宝湯


□営業時間     16:00〜23:00
□定休日       金曜日と第3土曜日
□所在地       伏見区深草西久宝寺町
□お風呂の種類 人間洗濯機 電気風呂 超音波 気泡風呂 熱気風呂  酵素風呂
□駐車場      3〜4台止められる
□アクセス       京阪藤森から徒歩20分 市バスで京都国立病院徒歩5分

■宝湯の建物について
 とにかくこの建物に感動した。私自身明治のレンガの美しさもいいけど、大正の建物も美しいことに関心が向きかけていた時だったのでびっくりした。七条新町の富士ラビットにも通じる美しさだと思う。お風呂のことの前にこの建物についてお聞きしたことを書いておくことにする。
 この建物は初代の方が昭和6年に建てられたとのことである。初代は、竹田出橋にあったレンガ工場で(その工場ではもちろん赤レンガも焼いていた)黒レンガ(置きカマド用)を焼いておられたそうである。突然聴力をなくされて、おじさんの勧めで現在の宝温泉(宝湯)を作られたそうである。当時はお風呂の洗い場にレンガが使われていたとのことであった。現在の入り口付近は後に建て増しされたものである。最初の状態の方がもっと美しいでしょうね、確かに。
 「維持が大変でしょう」と言いますと「昨年屋根吹き替えなどしたら250万かかりました。でもそれであと10年は持ちますからありがたいことです」とのこと。現在のご主人(女性)は3代目だ。脱衣場には立派な柱が二本ある。大理石の台座の上にギリシャローマ風の柱である。窓の装飾も凝っている。こういうお風呂の建物は昭和の初めにはよくあったのかどうかこれから調べてみたいが、確か中書島のお風呂が似ているように思う。 
  
■カバのしっぽ入湯記
 さて、お風呂のこと。まず熱気風呂のこと。これはサウナと違い低温高湿の風呂で心臓に負担か少ないというのが宣伝文句であった。確かにサウナ独特の息苦しさは若干ましかなという感じである。座っているとじんわり汗が出てきて水風呂と往復するのも楽しい。宝湯の水風呂は冷たい!同じ伏見の水を使っていても東山連峰に近いので冷たいのかもしれない。どちらかというと冷水風呂といった感じで私は冷水に長く入っていると足の先が笑ったようになってしまう。
 人間洗濯機というのは円形のお風呂で左回りの渦ができている。それが泡立っている。つかると体が流されそうになる。しばらくつかっているとマッサージ効果があるのが分かる。
 酵素風呂はお湯が少ない???なぜだろう???これも泡が出ていてぱちぱち音がする。
 柳行李の脱衣かご、下駄箱の木の札、大きな体重計、出入り口に背を向けた番台。懐かしい昔の銭湯がここにある。ご主人の「おいでやす」の声も気持ちがよい。

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