福林寺跡磨崖石仏

滋賀県野洲郡野洲町小篠原

2004・7・18(月)撮影
2004・7・25(日)作成

 栗東ICから国道8号を彦根方面に向かいました。約7km野洲で、銅鐸記念館の案内と同時に福林寺跡磨崖仏の表示が見えました。ようし行くぞ!「野洲中学校前」の交差点を右折し野洲中学校正門前の道をさらに左折していくと墓地があり、そこが駐車場になっていました。その駐車場から案内板に沿って遊歩道を行くと小さな橋があり、それを渡ると一帯が福林寺跡で、非常にたくさんの磨崖仏や石仏がありました。これも探していったのではなくたまたま見つけて訪問しました。
 このあたりは、「堂山」といわれ小磨崖仏群が点在しています。中でも入り口より約50m進んだ右手奥には、岩に平肉彫りされた約45cmの地蔵立像が十三体あります。
 また一番見事な磨崖仏は如来像二体と観音立像一体が刻まれており、特に、観音像は、最も美しい姿をしているといわれ、室町時代初期の作品であります。
 ほかにもたくさんの磨崖仏があったとされますが、大正9年の調査時点で礎石を割り取って大阪方面の富豪の庭に持ち去られたとありました。一番美しい磨崖仏にもノミ跡があると言うことです。(野洲町観光協会案内より)

観音と阿弥陀・地蔵の3体のこの磨崖仏が一番美しいと言われているものです。舟形光背を彫り込み、蓮華台に立つ像高30p〜50pの諸尊を半肉彫りしています。
 さらに奥に進みますと平たい岩の側面に十三体のお地蔵さんと思われる仏像彫られています。両手を胸の前で合わせています。制作年代は江戸時代のと思われます。林道を入って右側にも、同じような合掌する小磨崖仏があります。
本当にたくさんの石仏がありました。昔はもっとあったと思われます。割り盗られた石もありました。

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