京都紅葉散策その2
(東福寺・竜安寺・高桐院)
(1)東福寺
(臨済宗東福寺派)
私の家から一番近い紅葉の名所が東福寺で、ほぼ毎年訪れます。通天橋に入るなり「うわあ、凄い!」とか「綺麗!」とか声が出るのですが、今年(2015)はみな黙々と歩いておられます。色鮮やかな真っ赤な紅葉はなくやや茶色っぽいものが多く橙色や黄色い感じがします。今年はJR・京阪東福寺駅から東福寺を歩く人も紅葉巡りのバスツアーの人も少ないように思います。
まずこの臥雲橋から通天橋を見るこの景色に魅了されます。ここからの景色は拝観料なしで見られます。ここでゆっくり写真を撮っていられません。ガードマンが歩くようにずっと注意し続けておられるのです。しかし今年はゆっくり歩けました。
で、逆に通天橋から臥雲橋を見下ろすとどういう景色かと言いますと…。これは有料で400円。
私が気に入ったのは、下の丸窓の紅葉でした。
(2)竜安寺石庭と紅葉
(臨済宗妙心寺派)
竜安寺の石庭はその謎解きが今も続く謎の庭。15個の石なのですが、どう見ても14個しか見えません。大海を表現している白砂に配置された石と苔の島々。背の低い瓦土塀が不思議な魅力で背景をなしています。何時行っても大勢の人でゆっくりTVのコマーシャルに使われるような庭と対面するような時間は持てないものだと私はいつも諦めてさっさと立ち去ることにしています。紅葉がこの庭に色を添えているのかどうか知りたくて行ったのですが、唯一紅葉とのコラボ写真が下のものです。
(3)高桐院
(臨済宗大徳寺派)
この寺の庭が真っ赤に落ち葉で埋まっている写真を見たことがあります。今年はカラからの赤茶けたものでした。それからお寺に入って二回直角に曲がると門が見えるのですが、その門への道が美しいのです。石畳と色とりどりの紅葉、見事です。タクシーの運転手が、「よかったです」と感想を述べていた客に、「この寺だけはどなたも満足されます」とおっしゃっていました。私もこの寺の紅葉は一級品だと思います。細川ガラシャ、出雲の阿国の墓などもあり、加藤清正が朝鮮から持ち帰ったという手水鉢も庭にあり、茶室もなかなか趣があります。茶室へ行く廊下から見る庭も素敵です。
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