長野の石仏4
諏訪温泉寺
高遠石工守屋貞治の石仏1
願王地蔵大菩薩 |
貞治が尊敬し師と仰いだ願王和尚はこの寺の住職。温泉寺に貞治の石仏が多数残されている。温泉寺の前の道は甲州街道だそうだ。
(1)佉羅陀山地蔵大菩薩
山門脇に地蔵菩薩がおられる。このお地蔵さんの頭の上にカーブミラーみたいなものがついていて周りの景色が映るのだが、これがなぜなのかいくら考えてもよく分からない。60才台の作品。
(2)延命地蔵菩薩(蔵六首座の墓)
温泉寺の墓地の中におられる。延命地蔵さんのおられる場所からは諏訪湖が一望できる。このお地蔵さまどうみても金属に見える。屋根のあるところに大切に保存されているので、痛むことが少ないのであろう。温泉寺の貞治の石仏は大切にされている。貞治50歳台の作品。
(3)願王地蔵大菩薩
歴代住職の墓所前にあるのが願王地蔵大菩薩像である。尊敬する願王和尚の像を貞治が心を込めて作ったそうだ。文政12年貞治65歳の時の作である。
(4)西国三十三ケ所観音石仏
温泉寺旧参道にある覆屋におられる。貞治67才から制作された最晩年の作。眼病悪化のため23体は貞治作。あとは弟子の制作
西国三十三カ所観音には7種類の観音さんがおられます。私の心に残った7種類の観音様をご紹介することにします。
聖観音 | 十一面観音 | 十一面千手千眼観音立像 |
准胝観音 | 不空羂索観音 | 如意輪観音 |
馬頭観音 | 十一面千手千眼観音座像 | 如意輪観音 |
とにかく、きちんと作る、美しく作り上げる、仏様は美しいものだという貞治の哲学を感じます。石に彫ることにこだわった石工守屋貞治が、師の寺である願王和尚の温泉寺のために作り上げた観音さまたち…しっかり見せてもらいました。
万治の石仏 | 修那羅安宮神社石仏石神群 | 安曇野道祖神 | |
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