門司港レトロ地区を歩く3
旧門司税関と国際友好記念図書館
旧門司税関
この赤煉瓦は、1912(明治45年)完成で昭和初期まで税関庁舎として使われていた建物です。その後民間に払い下げられ事務所や倉庫に使われ一部手直しがあったため、北九州市は再活用に辺りもとの姿に復元して1995年(平成7年)オープンしました。。
門司港レトロ地区の赤煉瓦は「日本赤煉瓦番付」で西の二番目の関脇の位置です。この後紹介する九州鉄道本社社屋とともにこの地域の赤煉瓦を代表しています。
設計者は妻木頼黄(つまきよりなか)で明治を代表する官僚建築家。内閣、税関、専売局などの営繕を総括したそうで、東京府庁舎(1894)東京商工会議所(1899)横浜正金銀行本店(1904…現在神奈川県立博物館)横浜赤レンガ倉庫(1号…1913・2号…1911)などが代表作。
左がこの建物の正面入り口です。そして右の写真は「ブルーウィングもじ」という歩行者用はね橋から撮った右側面の写真。一番上の写真は門司港駅から近づいてきた時に見える姿で、建物の裏側になります。
内部は1階…エントランスホール、税関業務に関する展示室、休憩室、喫茶店など、2階…展望室、ギャラリー 3階…望楼 となっている。
門司港駅からこの赤煉瓦に近づいてきますと、すぐ後ろにある高層建築が気になって仕方がありません。最近亡くなった黒川紀章設計のマンション兼展望台で31階まであり地上103mだそうです。なんじゃこれは!と腹が立ってきます。しかし慣れというのはおそろしいもので、何時間かすると違和感が薄れてきて撮った写真です。
国際友好記念図書館
門司税関のすぐ前にある赤煉瓦です。門司税関と並ぶ二つの建物はレトロ地区の中でも大変美しいと私は思いました。
しかしながら、この建物は昔からあるものではなく、北九州市と友好都市である中国大連市にある歴史的建造物を模して建てられたものだそうです。大連にあるものは、帝政ロシアが1902年(明治35年)に東清鉄道のオフィスとして建てたもので、日露戦争後は大連倶楽部、日本橋図書館として日本が使っていたらしいです。
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