ぼちぼちいこか2002
(4年生)

「ぼちぼちいこか」はこの年の私の学級通信・文集の名前です。
12名(男7名女子5名)のクラスでした。

◇1学期の詩

(1)ひま?ひまじゃない?

ひま?ひまじゃない?

ぼくは、ときどき
「ぼくは、ぜんぜんひまがないー」
と言います
けれど休みの日は
「ひまでしょうがないー」
と言ってます
ぼくは
「ひまとひまじゃない間はないんかー」
とときどきさけびます

世の中が思い通りになったらなあ

とくいなこと

わたしのとくいなことは
ねぼうする事と
あそびとひるねだよ
すきなことはひるねとあそびだよ








本当のきもち

わたしは、なぜ子どもは
学校へいかないとだめなのか
ふしぎです
とくに、なんで算数、国語、社会があるのか
しりたいです
わたしてきに
1時間目 遊び
2時間目 昼ね
3時間目 理科
4時間目 ない
という時間割がすきです
つくってね

(2)しかせんべいとしかのふん

東大寺講堂跡

せんべいまずい

「しかせんべいたべたい人」
小宮山先生が言った
しかせんべいはおいしいと思った
「はい、はい」
といった
たべました
「くしゃ」
となった
まずくてしぶかった
ぼくはあまいのがいいです
でもしかはよろこぶ
でもぼくはいや
もうたべたくない
しかせんべいあじがない

しかになったきぶん

ペリッしかせんべいをわると
なんともいえない音がした
これはどんなあじかなとすごくおもった
「しかになって食べ」
と先生がいった
ぼくはしかのきぶんで食べた
においはなかった
みんなまずいと言っていたけど
ぼくはひそかにはまった
また買ってっきて




*奈良へ行ったおみやげに「しかせんべい」と「しかのふん」を買ってきてみんなで食べました。 詩は心が動いたときに書くのだと言うこと。そしてその時に、見たこと、話したこと、味、思ったことなどを書くのだということが分かってほしくてした授業の中から生まれた作品です。                 2002/5/20

うそ・ウソ・嘘

子どもたちはペンネームを使ってます。

ばれるかな

          オサマビンラディン
「もしもしたっきゅう便です」
一年生の勉強が終わって
家のチャイムをおして言った
「ばれてるな」
と思ってドアを開けてみると
お母さんがはんこを持って
出ようとしている所だった
お母さんははずかしそうな顔をして
「もー、急いでるのにやめて」
と注意された
ぼくはわらいながらランドセルをおろした

うそついた

             プュプュ
「すみませーん」
わたしはおきゃくさんのまねをして
みせのれいぞくこをあけてつくえの上にカンをおいた
そしたらお母さんがニコニコしながら出てきた
わたしは
「オレンジジュースちょうだい」
と言った
お母さんは
「もーSはー」
とカンカンにおこられた
今やってもお母さんは出てこない

しゅくだい

             おどろいた
「まずい」
しゅくだいやったといううそがばれそうになった
ぼくは
「ぜったいやった」
おかあさんの目を見て大きな声でいった
おかあさんが
「ほんまかー?」
うたがっていった
でもぼくは
「やった!!」
おもいっきりおこりまくっていった
おかあさんはあきらめた

学校で先生におこられた
かなしかった

せこい!!

              ○○○
「はん分こ」
○○○が言った
○○○の家にEちゃんが遊びに来た
おやつは・・・おせんべい
一まいだけ
しかも大きさも中とはんぱ
○○○の大こうぶつなので
Eちゃんがトイレに行っている間に
16センチのやつを10センチほどわってたべた
Eちゃんがかえってきて
おせんべいをたべた
○○○はひやあせが出てきた
けっきょくEちゃんはきづかなかった
そのあと
しょうみきげんがすぎていることに気づいて
おなかをこわした

(4)言わしてもらおか

お母さんへ

はらがたつ

             どろどろ
「宿題しなさい!」
お母さんが言う
「今してんの!」
わたしは言いかえす

「宿題しなさい!」
次の日もお母さんが言う
「今日、先生がわたすのわすれはったの!」
またわたしは言いかえした
お母さん
人の事さき見てから言ってよ

宿題

                 ?くん
いいたいことがあります
それはお父さんとお母さんのこと
家で宿題を上でするのがいやで
テレビがみられるから下でしようとした
そしたら
おとうさん、お母さんに
「つくえがあるでしょう」
とおこられた
そしてムカついてかべをけった
またおこられて
ちょームカついた

お母さんにお願い

             あしたがあるさ
お母さんに
一時間ぐらい勉強やおさらいさせられるから
平日に一回ぐらい
帰ってきて
勉強しんでいい日つくって
その時間できたら
ねたい

もうまったく

                 ヒラヒラ
ちょっとさあ
もう4年になったから
一日100円ぐらいくれてもいいんちゃう
それにしゅくだいぐらいしんでも
いいやんか
それでもというなら
いえでするぞ!!

友だちへ・・・ちょっとやきもち

うらめしや〜

           ながせ ともや(にせもの)
Yちゃん
すかれすぎー
いいなー
一日こうかんして
すかれるひけつあんのー
おしえてー
しかもボーッとしてて
ながせ(にせもの)のほうがいい
ほんとはあんたすかれんのきらい

ムカツク

                 べーだ
○○ちゃんにだけど
かわいこぶるのやめてほしいんだけど
だんしのまえだけで
かわいいこえだし
お母さんのまえでもかわいいこえだし
チョームカツク


◇2学期の詩

(1)あつい!アツイ!

毎日日暑い日が続いています。
汗ぶるぶるかきながらの1週間です。
午前中はまだ何とか我慢できますが、午後になるとたまりません。
ある学校の1年生の教室では鼻血を出す子が続出とか。
私の教室は2階で扇風機がついているし、人数が少ない(12名)のでまだましなほうですが
それでも苦しくなってきます。
最上階3階でしかも人数の多い高学年など、授業にならないのではないでしょうか。
子どもたちに聞いてみました。
「このたまらん暑さどうしたらええと思う?いっぺん書いてみて」
日記に書いて来てくれました。

あつい

先生、
4年い組のきょうしつに
一人一台せんぷうきとクーラーをつければ
たぶんすずしいと思う
先生おねがいやし
レイクやプロミスや
アコムやアイフルやたけふじなどからお金かりて
クーラーとせんぷうきちょうだい

あついのをなおすコツ

あついときは、私は2こコツがあります。
ひとつめは
「ここのへやは、すずしいぞ」
と、なんかいもいえば、なんとなーく
すずしいかんじがします。
もう一つは
「れいぼうが、ついているんだ」
と思えば、すずしくなります。
(クーラーもつけてほしい)
みなさんもつかってみてください。
きっとすずしくなるはずですよ。
しばらく残暑が続きそうです。心頭滅却すれば・・・で行くしかないかな。
確かにクーラーほしい。
それにしてもたくさんカードローンの会社知ってると思いませんか。
CMの影響でしょうね。
私は一体何をする会社のコマーシャルかなと長いこと知らなんだもんですからびっくりです。

(2)短詩に挑戦!

短い言葉で鋭くその事や物の本質を突く詩を!
・・・そこまでいかなくても言葉のもつおもしろさを感じ取って
自分の表現に生かしてくれたらと思いながら
短詩に挑戦4年生編です。
指導計画としては次の2段階です。
@まどみちおさんの詩の題をつけよう。
A短詩を書こう
     1,課題編 2,自由題編

1,まどみちおさんの詩に題をつけよう

2,短詩を作ろう

課題編

◇つるれいし
   体がぽつぽつはれている
   だんだんはずかしくなってくる

◇つるれいし
   つるとつるのけんか
   ぐにゃぐにゃぐにゃ〜

◇ぶた
    なきごえなのか
    おならなのか
    わからない
◇小宮山先生
    キャベツのようなかみ
    けむしのようなまゆ
    ゆでたまごのわぎりのような耳
    小宮山先生のたんじょうだ

自由題編

ペンネームを使っている子もいます。

◇すずきむねお
             (田中 まきこ)
   「だから、私は
    いっさいそのようなはなしは
    きいておりません。」
   ふ、うそついてる

◇コンソメ
   スープにいれると
   まいごになる

◇ブロッコリー
   ぼくは木に見えても
   きじゃないよ

◇トマト
   ほしをあたまにかぶってる

◇とうがらし
   なぜおこるの
   かおをまっかにして

◇ベッカム
   ありのぎょうれつのせんとう

◇じしゃく
   けんかもするけど
   なかよし

◇お父さん
         (さんぺいです)
   くつ下のにおいは
   なっとう

◇お父さん
   いつもやさしいお父さん
   なんでいっつもひっつくのだろう

◇風
   すがたの見えない
   かけっこ名人

◇かば
   あごはずれるでー

◇じぶん
   なんでいやになるときがあるのか
   すきになる時があるのか

◇かたずけ
   かたずけるとちらかす
   ちらかすとまたかたずける
   かたずけるとまたちらかす
   きりがない

(3)夕方のくら〜い学校???

学校

「はよとってきなさい」
お母さんが言った
ぼくがしゅくだいを学校にわすれたのだ
時間は6時ぐらい
もうだいぶくらい
夜の学校はこわかった
みんなのかいたかびんの絵が
すごくこわかった
それでとってきたのがこのプリント

みんなの描いたかびんの絵を紹介します。
これ昼に見るととても楽しいのですけど、
夜の学校の掲示板で一人で見たら・・・
こわいかもしれない。

(4)あのねぼすけのお父さんが

お父さん

日曜日
きょうははやくおこされた
めむいめをこすりおきてみた
とけいをみたら
6:30
なんだろう
キッチンにいったら
なんとあのねぼすけのお父さんがおきていた
しかもきっちりおめかしをしている
「なんで」
ぼくがきいた
「ゴルフ」
おとうさんがいった
そうだったのか

小宮山先生のかみの毛

日本対ジャマイカせんのことだった。
お母さんが、
「小野しんじなんか変わったなあ」
と、言いました
私が、
「どこが〜」
と言いました
「かみの毛や〜ん
 小宮山先生ににてへんか」
と言ったのでテレビをみました
すると小宮山先生のかみの毛みたいでした
私は思わず
「ぷっ」と笑ってしまいました

自転車のかご

かごの中にしろいのがある
ぼくは見た
よくみると鳥のふんだった
ぼくははっぱでこすっていた
けどとれない

ふしんな事をする妹

「なにしてるんや?」
みんなでテレビを見ているとき
妹が一人だいどころへいった
ペンネームはあとをつけた
ペンネームはのぞいた
すると・・・・・
チョコをたべていた
「なーんだ」

りんごとなし

「なしにして」
わたしが言った
お母さんは
「りんご」
と言った
わたしは二十世紀が好きだ
「なしなしなしなし」
と言うと、お母さんは、
「じゃあ、なしはなし」
と言っていつもむかない

朝なしが食べたかったので
今日は「なしなしなしなし」
と言わなかった
でも・・・・・・・・・
やっぱりりんごだった

とどかへん

「とどかへん」
とお母さんが言った
見たら、しょっきだなの上に
大きなざるがありました
お母さん、
もうちょっと大きくなってよ









(5)学芸会

学芸会

「みんなにっこり笑えよー」
先生が言った
ぼくはA君といっしょに顔をほぐした
すごくきんちょうした
「日和かぐら」が始まった
ぼくは一回一回力をこめてうった
すごくしんけんにうった
「四方の景色」で三人ともワザがせいこうした
ぼくは「本番に強いなー」と思った
しん配だった「丸竹夷」と「寺御幸」もうまくできた
あとは「りゅう神だいこ」
ちょっとまちがったけど
はく手がいっぱいきた
気持ちがフーとふくらんだ
さいごは「京の大仏さん」
ばっちりできてまくがおりた
今日のことは一生わすれないだろう

太こ

「ヤー!!」
太こが終わった
ぼくの気持ちはうれしさと安心感でいっぱいだった
席にもどると
お母さんとI先生が
「右手だけで、よくがんばったね」
といってくれた
ぼくはその時
「太こやってよかった。
 これからもがんばろう」
とすごくそういうふうに思った
自分自身も
「右手だけでよくたたけたなあ」
と思った
みんなもぼくのこと心配してくれていたので
がんばってたたいたら成功した
最後はなきそうになってしまった
太こ成功してよかった
「来年も学げい会がんばるぞ」
と思った

学芸会の感想から

その1
昨日の学芸会、我が子の出番を楽しみにしながらプログラムの最初から最後まで見せていただきました。どの学年も一生けん命で、練習してきたのだなあと感じました。
その中で4年生はピカイチよかった!て感じでした。(Tの祖母も孫が一番!?との事)この日は少人数12人でよかったなあとつくづく感じました。子供たちみんなが、すべての時間フル出場、どの子も今まで練習してきた事を全部出し切った様です。
特に前日の反省会が効果大だったのではないでしょうか。
ひとりひとりの顔がとても真剣そのもの、どの子も成長したなアと思いました。
先生、ご指導ありがとうございました。
又これからよろしくお願いします。

その2
今日の学芸会感動しました。
まるで小さな児童劇団を見ているようでした。
ゆかたを着た小宮山組の子供たちは、ときどきにくまれ口をたたく生意気さんたちとはちがって、ギュッ〜としたくなる程かわいらしいものでした。そしてEちゃんの歌声には心洗われました。Sのよく通る声もたのもしく思いました。親バカですが息子がバチを落としたとき、拾ってからペコリとおじぎをした姿にも感動しました。とてもすばらしい学芸会をありがとうございました。
PS 小宮山児童劇団学芸会だけで終わらすのはもったないです。

その3
学芸会のこと聞いてもいつも「ひみつ」としか答えてくれなくて子どもからのわずかの情報とぼちぼちいこかから伝わる情報の中で、なんとか「わらべうた」を歌うこと「太鼓をたたくこと」というのがわかった。もっと何をするのか知りたいと思うのと、「楽しみにしておこう」という気持ちの中で、前日の「ぼちぼちいこか」を見ると通しげいこがうまくいかなかったと書いてあり、「へえェ〜」って感じ。子供自身は不安など感じさせないくらい平然としている。
いよいよ本番。幕があがると同時に聞こえてくる歌声、ずーっと劇が続いていた中で新鮮でした。次から次へと歌われるわらべうた、聞いたことあるようなないような、なつかしいような思いになりました。まわりの年配の方の表情もほのぼのして一緒にくちずさんでおられる方もいました。
12人の子供たちが昔の時代にあんなふうに遊んでいるのかと感じるぐらい、みんながまとまっていて、とてもかわいかったです。Eちゃんのあの歌声は児童合唱団の子供が歌っているような澄んだ歌声で、思わず聞き入ってしまいました。
終わってから他の学年のお母さんからも「4年生よかったなあ」と言われうれしかったです。
「龍神太鼓」以前参観日の中で見せていただいた時も、子供たちが変身したかのように真剣なまなざしになりとてもいい緊張感を感じすばらしかったです。今回ほのぼのとしたわらべうたから、また変身したかのようなまなざしで力強くたたく姿は、一段とすばらしかったです。帰ってから祖母もほめていました。
本当に子供たちは自分たちの役割の中で精一杯やりとげたんだと思います。それがいろんな人にいい評価されているのだと思います。ありがとうございます。先生の熱意も十分感じられいろいろ苦労もあったのかなあと思います。充実感のある四年生。まだまだ、何がでてくるのか楽しみにしています。

11月の短詩

だちょう

もしかして
高所きょうふしょう?

けしゴム

さか立ち歩きをすれば
文字をけせる

キリン

動物ろくろくくび

空気

どんな細いすきまも通れる

お母さん

いつも
「早く早く」
ばっかり

ボール

けられたり
なげられたり
うたれたりして
いつもけがだらけ

カメラ

わたしに、
風けいを覚えとけって
言うんかい

(7)あの人

あの人この人

あの人 のんびり大好き
あの人 絵をかくの大好き
あの人 つくえに落書き大好き
あの人 ・・・・・知らない
そしてわたし・・・・・いたずら大好き

あの人

やさしい
カッコイイ
百ますけいさん速い方
わたしの好きな人

あの人1・2・3

あの人1(ワン)
いじわるするけど
遊んでくれる

あの人2(ツー)
パソコン大好き。
いま何時とおもってんの・・・

あの人3(スリー)
「100年早いわ!!」
おこる時の口ぐせ。

あの人

せんとうにジダンみたいな人がいた
ジダンみたいな人はタンをはいていた
かけ湯のお湯をいっぱいかけていた
ジダンみたいな人は
ハゲている所を水風呂の湯口から出る水で
気持ちよさそうに洗っていた

(7)「ふろしき」

■「風呂敷」一言で

ふろしき1

いろんな物を
だきしめる


ふろしき2

物によって
だきしめ方がちがう
ふろしき

何でも
食べてしまう
ふろしき

はずかしい物
よっといで
ぼくがかくしてあげるから

ふろしき

ふろしき どろぼうが使う
ふろしき 昔のかいものぶくろ
ふろしき いろいろな大きさ
ふろしき いろいろながら
ふろしき ふろすき

ふろしき

ふろしきとピロシキ
にてる
ふろしき

いつも
ものをかかえている
ふろしき

何であんたは
そんなに大きいものが
つつめんねん

■「風呂敷」の授業

ふろしきの勉強について

思ったこと・分かったこと・おもしろかったこと
・ふろしきは外国でも使われているということを初めて知りました。
・ふろしきの包み方は、いろいろあることが分かった。
・お弁当などを包む包み方が分かったので、何か包んでみたいなと思いました。
・ふろしきで包むのがおもしろかったので、だれかにおしえてあげたいです。

五時間目道徳のこと

 今日、ぼくは道徳でふろしきのことについて勉強しました。
 まず、先生が、ボール・あきビン2本・長い箱がありました。(用意して「選びなさい」と言ったということなのでしょうね)
 ぼくは、2本そこをむけてならべて、丸めてはしとはしをあわせて、むすびました。そして、どうしたかしょうかいしました。しょうかいしたあと、坂本先生(ふろしき先生)がでてきました。そして、ぼくは
「正かいです」
と、言ってもらえて
「やったー」
と、思いました。
 それから、いろいろな包み方を坂本先生が、教えてくれました。そして先生たちが、箱を配ってくれました。ぼくは、むすんでみました。しかし、うまくいきませんでした。次にむすびかたを変えてみました。こんどはうまく行きました。そして、あるプレゼントを包みました。
 ふろしきの授業がとても楽しかったです。

ふろしき

 今日、ふろしきという勉強をして、ふろしきで物を包む勉強をしました。私はビンを包む時に、ちょっとこまったけど、よくよく考えて包んでみました。でも、本当の包み方はちがいました。私は、ふうーんと思いました。
 次の箱を包むので、私は横むすびがちょっとこまりました。でもN先生が教えてくれてよかったです。二回目や三回目は、うまくできました。私はだんだんかんたんになって、最後らへんは、いがいとかんたんだなあと思いました。ずっとこの包み方をおぼえときたいです。
 プレゼントをわたすときに、お母さんが見ていたのでどうなるか楽しみです。またこうやって色々な物を包んでみたいです。

イルカもこわい

イルカ

みんな
イルカかわいいっていってるけど
海でおよいでてあったら
イルカもこわい

お母さん

お母さんは ゲームかってくれない
お母さんは いっぱいお手伝いをやらせる
お母さんは テレビあんまり見せてくれない
お母さんは おこづかいくれない
でも やさしいときがある

せんとうのおじさん

「おいぼうずたち
けんすいやってみろ」
と、へんなおっさんが、ぼくとTとYに言った
ぼくたちはやった
けど、手がすべってうまくできなかった
そしたら
「力ないな。
わしでもできんのに」
とか言いながら、おっさんはやった
けど、ぜんぜんできなかった
「うわっ、すべるわ」
と言いわけしていた
ぼくは少しこのおっさんにむかついた

百ます計算

「はい!!」
Tくんの声がひびいた
つづいてM君の声
「みんなははやいな」
と思いながらやっていた
どんどん
「はい、はい、はい」
と声がする
けっきょくいつもさいご




◇3学期の詩

(1)1月6日(3学期始業式の前の日)の夜

いそいそと子どもが通える学校や学級をと願います。
始業式の前の日の夜・・・。
どんなことが心の中を駈け巡ったのか書きました。
みなさんは仕事始めの日どうでしたか?
いそいそ出かけられたでしょうか?
私はもちろん5日の朝いそいそとじゃなく仕方なく日直さんで出かけました。

不安になった夜

「明日から学校」
とぼくは思った
そして目をつぶってねようとしたけど
「あんしょうしたし(暗唱した詩)を
ちゃんと言えるかな」
と思ったのがきっかけで
少し不安になった
そして一かいしたにおりて
トイレしてからまたふとんの中にもぐった
ちょっとうとうとしたけど
不安でねむれなかった
けどいつのまにかねていた



一月六日の夜

「Eちゃん明日のようい
かんぺきやなー」
とお母さんが言った
「うんもうだいじょうぶ!!」
と私は言った
私は、はや、もう終わりかーとか
あと2日ぐらいないのかーとか
思っていた
私はお母さんにだいじょうぶと言ったけど
ちょっと心配だった
かばんとかのぞいてたら
お母さんに
「早くねなさい!!」
とおこられた
本当はまちどうしかったのかな?

一月六日の夜

「あしたから学校やから
はやくねなさい」
お父さんがいった
いややなあ〜
あしたから学校かー
しゅくだいが出るんやなー
あさはさむくていくのはいややし
かえりはもっとさむいし
もう少しおきてたいのになー
やすみながかったのいに
ふつうの土日ぐらいのやすみみたいやなあー
あー学校かー学校かー学校かー
しゅくだいなかったらいいのになあー
みんなにあいたいけどしゅくだいはいややー
あーあーあー・・・・・・
やっぱりいや!!
いきたくないけどいきたい〜〜〜〜
やっぱりいこう

一月六日の夜

               ペンネームおせち
「おせち
明日学校やろ〜
はよおふろ入ってね〜や〜」
とおせちの母がいった
おせちは
「そ〜やった
明日学校や〜
もう十時までねられへん
いいなあ妹は
まだ休みがあって〜
また宿題いっぱいあるやろな〜
あ〜学校は寒いやろな〜
こうして家の中で
こたつでゆっくりのんびり
一日すごせへんな〜」
あ〜学校行くことわすれたい〜」
とおせちはこたつで思った

(2)学校・宿題

学校

行くときは
「やだな」
と思うけど
だんだんおもしろくなってくる


*この詩何か考えさせられました。
 今の子どもの気分をよく表しているように思うのです。この子はまだ「だんだんおもしろくなってくる」から救いがあるのですけど「おもしろくない」という思いを学校と言うところが積み重ねささせているように思うのです。「なぜそうなのか?」について、そして「どうすればいいのか」について考え実行しなくてはますます高学力の学校(勉強)嫌いという傾向は続くのですが・・・。そしてそのことが登校拒否と関係ありそうに思うのです。
 そして実はこういう気分は私たちにも当てはまって私達も「行くときは・「やだな」・と思うけど・だんだんおもしろくなってくる」状態ならよしとしなければならないように思うのです。子どもは時代を写す鏡です。

ひまなこと

かぜの時はむっ〜ちゃひま
でもお母さんに
「べんきょーしろ〜」
って言われないからうれしい
けどゲームもできないし
テレビも見れない
だから今日はヒマー、ヒマー、ヒマー、ヒマー、ヒマー
でもなおったら
「べんきょーしろ〜」
って言うから
まん中あたりが一番いいかな〜

今日のしゅくだい

学校がおわって
家にかえったらいきなり
「しゅくだいやりなさい」
とどなられた
そんなにあわてなくてもいいのになあ
とぼくは思いながら
しぶしぶとやった

宿題

今日宿題をしてたら
妹が
「しゅくだいめんどくさいーーー」
と言ったので
「だれだってめんどくさいんや」
と思いました
 風邪をひいて休んだ日って何かうれしいことありませんでしたか?
 いつもよく叱られるのに家族のものも優しかったりして。
 私が子どもの頃は病気になったら「バナナ」を買ってもらうのが最高のごちそうだったように思います。今は何かな?「メロン」かな?いやそうでもなさそうですね。大多数の子どもが憧れるような食料品がなくなってしまったのかな。
 それにしてもバナナとタマゴは昔に比べるとずいぶん安く感じますよね。他のものはたいてい物価の上昇から考えると高くなってるのにこの二つは値段が下がっているように思います。

(3)あったらいいな

ぼくのほしいもの

あったらいいな
右耳が聞こえるようになる薬
一度でいいから
両耳が聞こえるようになりたいから
両耳が聞こえると
どんなふうに音が聞こえるのか
知りたいから
どれだけ音が聞こえるのかが
知りたいから
あったら
ぜったい
ぜったいほしい

まほうの薬

一てきのめば正直になる薬
一てきのんで正直になりたい
悪いことしたら
正直にあやまってみたい
いつも
悪いことしても
ばれてからあやまる
けどのめばすぐにあやまれる
まほうの薬

一番あやまりたいこと
あの時のこと
「お母さん
指輪あそびで使うからかして〜。」
お母さんは
「いいよー。」
と言った
そして使ってなくした

どうしよう
どうしよう
お母さん、いつ気がつくかな
いつ言われるかな


あったらいいな
まほうの薬
あったらほしい
まほうの薬

あったらいいな

キック力が強くなるくつ
ぜったいボールを止められるキーパー手ぶくろ
体の動きが速くなるユニホーム
あったらぜったいほしい
これさえあれば
ボクのチーム勝てる
どこのチームにも勝てる
5ー1で負けた紫にも勝てる

*「紫」は京都のジュニアサッカーチームで強いチームらしい。

お母さんが・・・・

              テストがいやいやマン
一日だけでも
お母さんが
「おふ呂入りなさい」
っておこらないようになったらいいなあ
だって毎日毎日おこるから
しずかな日がない
しずかな日がほしい
 この「あったらいいな」は次のような詩を自由日記に書いてきた子がいて、おもしろい!みんなでそれを書いてみようというところから始まりました。

あったらいいな

ジュースが出てくる水道
足が速くなるくつ
いくらでも入るカバン
もらえるならぜったいほしい
 この詩では「あったらほしい」ものが並列的に並べられています。これもおもしろいのですが、おもしろさに流れそうなので、少し切実感のある方が主題意識が明確になると思い「『あったらいいもの』を一つにしぼって」「あなただけの『あったらいいもの』」ということを強調しました。子どもたちはこれに応えてくれて詩を書いてくれました。
 3学期になって、主題意識に沿って、どのように詩的に高めていくかということを意識するように指導しています。名詞止め、リフレインなど少し自由に使えるようになってきているかなというところです。

(4)空が見たい

アイアイハウスの仲間と

 私の勤務しています学校の校区に「第2アイアイハウス」という視覚障害者療養作業所があります。そこの仲間と4月から交流してきました。3学期に入ってから特に頻繁に伺うことがあって、アイアイハウスの方からたくさんのことを学ばせていただいています。
3学期に入ってこんな順番で学習してきました。
1,国語の学習「手と心で読む」(大島健輔)をみんなで読み合う。
2,アイアイハウスの方と仲良くなろう(名前を覚えよう)
アイアイハウスへ行き自己紹介したり、歌を歌ったり、いっしょに封筒作りの作業をしたりする。
3,その時撮ってきたデジカメ映像で一人一人の紹介カードをパワーポイントを使ってする。できあがった作品をお届けする。
4,アイアイハウスから一人一人にお礼の点字カードが届く。
5,点字を使って名刺作りをする。自分の名刺を作る。
6,アイアイハウスにおられるYさん(全盲の仲間)に学校でお話を聞く会をする。
大変感動的な話をたくさんお聞きできた。
7,その時自分の作った名刺を「こういうものです」と言って渡し、読んでもらった。
8,教室でアイマスクをして歩くという体験をする。(廊下で5回回って出発。教室の後ろから入って障害物(長イスやオルガン、ゴミカンなど)をクリアして窓側の手すりまで行く)
9,アイマスクをして点字を打つ。
10,アイアイハウスの人たちといっしょに地域にチラシを配りに行く 。
 さらにこれから今度は学校へ来てもらってみんなが学んだことを作文や詩で発表したりいっしょにゲームや歌をい楽しむ会を計画しています。
その過程で子どもたちが書いてきた作品です。

Yさんの話を聞いて

Yさんのこと

「Yさんが来はったで〜。
はくしゅでおむかえしましょう」
と、先生が言った
みんなパチパチと手をたたいた
Yさんはうれしそうだった

名刺わたしの時が来た
まず、先生が、
「名前はいったらあかんで
では、まずわたしから
こういうものです」
といって名刺をわたした
すると、Yさんが
「こみ、こみやま、し、しげるさんですか?」
といった
「わー!!あたってる〜」
とみんな言いました
Kちゃんがおわり、Rちゃんがおわって
とうとうわたしの番
ドキドキワクワク
Yさんに名刺をわたした
「や、やーま、やまも、と、まき。やまもとまき」
「やった〜」
大声で言いそうなくらいうれしかった

Yさんの歩き方

「Yさん
ここにだんがありますよ」
とMさん(スタッフの方)が教室のドアの所で言った
Yさんが白じょうでドアの場所をさぐって
だんをこえた
白じょうだけでこえられるんや
ほかのだんも白じょうだけでこえていった
すごいと思った
Yさんが来てくれて
道に自てん車などをとめるだけでも
目の不自由な人には
大きなバリアだということを思い出した

Yさんの話

「一つだけ見えるとしたら
 何が一番みたいですか?」
Mちゃんが、Yさんに聞いた
「空か、テレビか、アイアイハウスの人の顔かな」
と答えた
Yさんがそう言ったしゅんかん
私は思った
空、テレビ、人の顔かぁ
私がまほう使えたらなあ
「天気予報士になりたい」
って言ってたから
空、一度だけでも見せてあげたい・・・・・
本当にそうだったら
今ごろYさんどんな人になってただろう
どんなに幸せだろう
神様!
Yさんに目をあげて

アイマスク体験をして

アイマスク体験

「みんな回ってー」
先生が言ったので
ぼくは回った
どっちが前かわからなくなった
最初にさわったのはロッカーだった
ぼくは外を向いている気がした
方がくが分かるまで時間がかかった
方がくが分かるといそいでドアの方にいった
みんながいたけど
かきわけて進んだ
そしていろんなしょうが物をよけて手すりをもった
すこしおもしろかったけど
これで外に出るのはこわい

目の不自由な人はたいへんだと思った

アイマスクをして点字を打った

Yさんの気持ちになって

 今日、ぼくはアイマスクをして点字を打ちました。Yさんは、
「紙をはさむのがむずかしい。」
と言っておられたので、
「どうかな。」
と思っていました。アイマスクをしました。
「うわっ。」
つけたしゅんかんむちゃ暗かったです。点字を打つはりを見つけるのでさえむずかしかったです。
 そして点字を打ち始めようとすると、紙がありませんでした。その時
「あっ、そうや。紙はさまなあかん。」
と思って、紙を持ちました。そして開けました。そこにある点をたよりにして、はさみました。気がつくと周りが静かに思いました。
 やっと打ち始めました。集中して字を思い出しました。どこから打ったらいいのか何列目で打つのかすべてがわかりませんでした。一文字打つのに30秒も1分もかかりました。みょうじを書き終わってから不安になりました。まちがっていたらどうしよう。でもこらえてやりました。やろうとした時Yさんの言ったことばがよぎりました。
「打つのは反対です。」
ぼくはYさんはたぶんこう思っていたんだと思いながら打っていました。さいごらへんまでいきました。そしてその時に「す」と「け」をわすれてました。そしておもわずアイマスクをとりそうになりました。でも、だめと思ってやめました。集中して思い出しました。少し思い出しました。
 次は「け」です。ぼくはだめだと思いました。でもちょっと思い出してきました。もうあきらめそうになりました。「け」がわかりませんでした。少しの記おくで思い出して打ちました。すると「やまだありうすけ」になっていました。
「うわー。最悪や。」
と言っていました。でも楽しかったです。
 ぼくはYさんが点字を打つ時、こんな事思っているんだなとか、まちがうとショックなんだなーとすごく思いました。また、アイマスクをして点字を打ちたいです。
 Yさんも、
「つらいなー」とか「うれしいな」とか思うときがあってここまで生きてこられたんだから「すごいな。」と、思っています。点字はむずかしいけどやりがいがあることだなあと思います。ぼくはこの勉強をしていろいろ学びました。この勉強をしてほんとうによかったです。大人になってもYさんの事はわすれないと思います。すごく楽しかったしまたやりたいです。

「手と心で読む」を学習して

「手と心で読む」を勉強して

 一月三十一日(金)の五時間目、アイマスクをして点字を打つ体験をしました。最初にアイマスクをしないで点字を打ってみました。「ぼくの名前は、・・・ ・・・です。」と書きました。ぼくは
「しなくてもむずかしのに、アイマスクしてやったらすごくむずかしいだろうな」
と思いました。
 次にアイマスクをして打ちました。「・・・ ・・・」と書きました。でもどこで打っていいか分からないし、紙をはさむのもむずかしかったです。そして「・・× ×××」と打ってしまいました。
「全ぜんちがうじゃん。Yさんもいつもこんなおもいしてるんだな」と思いました。
 それからアイマスクをして教室を歩く体験をしました。まず、教室の外から中に入ってまどの手すりにさわったらゴールというルールです。まず障害物なしで歩きました。どこがドアで本当にこっちに行っていいのかなと思って不安でした。教室に入ったらつかまる所がなく、いつ手すりにさわるのか分からないのでとてもこわかったです。そして、手すりにさわった時はとてもほっとしました。
 この体験をして思ったことがあります。それは、ぼくたちはしょう害物走を楽しめるけど目の見えない人はできないどころか楽しめないことです。目の不自由な人はとても生活が不便だということが分かりました。
 それから、Yさんに学校に来てもらってお話を聞く体験もしました。心に残ったのはいっぱいあるけど、その中でもとくに心に残ったのを話します(書きます)。
「目が悪くなった理由は?」
と聞いた時、
「生まれつきで目のがん球が作られなかった。」
と言う答えは意外でした。
「そんなことがあるのかー。」
と思いました。
 他に
「目が不自由で一番の苦労は何ですか。」
という質問は、
「歩くときに、自動はんばい機、車、自転車などがじゃま。」
という答えでした。たしかに自転車がならんで置いてある時、一台たおすと全部たおれてしまうので、
「なるほど。」
と思いました。
 それから、
「目が見えるとしたら何が一番見たいですか。」
と聞いたら、
「人の顔、空、テレビが見たい。」
と答えてくれました。
「なぜ空なんですか。」
と聞くと、
「天気のうつり変わりがみたいから。」
でした。ぼくは、
「たしかにそうか。」
と思いました。
 目が見えない人と直せつ話せてよかったです。 
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