京都のレンガ建築・公共の建物

無鄰庵洋館

(京都市左京区南禅寺草川町)

設計   新家孝正
施工   清水満之助
竣工   明治31年(1898)
構造   レンガ2階建 瓦葺 寄棟造
撮影年月日  2002年11月9日
 この別荘は山県有朋が京都に建てた2つ目の無鄰庵。もう一つは高瀬川畔。
 木造和風の母屋とレンガの洋館そして東山を借景にした庭園が広がる。庭園の水は東側を流れる疎水から引いているという。
 洋館は一階が倉庫。二階は主室と控えの間の二部屋からなる。二階の主室は壁に花鳥図が描かれ天井にも豪華な装飾が施されている。ここで明治36年伊藤博文・山県有朋ら4人が集まり日露戦争開戦を決定したと言われる「無鄰庵会議」が開かれた。
 現在は京都市が管理している。
2階から階段を見る 1階の倉庫レンガが見える
近代造園の先駆者小川治兵衛の初期の代表作の庭園。園遊会が意識された庭園だという

JR稲荷駅旧ランプ小屋

(京都市伏見区深草稲荷)

設計   不詳
施工   不詳
竣工   明治13年(1880)
構造   レンガ造平屋建
      切妻造 桟瓦葺
      重要文化財
撮影年月日 2002年8月18日
出隅に柱形を出し、平アーチの窓。極めてシンプル。

 明治9年(1876)京阪間に鉄道開通。明治13年(1880)京都・大津間に鉄道が敷かれる。明治22年(1889)東海道線全面開通する。この時のルートは現在のものと違い、いったん稲荷まで南下してそこから山科から大谷経由で大津の膳所まで行くというものであったようだ。現在の名神高速道路に沿ったルートである。平坦なところを選んだ工事であるが当時は難事業であったようだ。この工事測量をのぞいて日本人の手で行われたという。

京都府立図書館

(京都市左京区岡崎成勝寺町)

設計     武田五一
施工     直営
竣工     明治42年(1909)
構造     レンガ造三階建
撮影日    2002年9月30日
府立図書館は明治33年(1900)京都御苑で発足した。明治42年(1909)岡崎公園に新築移転された。

京都府庁旧本館

(京都市上京区下立売り通釜座)

設計    松室重光・久留正道・一井九平
施工    直営
竣工    明治37年(1904)
構造    レンガ造二階建
       京都府指定文化財
撮影年月日  2002年8月27日

□京都国立博物館旧本館・正門
(旧帝国京都博物館)

(京都市東山区大和大路七条上ル)

設計   片山東熊
施工   直営
竣工   明治28年(1895)
構造   レンガ造1階建 桟瓦葺一部スレート
      国指定重要文化財
撮影年月日   2002年8月19日

京都国立博物館正門

北から見た
京都国立博物館正門
京都国立博物館正門
明治28年
重要文化財
京都国立博物館正門から
南側に続く塀。
これも美しい。

京都国立博物館旧本館

ロダン「考える人」と国立博物館旧本館
北から旧本館
明治28年
国立博物館旧本館正面から
重要文化財
南から旧本館
設計片山東熊・足立鳩吉
シバ神と吉祥天が向かい合う彫刻
入念な装飾が施されている。
東山が向こうに見える

□旧宇治火薬製造所
(陸上自衛隊宇治駐屯地関西補給処)

高さ25メートルレンガ造りの望楼明治28年(1895)頃の建築でもともと給水塔。
平成7年4月頂部を改装して望楼となった。。彰史館と命名され、資料館になる予定。
駐屯地内には数十棟のレンガ建築群があるらしい。
1年一度桜の開花に合わせて公開されるらしい。
いずれも明治時代のレンガだという。
昭和12年(1937)8月16日未曾有の大爆発事故があった。

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