東福寺塔頭光明院の紅葉
日曜日に出かけた帰りに、今年は紅葉を楽しむことがなかったなあと思い、東福寺へ行くことにしました。通天橋だけみて帰ろうと思ったのです。
もう3時を回っていましたし、もう今年の紅葉も最終だなと思っていました。きっとこんな時間だから東福寺も空いているだろうと思ってたらとんでもありませんでした。次から次からバスツアーの団体客が訪れておられました。
通天橋はやはり絵になる場所です。ここから見せていただき東福寺の塀の付近の紅葉を楽しんで帰ることにしました。
東福寺は塔頭がいくつあるのか知らないのですが、この時季それぞれ趣向を凝らして紅葉めあての観光客を呼び込む作戦を立てておられるようで、土産物のテントが立っているところや、抹茶を点てておられるところや、料理を出しておられるところや、お庭を見せておられるところやで、なかなか熱心な塔頭がありました。
東福寺南門を出ると、そこはあまり観光客も訪れない塔頭がいくつかあります。私は以前旭姫(秀吉の妹で家康の正妻になった悲劇の女性)の墓所である南明院を訪ねたことがあったのですが、その並びに光明院というお寺があることを今回知りました。
光明院の前の紅葉があまりに見事なものですから、写真を撮っておりました。
そして、「11月末までは300円の拝観料をいただきます」と張り紙がしてありました。どんなお寺なのかなあとのぞいておりましたら、前を通られた年配のご夫妻が、
「いいですよ、ここ。おすすめ。今日見た中で最高の紅葉でしたよ」
とおっしゃいました。
私も入ってみることにしました。
いやはや、お見事!先ほどのご夫妻のことばに偽りはありませんでした。
昭和の名庭園家、重森三玲の池泉式枯山水庭園。昭和14年東福寺方丈と同時期に設計されたとかで三玲初期の名作。かなり広いお庭で、苔と白砂、そして石組みが多数。背後にサツキやツツジの刈り込みがあり、そこに紅葉。ゆったりした気分にさせてくれます。
このお庭を、額縁のように建物内部から見たり、丸窓越しに拝見したり、楽しませていただきました。
おすすめです。この庭園。通天橋や他の塔頭に比べたら静かで美しい。いつのことか分からなかったのですが、JR東海のキャンペーン「そうだ京都行こう」のポスターになったようで、それが貼られていました。
もうご存じの方には有名な名所のようですが、私は大感激いたしました。
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