カバの絵本館

since2003・10・18(日)

 カバが登場する絵本や童話ノンフィクションの紹介です。さていくつぐらいあるのかな。私も楽しみながら紹介していきます。
 絵本は小さい子どもから大人まで楽しめるので「・・・向き」というのは本来当たらないかもしれませんが、私が読んでみて、これは「このぐらいだな」と感じものは書いてみます。
マイク・セイラー作
ロバート・グロスマン絵
いまえ よしとも訳

 私のHPの名前にもなっているいやし系絵本の代表(だと私は思う)です。この絵本に出会って私の学級通信文集の名前が「ぼちぼちいこか」になりました。
 主人公のカバ君は色々な仕事に挑戦します。その度に失敗します。
 そして「まあ、ぼちぼちいこかということや」でこの絵本終わります。かばさんはハンモックにのるのですが何とそのハンモックを支える木が曲がってしまいます。最後まで笑わしてくれます。子ども達にも大人気です。
岸田 衿子さく
中谷 千代子え
福音館書店
1962
こどものとも傑作集
 日曜日の動物園。11時になってもねているカバさんをかめさんたちがおこしにきました。ちびかばさんももいます。食べ物をもらってカバさん寝てしまいました。おやすみなさい。
 幼年向き
サンチャイルド
ビッグサイエンス4月号
チャイルド本社kk

1998年
「これからぼくのからだのひみつをおしえてあげるよ」ではじまるカバの写真集。たて26cm横30cmの大型絵本で2ページ分使って「しっぽ」「足」など原寸大で掲載。
亀井一成作
ポプラ社
1992年
神戸王子動物園の元飼育係亀井一成さんの本です。ノンフィクション。亀井さんは何冊かの子どもむけの動物園物語を書いておられます。茶目子は王子動物園のメスカバ。オスは出目男。昭和60年(1985)9月出目男がエサを食べられなくなり死亡します。解剖してみたら腸に直径9cmの緑色に変色したゴムボールと御影石が入っていました。当時新聞などでも話題になった事件を動物園側から書いておられます。動物園の動物とのつきあい方、考えさせられます。
中村翔子文
塩田守男絵
教育画劇
2002年
本当にあった動物のお話しシリーズ。長崎バイオパークのかばモモは陸上出産して母親から授乳してもらえませんでした。人口授乳してもらったため泳げません。そのモモがモモタロウを出産するまでのお話。
山本和子作
毛利将範絵
国土社
1994年
カバの探偵トロッパは博物館で盗まれた「五つのひかりのうでわ」の捜索と犯人逮捕を館長から依頼されます。
盗まれたときに居合わせたのは3人。さて真犯人は?
なぞなぞも入った推理童話。
これどうかな?子どもは喜ぶかなと思ったのですが予想以上に「おもしろい!」の声が上がりました。
 小学校低学年向き
アニメ絵本
早乙女勝元原作
金の星社
1989年
上野動物園や東山動物園などで戦争中にゾウやライオンをを殺したことは有名です。しかしカバも殺されていたことを私は知りませんでした。
昭和20年3月10日東京大空襲のあとに2頭のカバの水が抜かれ、エサが与えられませんでした。オスカバ大太郎は15日目、メスカバ京子は37日目にどろどろの“血の汗”を流しながら息絶えました。戦争でひどい目に遭うのは人間だけではないのです。

アニメ映画を絵本にしたものです。
塩田守男作・絵
 寒い冬の日、散歩に出たかばのパクちゃん、自分ははだかんぼで、森の仲間のライオンさんのたてがみやきつねさんのしっぽをうらやましく思います。
 さて、その夜パクちゃんのお母さんはすてきなものをパクちゃんにプレゼントします。はたしてそれは・・・。
 幼年向き
まつたに みよこ作
かなざわ ゆうこう絵

偕成社
1973年
 つとむ君はくつみがきが大好き。今日も靴磨きをしていると、へんなおじさんがじっと見ています。そして「かばみがきを手伝ってくれ」と変なことを言い出します。
 何のために?どこで?
 小学校低学年向き
ロジャー・デュボアザシ作絵
神宮輝夫訳
佑学社
1983年
かばは陸上動物の中で2番目の大きさを誇る動物です。でもベロニカ(おじょうさんカバ)は、かばの群れにいますからその中では目立ちません。「みんなとちがうかば、有名なかば」になることに憧れます。そこで人間の住む町へ出かけることにしました。ところがすることなすことみんなうまくいきません。牢屋にまで入れられました。町はこりごりになって群れに戻ったベロニカはすっかり有名になりました。なぜ?
マイケル・グレイニエツ作
杉浦範茂訳
講談社
1995年
ぽかぽかの春の日。うとうと気分でお昼寝中のかばくん。良い気持ちでいたのに「ぶーん」とみみざわりな音。
「か」とかばくんの格闘が始まりました。苦戦したかばくんすっかり疲れて窓を開けたら「あれ?あれ?」出て行っちゃった。そして再び良い気持ち。

低学年向き
大型絵本
佐野洋子作
広瀬弦絵
KKリブロポート
1990年
「もりのおくのおおきなきのしたで かばがなんでもやを やっていた。」で始まるシリーズ第4作目。
この「ぼくだよ ぼくだよ」ではイノシイの子が「かばのなんでもやになりたい」と言うので自分そっくりのかばにしてあげる。同じ動作をして時間を過ごしているといのししのお兄ちゃんがボールを買いに来る。そして・・・。
矢崎節夫文
尾崎真吾絵
小峰書房
1986年
小さい沼にかばくんとさかな君が住んでいました。朝になるとかばくんは散歩に出かけます。そして帰ってきてその散歩のお話しを聞かせてあげるのですが、さかなくんはうらやましくてしかたありません。さかなくんは連れて行ってほしいとかばくんにお願いします。どうすればいっしょに散歩できるかな・・・・・。低学年から楽しめます。
ひろかわさえこ作絵
あかね書房
1991年
表情豊かなかわいいかばの絵です。しつけ絵本のようで幼年向けの内容になっています。シリーズ化しているようですでに9冊出ているようです。そして姉妹編で「ぼくのおとうとちびかばくん」もあります。こちらのほうは弟や妹が出来た子ども向けに書かれたもののようです。
幼年向き
渡辺茂男文
梶山俊夫絵
瑞木書房
1983年
駅務員のかばのかばひこさんは朝「エリーゼのために」を聞いて目を覚ましウォークマンで「ユモレスク」を聞きながら出勤します。かばひこさんの仕事は朝のラッシュアワーの押し屋さん。朝の1時間押して押して仕事は終わります。その後はうどん屋さんでアルバイト。時々人を見ると押したくなるそうです。かばひこさんの一日が描かれた絵本。
なぜか心に残る大人向けの絵本です。
正岡慧子作
渡辺有一絵
あかね書房
1989年
良平のお父さんは単身赴任で仙台。お母さんは残業で夜が遅く1人で夕ご飯を食べることが多い。今日も学校で叱られてつまらない思いで家に帰ってきた良平がアパートのドアを開けると、何か気配がする。「誰だ!そこにいるのは!」声をかけると「おどろかせてしまってすまんことです」と言う返事。電気を点けると何とそこにかばがいた!小学校高学年向き
北原しんいち著
板倉さとみ絵
1998年
けやき書房
 ユウタ君のおじさんミノルさんは動物博士。そのおじさんがカバの赤ちゃんをつれてアフリカから帰ってきます。そしてその赤ちゃんをユウタ君の家で飼うことになりました。赤ちゃんは町中の人気者になります。ノロと名付けられたカバさんはノロボランティアの人たちの世話で、商店街の宣伝に一役買ったりもします。
*私はいくらフィクションと言ってもあんまり現実離れしすぎていてこの話しに違和感がありました。

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