箱根の石仏巡り(2)
(2)大湧谷延命地蔵(3)賽ノ河原(4)姥子石仏群

 「かって箱根は地獄だった」…これは、元箱根石仏群ガイダンス棟に置いてあったパンフレットの題です。
 箱根といえば、温泉リゾート地、関所のあった場所ぐらいの知識しかない私は箱根にいくつか地獄と言われる場所があったことを下の地図で知りました。箱根の地獄と言われた場所の石仏を訪ねてみました。

(2)大湧谷大地獄子育て延命地蔵

大湧谷は箱根は火山活動でできた場所だと言うことが実感できる場所であり、箱根の中でも中心的な観光スポットです。
 冠ヶ岳の北中腹にあり、約3000年前に神山が噴火した時の火口跡で、今も大地から噴煙が立ち上っています。閻魔台という場所まで近づくことができます。硫黄のにおいが鼻を突きます。ここは明治時代まで大地獄と言われた場所だそうです。
 ここに延命地蔵と言われる地蔵さまが、立派なお堂におられました。詳しいことは何も分かりませんが由緒書には、弘法大師との縁が書かれていました。それにしても弘法大師という方は箱根にまで足跡を残しておられるようで、驚きます。

(2)箱根町「賽ノ河原」

 国道1号箱根神社一の鳥居近くの湖畔にあり、鎌倉時代から江戸時代にかけて祀られた地蔵、五輪塔、五輪塔などが並べられています。その中に親鸞聖人旧跡の碑がありました。どういう旧跡なのかわかりませんでしたが。
 元箱根・箱根町エリアには、箱根神社、旧街道杉並木、箱根御関所・箱根関所資料館など昔の箱根をうかがわせるものが多数あります。また芦ノ湖の観光船の発着港もあります。
 箱根御関所は平成19年に完全再現されるとのことで急ピッチで工事が行われていました。
(4)姥子石仏群
 大湧谷から姥子温泉まで約1kmの姥子自然道があります。その姥子温泉出口に秀明館という旅館があり、その裏手に姥子石仏群があります。秀明館が大切にお守りされておられます。おそらく江戸時代のお地蔵さんだと思われます。夕陽に映えてなかなか味のあるお地蔵さまでした。

2006・8・10(木)撮影
2006・8・12(土)作成

箱根の石仏巡り(1)元箱根石仏群
京都他石仏巡りへ HPへもどる