営業時間 | 16:00〜23:00 |
定休日 | 月曜日 |
所在地 | 伏見区納所町71の1 |
お風呂の種類 | 水風呂 シャワー ガス遠赤サウナ 電気風呂 泡風呂 深い風呂 |
駐車場 | あり。5台ぐらい |
アクセス | 京阪淀駅から徒歩5分〜10分 旧1号線納所エッソガソリンスタンドの道(千本通り)を北へ。50メートル。 |
行ってきました。岩戸湯。
おそらくここが、伏見の銭湯巡りの最後になると思ってました。でもテニスの大会のおかげで訪問できました。試合会場の洛水浄化センターは宮前橋越えてすぐでした。ちなみに試合は予選リーグ3連勝で決勝リーグに進出、そのあと2連敗で4位でした。でも実力以上の成績でラッキーでした。4時のお風呂の開場ぴったりの時間まで試合できました。
宮前橋の手前(京都より)のガソリンスタンドの細い道(千本通り)を京都側へ50メートル。ありました、ありました。岩戸湯。
でもすごいなあ。バス停の名前が銭湯の名前なんて。こういうところってそうそうないでしょう。車で行ったので(前もって電話で駐車できるか確認してました)バックで岩戸湯の前に車置けました。
他には何の宣伝もないのです。突然銭湯が現れるという感じです。入り口は男湯も女湯も同じ。中へ入ると番台がフロント形式です。右が女湯。左が男湯。脱衣場も最新です。
お風呂へ入りました。入って左にシャワーがあります。そして水風呂。続いてサウナ。
右がわは洗い場。正面の壁に沿ってお風呂3つ。右から泡風呂、真ん中深い風呂、そして左に電気風呂。
まず、電気風呂。ズーッと緩く流れるタイプ。泡風呂は浅い。ゆっくりつかっているといい感じ。深い風呂は何か安定感がある。
サウナ新しい。5人ぐらいはいれる。ゆったりしている。このお風呂の湯口から出る湯はラドン湯だと書いてある。私はラドン湯の効果が実感できないのでコメントはできない。
水風呂冷たい。足先はしびれる感じ。
岩戸湯はなかなかです。照明が押さえてあるので暗いと感じる人とそうでもない人に分かれると思います。機会があればまた行きたいお風呂でした。
エッソのガソリンスタンドから入る道は千本通りというそうです。
そこで前からどこにあるのかと思っていた石碑発見!『唐人雁木旧趾』です。「とうじんがんぎ」と読みます。唐人とは朝鮮通信使のことで、この一行が上陸した船着場が石段のかわりに木で作られていたのでしょう。雁行形の階段を雁木と言ったようです。朝鮮通信使は江戸時代慶長12年(1607)〜文化8年(1811)12回の来日がありました。李氏朝鮮王が江戸幕府将軍の襲職を慶賀するために送った使節です。当時の日本人たちにとって朝鮮通信使は異国の文化人集団であり、最高の賓客だったのです。
通信使の接待にはどの藩も気を遣ったようです。淀藩の接待の様子が『朝鮮人来幣使』という書物にあるそうです。それによるとこんな具合です。
「延享5年(1748)、まず淀の大下津より納所村の唐人雁木の波止場までを舟引人足1500人をもって川中の土砂の大浚渫を行い、川中には竹の葉を並べて水路の深浅を示したという。またこれを見物にくる人々のために、絵図・唐人笠・唐人笛・*深草焼の唐人人形などが土産物として売られたという。また淀城内の通信使の饗応は三の膳まで出し、唐人雁木付近では一晩中篝火を焚き、川の両岸には高張提灯が並べられて、それが川面にうつって、華美の極をつくしたのである」(「京都伏見歴史紀行」・山本眞嗣著山川出版より)
江戸時代日本と朝鮮は本当に平和で友好的な関係を結んでいたことが分かります。
*深草焼唐人人形というのは伏見人形のことと思われます。伏見人形の店『丹嘉』『高畠商店』についてはここをクリック
2002/10/27