座禅草WHAT?

(滋賀県今津町の座禅草群生地)

「座禅草群生地800m」という表示が今津町の国道161号バイパスを走っていると見えます。「座禅草」ってどんな花だろう?これが最初の興味の持ち始めでした。
次に興味を持ったのは、京都府立植物園でのこと。座禅草が咲くという場所を見つけました。その説明におもしろいことが書いてありました。座禅草は咲くときに発熱するというのです。サトイモ科だそうです。2月から3月にかけて咲くと書いてありました。それで、1月にも2月にも見に行ったのですが咲いていませんでした。ところが、3月に行ってみたら、何かそれらしいものがありました。イモの茎らしいものがあるのですが、これから咲くのかもう咲いた後なのか分かりませんでした。下の写真です。
植物園の座禅草(3・14)
これでは心残りだというので、今津町へ出かけることにしました。2004・3・21。もし咲いてなかったらがっかりなので、天然温泉「比良とぴあ」(志賀町)へもよることにして出発です。
「座禅草群生地」はバイパスからすぐでした。駐車場も今津町が用意してくれているようです。
まず、「座禅草」を紹介します。これが「座禅草」です。

■座禅草について

座禅草は、花を咲かせる際に発熱する珍しい植物です。
発熱は、肉穂花序(にくすいかじょ)という部分で起こり、その温度は、三十度近くまで達します。
そのため外気温がマイナスにまで下がっても座禅草の肉穂花序は、発熱により二十五度近くに保たれています。
雪の中で頭をのぞかせているのは、そのためかもしれません。
パンフ「今津に春を告げるざぜん草」より
この説明を読むとどうも「臭い」らしいということが分かります。座禅草を触ることもできませんから、掘るとか折るとかはもちろん出来ません。どんな「臭さ」なのでしょうか?「強烈な臭気」の熱を発する植物!おもしろいヤツだと思いませんか。

■今津町座禅草群生地について

こんな感じで生えているのです。ウワー、ようけ咲いてるんやナアという印象です。
この座禅草群生地を発見したのは今津中学生で昭和56年のこと。理科の観察時に見つけたそうです。これだけ多くの座禅草が群生しているのは県内でも珍しく、国内自生地の南限だそうです。ということは、座禅草は寒いところが好きなやつのようです。
昭和61年環境庁(現環境省)「自然環境保全基礎調査」の特定植物群落に選定。
平成元年8月滋賀県自然環境保全条例の「緑地環境保全地域」に指定
群生地の中に橋が造ってありました。これで、湿地の中へ入っていけます。

■今津町と座禅草

座禅草は、2月終わり頃から3月初めが一番の見頃だそうで、3月21日はもう盛りが過ぎていました。今津町の下水の溝蓋には座禅草が使われていました。そして、群生地近くには臨時土産物売り場が作られていました。「ざぜん草最中」が売ってました。今津町内6つの和菓子屋さんで作られ売られているそうです。
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