2004・9月廃業。お疲れさまでした。その後はコインランドリーになっています。
日の出湯さん、下の写真からも分かるように外装もきれいにしておられてやる気のある銭湯だなと思っていたのですが、こんなに早く廃業されるとは思いませんでした。伏見区は京都市内にあるスーパー銭湯6カ所のうち3つがあるという激戦区です。風呂桶もってブラブラ銭湯へは流行らなくて、車で銭湯の時代なのかもしれません。
知り合いの方が「日の出湯」が取り壊される時の写真を送って下さいました。日の出湯のタイル絵が撮されています。今では貴重な資料です。紹介しておきます。
営業時間 | 16:00〜23:00 |
定休日 | 木曜日 |
所在地 | 伏見区深草仙石屋敷町49 |
お風呂の種類 | 水風呂 浅い風呂 深い風呂 電気風呂 ジェット風呂 薬湯 サウナ |
駐車場 | なし |
アクセス | 地図にはないが近鉄伏見駅下車。国道24号を少し西へ。 七瀬川に沿って北へまっすぐ。橋を渡ってさらに川沿いに北へ。 仙石橋を渡ると七瀬川児童公園。その手前を右(東)へ行くとすぐ 日の出湯である。10〜15分。 |
伏見銭湯巡りの最後がこのお風呂になった。場所を探すためとデジカメ写真を撮るために一度来ていた。伏見は一方通行が多いので車は走りにくいとよく言われる。市内の真ん中のように碁盤目になってなくて、道が入り組んでいるところがあり、一体自分はどっちへ向かっているのか分からなくなるときがある。私も最初来たときそういう状態になってしまった。藤森中学校西の道から入ろうとしたら一方通行でだめ。それがケチのつき始めでグルグル回ってしまった。車で行くもんじゃないとその時に思ったので今日はバイク。今日は師団街道から例の抜け道(朝日湯を参照)を通って来たら実に分かりやすかった。ネオンが派手なのでかなり遠くから分かる。
銭湯の前にバイクを置いて入る。券売機があり、下駄箱スペース。フロント形式の番台で年配の女性がおられた。男湯は右。入る。
タイル絵が目に飛び込んできた。渓谷を行くイカダと船頭さん二人と言う絵柄。女湯の方は富士山。大きくてなかなか立派。ぶら下がりケンコウキがある。なつかしい!
浴室へ。ここも正面タイル絵が見事。天井に青い模様のプラスチックを通した照明があり
両方の効果でいい感じだ。絵は初め奥入瀬渓谷かなと思ったが山が急峻なので違う。別にどこでもないのかもしれない。女湯は・・・分からない。その他のタイルもなかなかいい。
魚が3匹のかわいいタイルを横に一列並べアクセントをつけてある。
浴槽の紹介をする。入ってすぐ左に水風呂。
その他の風呂は正面奥と左手女湯との境に並ぶ。サウナだけ独立して右手中央の入り口から入る。
左手にはまず浅いお風呂があり続いて深いお風呂になる。そして奥に左から電気風呂、ジェット風呂、薬湯と並ぶ。この5つは続いている。
電気風呂はあまりきつくなくちょうどいい感じで長く入っていられる。ジェット風呂は2つ。強いのと弱いのがあり、立って使用する。薬湯はぬるいお湯で蛍光色の緑。
サウナが気持ちよかった。まず新しい。木のすのこがひいてある。不燃性のマットが背中と座るところに貼ってある。座るところには普通の短いタオルは敷いてある。私が入っている時にいっしょに入っている人がいなかったので余計に快適だったのかもしれない。今日は寒かったので汗をかくことがなかった。ゆっくり入った。汗が塩っぽい。これ体調と関係あるのかな?
「きれいなお風呂ですね。最近建った銭湯ですか」
「前からある銭湯ですけど最近改装しやはったんです」
(あれ?この方はここの方じゃないの?従業員の方?)
「おおきに、気持ちよかったです」
やっぱり新しいというのは価値である。次々手を入れてお風呂をきれいにするというのは経営者の意気込みを感じる。また一方で古い風情を残したいと思っておられるお風呂もある。それはそれで価値だ。変わらない方が固定客の方は喜ばれるのかもしれない。日の出湯はきれいだった。
2002/11/5