銭湯アラカルト

since2002・11・10

 銭湯について調べたこと、銭湯で出会った人、銭湯について思ったことなどなど書いてみることにします。
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銭湯グッズ 銭湯の達人1(顔を洗う) 広辞苑に見る銭湯
銭湯の達人2
(この中に犯人がいる)
妙心寺浴室 東福寺浴室
7 半田東湯
(明治の銭湯)
泉涌寺浴室

8,泉涌寺浴室

 このお寺は「御寺(みてら)」と言われている。皇室との関係の深い寺で、江戸時代の天皇皇后の葬儀がここで執り行われ、山陵がこのお寺の境内に設けられている(月輪陵)。
 このお寺に楊貴妃観音という重要文化財の美しい観音さんがおられる。この観音さん広隆寺の弥勒菩薩、中宮寺の弥勒菩薩に負けないぐらい美しいと私は思う。楊貴妃と名がつくぐらいだから美しい仏が見たい方はおすすめである。本来菩薩や如来は男性だと思うのだが、男性女性を超越しているから如来や菩薩なのだと思う。しかし観音さんにはどうも女性のイメージがある。遠くから見ていたら分からなかったのだが、この楊貴妃観音に髭が生えている。鼻の下とあご二カ所に。それもくにゃくにゃと曲がっていたり渦を巻いていたりしている。これはない方がいいのになあと思っていたら、説明があってこれは髭ではなく、観音さんの慈悲のお言葉の表現だと書いてあった。それはないやろ!どう見てもあれは髭や!と私は心の中で叫んでいた。いっそのこと消した方がこの仏さん美しいと思うのだが。そういうことは簡単にはできないでしょうね。一度見に行かれたらいかがでしょうか。
 この浴室は明治30年に現在地に移されたが、寛文期再興の建物だそうだ。

7,半田東湯

(愛知県犬山市明治村)

 明治村を歩いていたら明治時代の銭湯発見!この半田東湯は愛知県半田市亀崎町(知多半島の先、三河湾に面する港町)にあったもので、建設年代は明治末年(1910)頃です。
間口三間の木造で、前半分が脱衣場と和室が重なる二階建。奥の浴室部分は平屋建。屋根は前後とも切妻屋根男女の湯舟は隔たりがなく、一つながりです
昔懐かしい番台 脱衣場から浴室
 古来、日本の銭湯には湯屋と風呂の二つの形があった。湯屋は湯舟に満たされた湯の中に身を沈める形で、風呂は湯気に身を包む蒸し風呂形式であった。しかし蒸し風呂は密室を必要とし、多数の客を入れることができないため、次第に湯屋が主流を占めるようになった。(明治村ガイドブックより)

6,東福寺浴室

 妙心寺と違ってこの浴室は公開されていません。たぶん妙心寺のものと内部はそう変わらないのではないでしょうか。この東福寺の浴室は室町時代のもので、重要文化財に指定されています。妙心寺のものより古い建物です。国宝山門の東側にあります。
 ついでに東福寺には、もう一つ興味深い面白い建物があります。国宝山門前(南)の放生池の西にある東司(とんす・便所のこと)です。昔のお寺の便所はどういうものだったのか、これは絵があったりしてよく分かります。ではご紹介します。この東司も室町時代のもので重要文化財です。
東司の中に掲示されている絵 東司内部・この穴は案外浅くて狭い

5,妙心寺浴室

 お寺の方の説明では、このお風呂は昭和の初めまで使われていたそうです。月に6回使用されたとのことです。お線香が一本なくなるまでの間が一人の使用時間だそうです。その間に茶碗に3杯のお湯が渡されるとのことです。それでもお風呂にはいるというのはすごく贅沢なことだったようです。明智光秀が京都を離れるときに自分の運命を感じたのか、叔父の密宗和尚にお金を渡したそうです。そのお金をもとに、この浴室が建てられところから「明智風呂」という名が付けれているようです。
 山門東の浴室(国重文)は1656(明暦2)年に、明智光秀の叔父密宗和尚が光秀追善のために建てた通称「明智風呂」を改装したもので、蒸風呂である。その北の鐘楼は春日局の建立で、入浴時刻を知らせる浴鐘がある。「(京都府の歴史散歩」中・山川出版社」より
 2003年4月27日初めて妙心寺へ行ってきました。塔頭の春光院というところに南蛮寺の鐘(重要文化財)があるというのを最近知ってそれは是非みたいと思ったのです。京都にあった南蛮寺の遺品はそれだけだとのことですから是非是非と思ったのです。しかしもっと調べていったらよかったと思いました。残念ながら一般公開していませんでした。入り口の案内所で聞きますと「だれかの紹介がないと」とのこと。だれか私を紹介してくれませんか?「あいつはなかなかいいやつだ」とか何とか。あかんかな? 冗談でなくと言うことは私のような金もコネもないものは見せてもらえないと言うことです。寺宝ですから見せようと見せまいとお寺の勝手ですから仕方ないけど何か悔しい気がします。
 今、京都のいくつかのお寺が春の特別拝観をしていて、妙心寺も三カ所しておられました。退蔵院もその一つです。ここに「瓢箪鯰図」(国宝)がもともとあったようです。(現在京都国立博物館)その模写か写真がありました。狩野元信の庭とかもありました。学生さんが説明してくれました。それにしても800円は高いと思います。文句言うのなら行かなかったいいのですけど。
 それにしても妙心寺は広くて立派でした。方丈へ行ったら「3時20分から案内します」とのことでしばらく方丈を見学させてもらいながら待ちました。時刻きっかりに「法堂」の「八方睨みの龍」の見学から始まりました。この説明がなかなかおもしろかったです。龍という架空の生き物の体のパーツはどういう動物が元になっているか(例えば口はワニで足は鷹だそうです)とか天上に描かれた狩野探幽の絵が見る位置によって目が見えたり消えたりしていました。どういう描き方をしたらそうなるのか不思議でした。そういうことを計算して描かれているのですからすごい!法堂には国宝の日本一古い鐘がありました。音をテープで聞きました。なかなか素晴らしい音でした。
 そのあと、この浴室を案内して下さいました。その二つで400円は安い!

2003・5・10

4,銭湯の達人2

この中に犯人がいる!

 つい最近の出来事です。
 よく行く銭湯へかなり遅い時間に出かけました。
 気分良くお風呂からあがってきて脱衣場へ出てきたら、そこには二人の方が私と同じくあがってくつろいでおられました。そのお二人の方の背中一面絵が描いてあります。背中に絵が描いてあるからコワイ自由業の方とは限らないわけですが、私から見ると一種の緊張感が脱衣場に張りつめています。
 お二人はこんな会話をなさっておりました。全国指名手配の犯人のポスターながめながら、
「なあ、何でコイツらつかまらへんのかなあ」
「そんなもん、つかまるかい。どっかのスナックへでも潜り込んだら、つかまらへんわい。」
 そこへ必要以上に大きな音を立てながら戸を開けて、頭を短く刈った50がらみの人が入って来ました。入ってくるなりこれまた大きな音を立てて脱衣かごで脱衣ロッカーをガンガンガンガンガンと五回思い切り叩きながらホコリを落とし始めた?ではありませんか。私もあとの背中に絵のあるお兄さん二人もあっけにとられて見ていると、この人、大きな声でしゃべり始めました。
「この中に犯人がいる。はよ警察へ電話せえ!」
「はよせな、逃げるぞ!」
「分かってるか!犯人やぞ。逃げるぞ。はよ電話せえ!」
これだけ言うとさっさと浴室へ消えていきました。
 何やねんこれは?私はその人が脱衣している間どこも見ないようにして自分の服を着ていました。明らかに今しがた浴室に消えた人の行動は異常でした。台風一過という感じで顔を上げますと、残りのお二人が私をじっと見ているではありませんか。あれ?それって私のこと疑ってるの?全国指名手配の犯人かなって?それはないやろと思いながら目と目があったものですからニコッと笑いますと向こうも笑いかけてこられました。かないまへんな、と言う感じで。
 ちなみにその全国指名手配のポスターには平田某なるオウム真理教事件の指名手配写真が大きく写っていました。

2003・2・20

3,広辞苑に見る銭湯

■広辞苑に見る「銭湯」や「風呂」

*「銭湯」・・・(「洗湯」とも書いた)料金を取って入浴させる公衆浴場。ふろや。湯屋。
*
「風呂」・・・(ムロ(室)の転か。一説に「風炉(ふろ)」からともいう。)@入浴のために設けた場所。湯殿。浴室。また、ゆぶね。古くは戸棚式の蒸風呂、江戸時代以後、浴槽を設けたものや石榴(ざくろ)口をつけたものが現れ、蒸風呂は次第にすたれた。温湯浴が主流となるとともに、そのための浴槽、浴室、またその湯そのものや入湯の意となる。日葡「フロガタツ、また、タッタ」。「一(ひと)ーあびる」「ーを焚く」「ーが熱い」「仕舞ー」→石風呂・鉄砲風呂・五右衛門風呂。A風呂屋。銭湯。「丹前ー」「湯女(ゆな)ー」「−の帰り」B漆器を納めておいて乾かすための室(むろ)。C鍬(くわ)や鋤(すき)の柄の下端と先の金具との間の木製の部分。→鍬(図)
*
「風呂屋」・・@浴室。湯殿。A銭湯。江戸時代では特に、湯女を置いた湯屋。B風呂桶を売る家。C風呂屋者の略。織留六「あるいは!白人を忍びつれて」【風呂屋紙】金銀箔を打つのに用いて使い古した紙。顔面を拭うと脂肪分が除かれ、風呂を浴びたようになるのでいう。【風呂屋者】江戸時代、風呂屋にいて淫売をした女。ふろおんな。呂州。(ろしゅう)
*
「鉄砲風呂」・・鉄製または銅製の筒を桶の中に装置して火を焚く据風呂。
*
「湯女」・・・@昔の温泉宿の下婢。温泉街にいて客に侍する女。A江戸時代、市中の湯屋にいた遊女。風呂者。風呂屋女。
*
「五右衛門風呂」・・(石川五右衛門が釜ゆでの刑に処せられた時に用いたという俗説に基づく)槽(おけ)の底に平釜を取り付け、竈に据え付けて、下で薪を焚いて沸かす据風呂。底板は水面に浮かび、入浴の際これを踏んで下に沈め、その上にのって浴する。全部鉄釜としたものもある。かま風呂。

■広辞苑にみる銭湯の同音異義語

@千灯・・・神仏に捧げる多くの燈火
A仙洞・・・仙人の居所。上皇の御所
B先登・・・まっさきに敵城に登ること。先陣。
C先頭・・・いちばんさき。
D尖塔・・・頂上がとがって高く突出した構造物。
E尖頭・・・さきのとがっていること。
F専当・・・荘園または社寺の領地に置いて、その雑務を担当させた職。
G剪刀・・・はさみ。
H船頭・・・船のへさき。
I船燈・・・船にともす燈火。
J戦闘・・・兵器を用いて敵を倒そうとする行動。たたかい。
K搏塔・・・中国で、搏(レンガ)で築いた仏塔。
L銭刀・・・ぜに。銭貨。

2,銭湯の達人1

顔を洗う

 私は家風呂でも銭湯でも特に顔を洗うことはない。いえ、ひげを剃ったあとに顔は洗っているが、それは石けん分を落とすためで、洗っているという意識はない。
 顔を洗うと言えば朝洗う。でも、石けんを使うことはない。テレビのコマーシャルを見ていると女性用の洗顔クリームがあったりするから女性は洗うのだろう。最近息子が男性用のものを家の風呂場に置いている。毛穴まですっきりする感じがするから使ってみたらと言われたが使う気にならない。だからオジサンなのだろうと思うが仕方がない。
 初めて行った銭湯で出会った達人である。私はひげを剃っていた。そして、私の一つおいて右にいる人(すぐ右は誰もいない)を見て、仰天した。白い石けんの泡を顔に丁寧に塗りたくって真っ白な顔になっているではないか。そして、目を開けたり閉めたりして鏡に見入っている。ちょっと右から写したり左から写したり。こういうメイクをした劇団があったなあ、確か「神々の深き欲望」とか言う映画に体中白塗りにして踊ってた人がいたと思いながら見てないような顔しながらちょいちょい見ていた。
 それだけでは終わらなかった。彼は次に耳にも石けんを塗り始めた。そして、両手人差し指で耳の穴を洗い始めた。大丈夫かいなとちょっと心配になってきた。そして、最後は笑ってしまった。彼はその人差し指を今度は鼻の穴に突っ込んで鼻の穴を洗い始めた。オイオイ、そら何すんねん!くしゃみが出るぞ!こそばないのか!鼻が痛いやろ!思い切り突っ込んでる私。
 この達人、私がサウナや他の風呂に入っている間もズーッと鏡の前で自分の顔と体と頭を洗っておられた。お風呂は洗うところだという事に徹したまさに達人であった。 

1,銭湯グッズ

 別に何を持っていこうが勝手ですけど、私が持っていくものです。
 私は2セット銭湯グッズ持ってます。
 一つは車の中に常時入れているものです。
 そして、もう一つはバイク用です。初めバイク用はかさばるので洗面器に入れませんでした。でも洗面器が少ない銭湯があって困りました。そして何よりバラバラで持って入るのは不便です。
 というわけで、以下のようなものを持って出かけることにしています。

これは、バイク用の銭湯グッズです。

これだけを下の風呂敷で包みます

旅館でもらった袋に
タオルと下着のかえが入っています。
左上からシャンプーリンス(旅行セット)整髪料
たわし。下石けん箱、カミソリ、歯みがきセット
入浴券、ブラシ。
 ちなみに、ほとんどのものは「ひゃっきん」(百円均一ショップ)でそろいます。この写真で言いますと、洗面器、たわし、ブラシ、石けん入れがそうです。あとのものもそれほどお金のかかるものではありません。この中で一番お金のかかっているのが風呂敷1500円です。シャンプーセットは300円ぐらい。入浴券は1枚割引で330円(通常入湯料は350円)です。

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