平安神宮の池
考骨・睡蓮・杜若「折り鶴」

 平安神宮の池泉回遊式庭園は、昭和50年に国の名勝に指定されています。明治時代を代表する作庭家「植治(ウエジ)」こと7代目小川治兵衛の庭です。拝観料が600円でかなり高額だと思います。しかしいくつも見どころのあるいい庭だなあと行く度に思います。 
泰平閣(タイヘイカク)・通称「橋殿」 臥龍橋

(1)考骨(こうほね)

 数年前、平安神宮で初めて「考骨(コウホネ)」という植物があることを知りました。蒼龍池という池に黄色い花を咲かせていました。何しろ水の中で咲いているので近づいて見られないのですが、花の中心部の幾何学模様がおもしろそうで、何とか近づけないかと試みてみました。幸い今回水際近くに咲いているものを見つけてシャッターを押しました。饅頭にこういう模様のものがあるなあと思いながら。
 何でもこの「コウホネ」池や沼に生える多年生の水草で、日本各地で見られるそうです。地下茎が白骨に見えるところからの命名です。この地下茎「強壮、止血」などに効果があり薬にもなるとか。

(2)睡蓮

 日本びいきだというモネが描いた睡蓮の絵を見ていると、いくら橋が日本風でも私にはどうも日本と結びつきません。睡蓮は漢名で、和名は「未草(ヒツジグサ)」だそうです。「未草(ヒツジグサ)」は日本に自生しています。睡蓮は30種類あり、エジプトの国花にもなっています。睡蓮は熱帯に咲くイメージがあって日本庭園と結びつかないのです。睡蓮はいつ頃から日本に入ってきたのでしょうか。

(3)杜若(カキツバタ)「折り鶴」

 神社の説明によると、「光格天皇遺愛の杜若」で、「白地に紫の模様が入り、千代紙で折った鶴をそのままそっと置いたかのような姿」であるためこの命名だそうです。そういえばそのように…。
法金剛院蓮の花 萬福寺蓮祭り 大谷本廟・智積院の蓮 天得院の桔梗 四季折々へ HPへ戻る

2006・5・20撮影・7・18(月)作成