唐傘茸?毒鶴茸?
 北堀公園で初めてであったキノコのお話。
 自宅近くの北堀公園は伏見桃山城の外堀跡を利用した公園です。昭和63年から工事を始めて平成5年に完成しました。もともと浄水場とその施設がここにはありました。聞いた話では、伏見第16師団の水道水確保のために造られた浄水場だったとか。私が子どもの頃は外堀に水が流れ、水源池がありました。近鉄が造った伏見桃山城を京都市がゆずり受けた後、さらに運動公園化が進んで平成19年には、もともとあった体育館や運動場無料テニスコートや一周1100mのランニングやウォーキング用歩道の他に、野球場やサッカー場などもあります。
 私が見つけたのは、この周回道路の中の3カ所です。
 9月13日(木)に見つけ、翌14日(金)カメラを持って出かけて撮影しました。どうも1日でしぼんでしまうようです。そして15日(土)に行ったら、まだつぼみ状態だったものがなくなっていました。どなたかが、持って帰られたのか、公園の関係者が危険だから抜かれたのか。不明です。
 大きさはカサの広さが7cm〜15cmぐらい。軸の長さ(高さ)は20cm〜50cmぐらいでご覧のように褐色の皮がめくれるように剥がれ落ちながら白くなるようです。傘の下にフリルのような大きなツバがついているのも変わってるなと思いました。
 
         

あなたの名前は?

 やっぱりなんて名前か気になるので、図書館へ行って来ました。
 候補が2つありました。正直どちらなのかわかりませんでした。

その1 唐傘茸
 6〜10月 傘の直径8〜20cm 柄は15〜50cm。幼菌は褐色の鱗片に覆われているが開くととれる。柄が伸びて傘が開く前は、傘の縁とツバが、薄いベール状の膜で繋がっているが、完全に開くと膜はなくなる。
 食べられるらしいが、お薦めではないと書かれていました。

その2 毒鶴茸   
 7月〜10月。傘の直径5〜14cm。日本のキノコの中でもっとも毒性が強い。寺社の境内など身近な場所に出る。1993年には東山動物園に生えていたものを中国人留学生のご家族が食されて、お亡くなりになった方が出るということもあったらしい。

 「柄の下の部分に袋状のツボがあり、傘の下に膜状のツバ(ドクヅルダケの場合はフリルのようにみえる)があるものは、毒があるキノコが多く、採ってはならない。口の中に入れてもいやなにおいや苦みもなく無味無臭」と書いてありました。
 私が見たキノコは美しい姿で、真っ白で、鶴の姿に似ていると言えばいえました。しかし軸はどうも褐色のようです。傘のすぐ下にあるツバは、フリルと言った方が的確なほど大きいものでした。決め手がないのです。
 で、15日(土)に行ったら無くなっていたわけですが、公園の管理者が、ドクヅルダケだと判断して採られたのかなと思いました。唐傘茸だとしても、食べない方が無難なようですから、間違っても口に入れない方がよさそうです。

2012・9・16(日)作成

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