多武峰談山神社の紅葉
(奈良県桜井市多武峰319)  

 この神社は藤原鎌足が祭神として祀られています。法興寺の蹴鞠会で知り合った中大兄皇子と鎌足は、この談山神社の本殿裏山で蘇我氏を討つ密議をしたそうで、ここが「大化改新」発祥地と言われる由縁になっています。鎌足は死後摂津の国に葬られましたが、唐より帰国(678年)した長男定慧によって遺骨の一部を多武峰に改葬しました。そして十三重塔、講堂を建て妙楽寺を建立しました。その後701年神殿を建て鎌足の神像を安置し、談山神社となったそうです。
 え、ここお寺じゃないの?という錯覚が何度もしました。十三重塔や井戸(あかい)があるなどの理由だと思います。神仏混合の影響なのでしょうけど、もともとはお寺だったという創建当時の事情も影響しているのかなと思いました。
 この神社の紅葉は見事なものだと聞いていました。少し時期的には早かったのですが訪ねてみました。

(1)重文十三重塔と紅葉

(2)重文比叡社とイチョウ

(3)多武峰破れ不動

 多武峰にはいくつかの石仏があるとのことです。それは先ほど書いた談山妙楽寺というお寺があったことと関係があるようです。その中の一つ「破れ不動」という磨崖仏を見ることができました。慶長の年号が見えますから江戸初期の石仏のようです。

2005・11・5(土)撮影
2005・11・6(日)作成

「四季折々」へ   HPへ戻る