京都・梅の花

京都の梅の名所もたくさんあります。いくつか梅の花の美しいところ巡ってみました。

(1)小野随心院梅園

もう梅の花もおしまいです。今年は暖かいので早く終わってしまいそうです。小野随心院は3月28日に「はねずおどり」があります。それまでもちそうもないなと思いながら梅園を見てきました。随心院は小野小町との関係で有名。それについては、「深草の少将百夜通い」を見てください。
 

(2)京都・天神さんの梅

梅といえば「天神さん」をまず思い浮かべます。京都の天神さんの梅からです。一番有名な「北野天満宮」は別に紹介していますのでそれも見てください。天神さんには必ず梅が咲いているものと思っていた私は、「わら天神」へ行って「?」になりました。「わら天神」にはないのです、梅の花。そんな天神さんもあるのですね。

(1)北野天満宮

1月25日初天神でした。北野の天神さんはもちろん普通の梅が有名です。梅がぼちぼちほころびかけています。蝋梅は本殿の西側にあります。良い香りです。
 

蝋梅北野天満宮

 
(2)菅大臣天満宮
(中京区西洞院高辻上ル)
ここはもともと菅原道真が、住まいしていたとか。有名な「東風吹かば においおこせよ 梅の花 主なしとせ 春な忘れそ」の飛び梅はここにあります。この写真の梅は飛び梅ではありません。

(3)桃山天満宮
(伏見区御香宮内)

室町時代前期からある天満宮。昭和44年までは近鉄桃山御陵前駅にある観音寺の南側にありました。現在は御香宮境内にあります。

(4)唐渡天満宮
(伏見区城南宮内)

唐渡天神というのは、鎌倉時代から流行したもので、天神信仰と禅宗とが結びついたもの。道真が唐服を着て梅の小枝を持つ画像。城南宮の中に芹川社というのがあり、そこに唐渡天満宮の文字を見つけました。芹川社の別名なのか、そこのところはよく分かりません。城南宮では、枝垂梅が「神苑」春の山に見事に咲いています。そしてこの唐渡天満宮の近くにもこのように見事な紅梅が西に、東には白梅が咲いています。

(3)城南宮の梅

(1)城南宮の枝垂梅

(2)城南宮室町庭園の梅

(4)梅宮大社の梅
(右京区梅津フケノ川町)

 梅津にある梅宮大社。よほど梅と関係があるところだったのでしょう。「津」は大津などの津と同じで港を表しているのでしょうから、保津川、桂川から流されてくる筏材木がおそらくこの辺りで上げられて都へ運ばれたのではないでしょうか。
 新聞やHPには5分咲きとのことでしたがまだまだです。神苑の紅梅の種類の中に見頃のものもありますが、まだまだこれからです。
 「池中亭茶室」という幕末に建てられた茶室があります。梅津は平安時代に別荘が建てられた場所だそうです。大納言源経信「夕されば門田の稲葉訪れて葦のまろやに秋風ぞふく」の歌はこの辺りのことを歌ったものとかで、葦のまろやとは下の写真のようなものを想像すればいいいようです。
 昭和60年「京都冬の旅」わびコースに選ばれ公開されています。観光バスの団体さんが大勢梅見物に訪れておられます。
緑萼…名前の通り緑っぽい色です 酔心梅…ほのかに桜色色っぽい梅です 
 
池中亭茶室と神苑

(5)京都御苑の梅林

京都御苑の梅林はゆったり花が咲いているように思うのは気のせいでしょうか。御苑内の木々の剪定は「御所すかし」という独特の剪定方法だそうで剪定したと気づかれないようにあくまでも自然を演出するのだそうです。そういえば梅も枝が下に向かうものは下に、横に向かうものは横に向かわせてあるように思います。ここもこれから梅が楽しめます。

(6)同志社チャペルと梅

同志社大学内のチャペルとその前にある白梅と紅梅の組み合わせを美しいと私は思います。京都御苑散策のついでに同志社へ足を伸ばしてきました。

(7)京都府立植物園の梅

府立植物園には2カ所梅の花が咲いていました。一カ所は梅林。もう一カ所は北山通りの入り口すぐ右手。梅林の梅より北山通りの梅の方が美しいように思います。好きずきでしょうけど、梅林の梅は上の方で咲いているように思います
 

(8)妙顕寺の白梅
(上京区堀川寺之内東)

日蓮宗のお寺です。寺の内堀川を東に行きますと人形で有名な宝鏡寺(臨済宗)があります。すぐ近くには裏千家の今日庵も。宝鏡寺をさらに東へ行きますと妙顕寺につきます。このお寺の東に尾形光琳・乾山の墓所があります。この寺の内通りは秀吉の時代に日蓮宗のお寺が固められたのでしょうか。大きな本山の寺が続きます。
四季折々へ HPへ戻る