負がつけられず押し返されたり回り込まれたりで、焦って余裕がない事を露呈していた。何が原因でスタミナ切れしているのか、取り終わった後でハアハア、ゼイゼイしている姿が心配になった。
 朝乃山の相撲が軽い。地に足が着いていないようでぴょんぴょんしている。切れ味鋭い出足が見られないので土俵際で逆転されている。万全の体勢を作るにはが課題か。
 正代の負け越しは自分でも情けないことだろう。この人の強さがよく分からないのでこれ以上書けない。
 毎日大相撲を楽しみにしていた身としては5月までないのが寂しい。力士のみなさん、それまでケガせずより強くなって出てきて下さい。  
 3月27日(土)
球春と春場所
 プロ野球が開幕した。観客数をどう制限しているのか詳しい事を知らないのだが、広島の試合のニュース映像は満員のようだった。16000人だったらしい。巨人戦は10000人弱。ドーム球場とそうでない球場の差なのだろうか。
 大リーグでは、前田とダルビッシュが開幕先発と報じられている。球団の評価が高い。今年の活躍が楽しみだ。
 しかしアメリカの評価は無情で厳しい(ように見える)。田中も開幕投手をしたことがあったが、今シーズンは契約延長の話はなかったようだ。要するにヤンキースの戦略構想外だったということなのだろう。田中の足のけがのため三週間登板延期のニュースが気になる。肩の故障でなければいいが。
 昨年活躍できなかった大谷はオープン戦好調でよい成績を残しているようだ。アメリカに渡った頃の輝きを取り戻してほしい。
 世界を舞台に大活躍してほしい。かつての野茂、イチロー、サッカーも中田、香川、テニスの錦織。一方で今ひとつ活躍できていないアスリートはさっさと日本に帰ってこれないものかと思う。
 大相撲は思いがけない展開の連続。今日14日目で3敗力士が先頭で、元大関の高安と照ノ富士の2人。4敗が大関朝乃山貴景勝他5人。11勝4敗の優勝もあるかもしれないという低レベルの戦い。今日の朝乃山対照ノ富士戦で朝乃山が意地を見せられるか、貴景勝対正代戦で貴景勝が全力で正代の勝ち越しを阻むかに注目している。相撲が八百長だといわれないためにも大事な二番である。
 十両の宇良と炎鵬二人は無事勝ち越した。宇良は炎鵬戦でけがをして1日休んだが勝ち越した。炎鵬はまたやりたいと言っていたが、宇良はあまりやりたくないような口ぶりだったのが印象的だった。宇良はしばらく見ないうちに大きな体になっていた。二人ともけがしなければよいのだが。 今場所は復活場所だったようだ。照ノ富士の大関復活、高安が優勝争い争いを演じるまでの復活、阿炎の幕下優勝、宇良の十両での勝ち越しなど、大関や横綱主役が輝きを失っている中、かつて活躍していた力士が意地を見せた場所だったようだ。 
 3月19日(金)
大相撲春場所
 大栄翔に初日が出た。先場所優勝したのが嘘のように連敗していたのだが昨日はいい内容で勝った。今までも悪くはなかったが、詰めの段階で逆転されていた。勇み足という決まり手があるが、「勇み負け」とでも言うような内容だった。大栄翔の取り組みは見ていて気持ちがいい。
 三人の大関は勢いがない。貴景勝は立ち会いはいいが、押し切れない。残されると引いて墓穴を掘り情けなく押し倒される。朝乃山もなかなか上手が取れず安定感がない。正代は弱い頃に戻ってしまった。横綱二人はそろそろ身の処し方を判断しなければならないだろう。
 照ノ富士。昨日は阿武咲に上手くとられた。照ノ富士に対する攻め方の見本のような取り組みだった。なるほどあのように攻めればよいのかと押し相撲の手本になるような内容だった。照ノ富士の膝や両腕関節のサポーターが痛々しい。更に痛めないで念願の大関に戻れるのか見ている。十両に炎鵬と宇良がいる。早く元気に幕内に戻ってきてほしい。
 本命不在のまま大相撲興行は続いている。一人勝ちの時よりはおもしろいが、二人の本命が切磋琢磨して勝ったり負けたりが理想だ。 
 3月12日(金)
腰痛・膝痛
 膝と腰が痛くなって、テニスが出来なくなった。体に歪みが出て、膝がガクンとなったり、歩行速度が遅くなった。常時腰に痛みがあり、坂道では時々休息を入れないと歩けないようになった。あれから2年半。お医者さんで膝の水抜き5回、投薬と湿布、牽引などをしていただいたが完治することなく現在に至っている。
 1年を過ぎた頃から病院通いをやめた。これは完治を諦めたからである。調子が悪いときはコルセットを装着して、毎日散歩したり出来る運動をしていけば何とか歩行に困ることはないだろうと判断した。今から考えるとゼロ腰痛ではなく、ウイズ腰痛・膝痛である。
 ラジオ体操、ウォーキングを意識的に行ってきたがはかばかしい効果があったわけではない。
 半年前から卓球サークルの活動に参加している。週に1回お仲間と2時間卓球を楽しんでいる。これも効果があったのか、何人かの人が「姿勢がよくなってきた」と言う。複数の人がそう言うということは、客観的に見て歪んでいた姿勢が正常化してきたのだろう。姿勢は膝と腰の痛みを庇うために悪くなっているのだろうから、それが矯正されているのだろう。
 まだ、膝は深く屈伸運動をすると違和感がある。腰そのものの痛みはなくなりつつあるが、長時間歩くと股関節に鈍い痛みがある。今、ひょっとしたら完治するかもしれないと希望を持ちかけている。二十代、四十代でひどい腰痛だった時も直ったのだからまた直る可能性があると思い始めている。 
2月25日(木)
梅を楽しむ 
 北野天満宮へ梅を見に行ってきた。去年は梅を見に行く余裕もなかったのだが、北野の天神さんの社内の様子が変わっていた。梅が多数植栽されている有料庭園があるのだがそれが拡大されて、摂社へ行く道が閉鎖されていた。
 庭園へ入らなくても十分梅が楽しめるのが北野天満宮のよいところだったのに惜しいことだ。
 もう二十年ほど前に鶯色の鳥が5,6羽梅の花の中を飛び回っているのを見て、ウグイスだと思ったらメジロだったと知ったことがある。「梅に鶯」は花札でも有名だが、梅にメジロの方がよく見かける。
 帰りに京都御苑の梅園も見に行った。大きな望遠レンズを構えたお兄さんが高速シャッターを連写しながら撮っている。その先をよく見たら小ぶりで鶯色した鳥がせわしくあちこちの枝から枝を飛び回っている。ああ、初めて「梅に鶯」に出会えたと思った。私もスマホで撮ろうかと思ったが諦めた。手に負えない。ウグイスがないているのはよく耳にするのだが、めったにその姿を捉えることが出来ない。
 近いうちに府立植物園の梅園へ行ってみようかと思う。  
 2月16日(火)
ワクチン接種
 国会答弁で総理大臣が明日2月17日(水)からワクチン接種を開始すると述べた。医療従事者から始めるらしい。16歳以上で、既に新型コロナに感染した人も含む。費用は国が負担し無料。医療従事者の後、4月から65歳以上の高齢者の接種が開始予定。その後、厚労省が対象に指定した持病のある人、高齢者施設の職員と続き、その後一般向けの接種という予定だそうだ。
 接種「努力義務」が課せられるが「強制」ではなく罰則規定もない。
 世論調査では、接種したいという人が60%、したくない人が30%らしい。私が気になったのは医療従事者の比率もほぼ同様だというところである。医療従事者が受けたくないというのはどういうことなのか、ここを深掘りした報道を期待しているが、今のところ見ない。
 街頭インタビューでは、副作用に対する不安があることや、高齢者なら受けるが感染リスクが低く重症化しにくい高齢でないものは、この程度なら受けないという答えがあった。
 医療の専門職にいる人が、不安を感じていたり、接種が不必要だと答える理由は開示されるべきだと私は思っている。コロナ患者と日々接しておられる方々は、その患者や家族の苦しみや悲しみに日々接し、ご自身も感染リスクが高い現場におられるにも関わらず「受けない」という判断をされるのは、余程の何かがあるのだろう。
 ワクチン接種は、個人がウイルスに罹りたくないということもあるが、社会から蔓延をなくすための現在手に入る最適の手段であると私は考えている。それでも「受けない」という医療専門家の意見がぜひ聞きたい。
 下手に公表するとネットなどで叩かれたり営業妨害を受けるという事情もあるとは思う。しかしご自身は「接種しない」と判断しておられる医療行為を接種するものには施されるのも矛盾しているのではないかと考える。 
1月30日(土)
サラリーマン川柳 
 第一生命保険が今年のサラリーマン川柳100選を発表した。今回の応募作の8割がコロナ禍のくらしを詠ったものだったという。この中から最優秀賞などが選ばれる。
 自宅前に「ことば遊び掲示板」なるものを出している。必ず川柳を取り上げるのだが、読んで下さっている方が、産経新聞の記事を届けて下さった。その中から選んでみた。*のひとことは私。
■コロナ禍の働き方改革
・コロナ禍が程よく上司をディスタンス  *とりあえず三密ついでに距離をとる。
・会社へは来るなと上司行けと妻
    *家にずっといられてもねえ、奥さん。
■テレワークってどう?
・マイクON部長の悪口配信中     *オンライン会議の思わぬ落とし穴。
・テレワークいつもと違う父を知る  *いつもと違う父がグッドなのかバッドなのか?
■新入社員
・いつだろう同期の素顔見れるのは  *大学生も入学はしたものの・・・でした。
・社会人出社したのはまだ五回     *ホントに私は採用されたのかな?
■これから先に見えるもの
・自粛中見えた夫の定年後          *ヤバイヨ、ヤバイヨ。
・我が部署は次世代おらず5爺(ファイブジイ) *次世代型○○が理解できない私も爺。
 本日の朝日川柳に「サラ川に負けないようにがんばろう」とあった。ライバルなんだ。
 川柳をものにするセンスのない私はただただ感心するばかりである。 
 1月28日(木)
歯がしみる
 「歯にしみを感じるようになったら歯槽膿漏だ」と聞いて、もうすぐ歯が全部抜けて、食べ物もまともに食べられなくなる」と恐れた。いよいよ歯に来たか……と思った。
 歯科医に行くことを躊躇した。虫歯のように歯が欠けるとか、穴があいているとかではない、神経が過敏になっているだけかもしれない、と頭のどこかで期待している自分がいる。 それでもお医者さんに行かないことにはどうしようもないと諦めて先週木曜日に予約して出かけた。
 歯がしみている原因は2つであった。一つは歯肉が後退して神経が出ていること。これが歯槽膿漏の始まりのようだ。もう一つ、これが主因だったのだが、親知らずが虫歯になっていた。歯間から虫歯になっていたので、外からは分からなかったのである。
 親知らずを抜くか(すでに下の親知らずを抜いているので上だけあっても役に立っていないとの説明)、虫歯治療をするかの二択であった。以前親知らずを抜歯して、大きな穴があいた。すぐに直ったが、抜歯の際、歯を砕くという過程があって怖かった。
 「抜いた方が確実なのですが」とお医者さんはおっしゃりながら、虫歯治療をされた。
 神経を殺す時、飛び上がるほど独特の痛みを感じた。計4回通院して治療は完了し、歯がしみるのは随分ましになった。
 歯垢除去をしてもらい、歯科衛生士さんから歯磨き指導を受けた。歯間ブラシと糸ようじを使うようにとのことであった。何度か同じ指導を受けているのだが、朝晩2回の歯磨きが精一杯の私は、さてどうしたものかと覚悟のほどが定まらずにいる。  
 1月21日(木)
眠らない薬局
 1月19日(火)朝日新聞夕刊の1面に「眠らない薬局 頼りたい人がいる」という記事がほぼ全面で出た。東京・歌舞伎町にある調剤薬局で、夜から朝(午後8時~午前9時)にだけ営業しているらしい。2014年から営業しているという。
 19年秋から薬局に通う女子学生がいたそうだ。風俗店で働きうつ状態で抗不安剤や睡眠薬を処方されていた。昨年(2020)2月「風俗辞めてキャバクラで働くことになった。精神的に少し楽になりました」と話したという。店主も「良かったね」と返したそうだ。それから一週間後、警察から、女子学生の自殺を知らせる連絡があったという。
 この記事に出てくる薬局を訪れる女性たちは、風俗店に勤める人、AVタレントなど性風俗関連の人が多いようだ。店主は彼女たちの話し相手になっている。
 「好きでもない人を相手にする仕事は、精神が病んでも当たり前」「それでも働かざるを得ない人たちがたくさんいる」店主の言葉だ。12月取材した日、来店客は26人。
 コロナ禍の緊急事態宣言発出で、ますます追い込まれて精神を病んでいくであろう人たちがいる。 
1月20日(水)
「仏像に封印された謎」 
 1月16日(土)NHKEテレで名古屋放送局制作の「仏像に封印された謎」が放映された。そして今日1月20日(水)深夜0時から再放送される。お知り合いの方も出演されていて興味深く拝見した。
 この番組は江戸時代の作仏聖で修験僧である円空の出生の謎がこの2年ほどの間の新発見で明らかになったということを伝えていた。円空の出生や出家の動機については謎のまま課題として残ってきた。有力な主張の中に円空は岐阜羽島中観音堂付近で誕生し、母の死を動機に出家したというものがある。番組は次の2点の発見がそれを裏付ける有力な発見として紹介された。
 今まで円空が最初に彫った像は郡上市美並町の天照大神他三体の神像だという定説がある。それに対して番組では静岡の寺で見つかったという円空極初期像が取り上げられた。発見された東京博物館学芸員の方に円空学会顧問が「確かに円空極初期像に間違いない」とお墨付きを与えておられた。「近世畸人伝」に円空は若い頃富士山で修行したという記述があり、それを裏付ける資料としてと円空最初の彫像であると紹介された。 残念ながらお顔が虫食い状態なのか分からなくなっているようだ。蓮座の横の出っ張り、背面の刻線は初期像の特徴である。しかしあまりに小さい。私は何体か極初期像と呼ばれる像を見たが、こんな小さい像は見たことがなかった。これは晩年に飛騨で多く作られ各戸に残っている像の大きさだなと思った。顔がはっきりしていたら、目が二重線かどうかなどはっきりするのだが。静岡で極初期像の発見は驚きだ。機会があればぜひ拝見したいと思う。富士山周辺で多くの円空像が発見されれば、もっとはっきりするのだが。
 もう一つ取り上げられたのは、円空生誕地候補の一つ中観音堂の十一面観音の胎内納入品の中の鏡と九重守であった。
 納入品の鏡については聞いていたのだが、九重守については初めて知った。インターネットで九重守について調べてみた。修験道の聖地大峯山寺で下賜される「最強のお守り」だそうで、女人禁制の寺で現在三千円らしい。番組では京都の版木を持つ印刷所が紹介されていた。先の東博の研究者の方は、江戸時代高貴な女性が所持したと説明されていた。円空の母は鏡を遺し成婚時に九重守を持参するような生活をする女性だったのであろうか。
 胎内納入品の中には戸隠神社の午王宝印符、起請文、般若心経、丸石、玉石、通貨、筆、阿弥陀如来像などもあったと聞いている。これらとの関係を総合的に考えて、判断することが「謎」解明には不可欠だと思う。  
 1月20日(水)
貴景勝休場
 今場所綱獲りを期待された大関貴景勝。9日目で2勝7敗で万事休す。左足首の負傷のため休場。誠に残念。特に応援しているわけではないが、押し相撲でどこまで伸びるのか興味があった。子どもの頃、松登というアンコ型の体型で押し相撲の大関がいた。強いときはめっぽう強いが、脆く負けるときは情けなかった。
 これからも突き押しで横綱を目指すのか、四つに組み止めて出足を磨くのか来場所を見てみたい。太りすぎという論評が新聞にあった。体重減らすのも不安だろうなと思いながら読んだ。
 朝乃山の相撲がやっと落ち着いてきた。今まで勝負を焦っているように見えた。
 正代は勝つには勝つが、どこか危なげで負けた相手は、「もう少しだ」とか「惜しかった」「今度は」と思っていそうに思う。「正代にはかなわない」と思わせるような相撲を取ることがこれからの財産になると思う。
 大栄翔は強い。押し、突き、ぶちかましそれぞれに威力があり圧倒している。
 今日から後半戦。さてどういう展開になるのか、おもしろい。 
 1月13日(水)
大相撲初場所
 「こんな時期になぜ大相撲が開催されるのか全く分からない」とTVのインタビューで語っておられた方がおられた。確かに。不要不急の範疇に大相撲も入ると言えば入る。他のスポーツやイベントが自粛する中で大相撲だけ特別扱いかというのも分かる。まして感染者や濃厚接触者の疑いで900人中65人が休場しているにもかかわらず……である。白鵬が感染していたというのはそれだけでアウトだという意見もあろう。
 しかし私はTV観戦を楽しんでいる。夕方5時から大相撲中継を見ている。白鵬がいなくても面白い。それにしても3人の大関が脆い。何が狂ったのか負けている。3日目など全員負けた。3連敗の貴景勝、1勝2敗の朝乃山、2勝1敗の正代。3日目の貴景勝の張り手はひどかった。品がなかった。相手を血みどろにさせルとは……。勝たなくてよかった。勝っていたらもっと批判されただろう。大栄翔が三大関を撃破、それも圧勝した。照富士は1敗したものの安定感がある。一体誰が一番強いのか分からないという面白さが今の大相撲にはある。
 60日の本場所興行で稼がなかったら相撲協会の屋台骨が揺らぐ。緊急事態宣言が発出されたが、多少の批判には目をつぶってやるしかないのだろうな相撲協会。 
1月10日(日)
名刺 
 名刺に縁の無い生活だった。時に名刺を交換する場面もあったが「すみません。持っていません」できた。人に披瀝するような肩書きもなかった。電話番号かメールアドレスを知らせれば事足りた。
 一番上に書くのは大抵職業だったり所属団体名だろう。
 絵を描く人は「画家」だ。詩を書く人は「詩人」だし歌を歌う人は「歌手」だし演劇をする人は「俳優」だ。
 他人がある人をそう呼ぶなら違和感はない。しかし自分自身で名刺に書くとなると、余程の自負がないと書けない。それを生業として生計を立てていなければ「自称○○」と揶揄されかねない。「あの人、自分で『詩人』やと思っていたんや」になる。格好悪いことこの上ない。
 そもそもその道の有名人は名刺など出す必要がない。みな知っているから。
 総理大臣が名刺を持っているのかどうか知らないが、きっと議員事務所の案内しか書いていないもので、プライベートはさらしてはいないだろう。案外政治家はいっぱい肩書きのある名刺を配っているかもしれない。宣伝用に。 
 1月7日(木)
もう7日か 
 お正月で2日から5日まで孫が里帰りしていた。上の子はもうすぐ4歳になる。「おじいちゃん、いっしょにお風呂入ろう」「おじいちゃん、散歩行こう」「おじいちゃん、○○しよう」のラッシュで楽しませてくれる。一昨年生まれた下の子は、まだ言葉を発しないが、「アー」の連発で用が足りる。最初は私と距離をとっていたが、日々慣れてくれた。
 その間、年1回発行の会誌の編集、校正作業が佳境に入りリモート会議やメールのやりとりで忙しかった。
 この年末、今年98歳になる母親の俳句や和歌の整理をした。母は現在介護施設でお世話になっている。ここ数年毎年1月2日その介護施設ホールで私の姉、私、妹夫婦やその家族と新年会をしてきたのだが、今年はできない。そこで、母親の俳句・短歌集を作ることにした。母は、自力では年賀状が出せなくなっている。京都新聞の歌壇欄に俳句、和歌、冠句を熱心に投句していた。入選、佳作に入ったものを残していたので、それを編集した。製本できたら、誕生日に縁のある方々に送らせていただき年賀状代わりにと思っている。 
1月2日(土)
未知の世界
 猛吹雪が来るかもしれないと言う予報があって荒れるのかなと心配していたが、昨日今日と穏やかな天気でありがたい。
 やっぱりコロナで2021年も終始するのだろうか。
 近代医学の進歩のおかげで、お医者さんに助けてもらえるという信頼は年々深まってきた。 歴史を振り返ると、奈良時代も平安時代もそれ以後にも飢饉と疫病で困難を極めた時代はあった。
 ところが少なくとも私は。すべての病気の因果関係が明らかになっていないにも関わらず、何となく疫病からは脱出したような気になっていた。ペスト、天然痘、肺結核、小児マヒ、がん等々、私が生きている間に確実に治療法が明らかになった病気も数多い。いつのまにやら何も怖いものは無いかのような全能感に犯されていたから、今の事態にオロオロしているように思う。人間がたどり着いている地平の先にはまだまだ未知の世界が広がっているということなのだろう。