長崎煉瓦洋館紀行(2)

 グラバー園は長崎観光には必ず含まれる場所です。南山手の一角なのですが、グラバー邸の他9つの洋館が集められているので独立させることにしました。居留地というのは私にはなじみのない言葉です。日米通商条約締結以降グラバー他多数の商人が日本相手の商売のために長崎へ集まりました。その中でもグラバーは武器商人としての活躍が有名です。坂本龍馬がまたNHKの大河ドラマになるようですが、きっと鉄砲や大砲軍艦などの売り買いで登場することでしょう。明治維新後グラバーは実業家としても活躍したようです。
 何でも幕末から大正時代まで長崎市内やその周辺に洋館は800あまり建てられたとか。そして現存するのが40余りだそうです。
 長崎観光の目玉…グラバー園です。

グラバー園

 私は大浦天主堂の見学後、その隣にあるグラバー園に着きました。入園料は600円。入口からエスカレーターが一番てっぺんまで運んでくれて、そこから下に向かって順路に従って歩いていくと全部見学できるコースになっています。長崎港が見渡せる格好の場所です。

日本人のための洋館

 文字通り日本人のための洋館が4棟ありました。旧自由軒は日本初の西洋料理店として開業されたものです。旧三菱第2ドッグハウスは重要文化財、それ以外の3棟は伝統的建造物の指定を受けています。これは大きさに対する評価でしょうか。
旧三菱第2ドッグハウス 旧長崎高商表門衛所 旧長崎地方裁判所長官舎 旧自由軒

西洋人のための洋館

居留地にあった西洋人が住んでいた洋館が、4棟保存展示されていました。あと1棟は旧スチル記念学校です。

旧ウォーカー住宅 旧リンガー住宅

旧グラバー邸

 グラバー邸へ来るのは3回目です。一番最初は高校の時の修学旅行でした。40年以上前でした。その時も、そのあともう一度行った時もこんなに整備されてなかったように思います。石畳の坂道を登っていったらあったという思い出があるのですが、今回訪問してずいぶん違う印象を持ちました。明治村やテーマパークの建物を見る感覚になったからです。歴史的な建造物を残すためには、こういう方法なのかなと思いました。
長崎くんち庭見世 長崎煉瓦紀行(1)
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グラバー邸散策
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長崎煉瓦紀行(4)
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