ことばあそび絵本

  ことばあそび絵本の紹介です。
  あいうえおの絵本は50音に興味を持って楽しく日本語を学ぶ工夫がそれぞれにしてあると同時に、それぞれが物語の世界を作っています。私は子どもたちの創作活動の可能性を、このあいうえおの絵本から感じています。子どもが楽しんで創作が出来そうに思います。

 言語教育を意識した絵本を紹介することにします。

since2003・10・21(火)

五味太郎作
岩崎書店
1982年
1,あいうえおあそびうた(私があいうえおの文作りと言っているものです) 2,にたものことばあそび(バイキングのハイキングなど) 3,かがみことば(ねつきいいきつねなど) 4,かいだんことばあそび(1音から4音まで) 5,おなじことばあそび(ちちのち〔父の血〕など) 6,おなじことばうた(同音異義語遊び) 7,ことばそろえうた(かわいいかわうそかわをかわかすなど) 8,くぎりことばあそび(おれはげたか・・・下駄顔のおじさんと本当のハゲタカの絵) 9,かさねおとことば 10,はなのなまえあそび(みちをキクなど) 11,あて字おもしろあそび(このさむさは冬(ふゆ)かいだなど) 12,かぞえうたあそび 13,もうひとつことばあそび(あっきれた!あきれたね)この絵本はことば遊びの中で一番だと思います。
五味太郎作
岩崎書店
1982年
ことばあそび絵本としての集大成版。
全10巻の言葉図鑑。
@うごきのことば
Aようすのことば
Bかざることば(A)
Cかざることば(B)
Dつなぎことば
Eくらしのことば
Fたとえのことば
Gかくれたことば
Hしっぽのことば
Iなまえのことば
私は、子どもより大人に楽しい絵本だと思います。私は特にFの「たとえのことば」が好きです。「ねこみたいなライオン」「おにのごときライオン」などたくさんの楽しいライオンに出会える
五味太郎作・絵
岩崎書店
1979年
1ページ1文字の構成の絵本。
ひらがな、カタカナ、ローマ字とその文字が付く言葉がページ上部にあり、楽しい絵がその下にある。五味太郎さんの絵本はユーモアのセンスが抜群だがこの絵本も楽しい。
たとえば、「お」のページ。
空をイルカがとんでいる。それを見送っている男の人が「おやっ?」と振り返っている。
さとうわきこ作
童心社
1989年
おおかみ、シンデレラ、わに、ねずみ、かば、ゆきだるま、みみずくなどのどうぶつから出発してゴールまで行くチャート形式のしりとり遊びです。しりとりをしているあいだにお話が展開しています。
その他に迷路もあって楽しい絵本です。
さとうわきこさんは「せんたくかあちゃん」「ばばばあちゃん」シリーズなど私の好きな作家です。
菊池清作
橋本広喜絵
偕成社
1991年
これは「・・・が・・・する『 』」と書いてある文と絵からことばをあてっこする絵本です。
たとえば、「これはほっぺがきゅんとするキ」と書いてあって女の子が男の子にキスをしている絵があります。『キス』です。その他「キ」のつくことば「キー」「キーホルダー」などのことばが小さく書いてあります。
谷川俊太郎文
桑原伸之絵
国土社
1988年
アラマ先生とつれあいのげんごろうさんがやってきました。でも何か変です。二人はケンカしてるみたい。好きなものの言い合いをしても反対のことばかり。
仲直りをするのですがまた「まねをしないで」とけんか。「あいうえお」の好きなげんごろうさん。「がぎぐげご」のすきなアラマさん。
あいしてる?あいしてる!
いつも いっしょに
うたを うたおう
えほんの みちの むこうには
おかしな あしたが まっている
村上勉作
あかね書房
1985年
おおよそ1文字1ページの構成になっている。各文字とも動物たちが活躍するように作られています。
上のページは「か」で
かえるくん
しまじゃないよ
かばさんよ

とあります。
なかつかゆみこ・さくえ
岩崎書店
2000年
点字の6つのポイントの組み合わせ方を具体的に示しています。
くま、かえる、ひよこなどのキャラが登場して楽しく点字を紹介している絵本。
石津ちひろ文
はたこうしろう絵
偕成社
2000年
これも一文字1ページ構成で、文と絵が描かれています。
たとえば「あ」の場合。
「あついひ あしかと あそびたい」のように「あ」で始まって「い」で終わるように文が作られている。
私がおもろかったもの「い」。
「いのしい いつでも いそがしそう」と言う文で、このいのしい多趣味みたいでテニスラケット、サッカーボール、けん玉、買い物かご、手袋、包丁など料理道具いっぱい持っている。
斉藤洋作
高畠純絵
偕成社
1996年
中国の少年「ご・じゅうおん」くんが、魔術を使って、いろいろなものを 口から一文字ずつ出します。
一文字で意味のあることばや、感嘆詞を出してお話が展開していきます。
たとえば「ひ」の場合。
怪獣が火をふいています。
寺村輝夫文
和歌山静子絵
理論社

ロングセラーを続ける寺村輝夫さんのおうさまシリーズの中の一つ。
おうさまの話を知っていると余計に楽しい。
たとえば「し」
しーつにしみこむ
しょうこをみつけ
しっぱいしたなと
しおれるおうさま

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