古法華三尊石仏と石仏公園の石仏たち

 加西市は、石仏では有名な場所です。理由は3つ。@白鳳時代の石仏(古法華三尊石龕仏・繁昌五尊石仏)、A播磨の石棺仏群(鎌倉以後)、B北条石仏(五百羅漢)のあるところとしてです。
 その理由@白鳳時代の石仏「古法華三尊石仏」のあるところが、この公園なのです。
 日本で一番古いと思われる石仏が白鳳時代の石仏です。白鳳時代の石仏は、大和忍坂の「石位寺の三尊石仏」など数例だけです。その中の二つが加西市にあるのです。
 その一つ「古法華三尊石仏」は、こんな石仏です。法隆寺の玉虫厨子の屋根に酷似した石龕(石の部屋)の中に安置されています。如来が椅子に座った像を中心に、腰をひねった脇待二体。上部に三重塔二基、下に獅子が二頭浮き彫りにしてあるものです。残念なことに三尊の顔から体が剥落しています。
 現在、下の収蔵庫に入っているようで厳重にカギがかけられていました。もともとはお堂にあったのではないかと思います。

古法華三尊石仏(レプリカ)
(飛鳥資料館所蔵)

 2005・9・25(日)飛鳥資料館へ行ったら古法華三尊石仏のレプリカが陳列されていました。白鳳時代の石仏、石龕仏に感動し見入りました。すごい!白鳳時代の精巧さが見事です。9・28(火)作成分です。
 ここが、石仏公園と呼ばれるのは、その歴史的な価値だけでなく、ここが今も石仏制作が行われる工房がある場所であり、その工房の作品がこの公園を飾っているからであります。

公園内の現代の石仏たち

2005・7・16(土)撮影
2005・7・17(日)作成

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