桜舞うin京都part1

京都は桜の名所だらけです。その中で今年はこんな所へ行ってきました。 

(8)真如堂「たてかわ桜」

 紅葉の時期には大勢の人が集まる真如堂ですが、桜のこの時期はそれほどでもなくゆっくり見物できます。春日局お手植えの桜「たてかわ桜」があるのですが、元気がないように思います。絵になるのは三重塔や本堂との絡みです。

(7)八瀬高野川の桜

(6)墨染桜寺「墨染桜」

 伏見区墨染にあるその名も桜寺。ここは「墨染桜」で有名です。京阪墨染駅を西へ5分。南側にある日蓮宗のお寺です。

 墨染桜・・・花は小さく単弁で、細く白色、茎・葉ともに青く、薄墨のようであるところからの命名です。この桜の由来としては891年(寛平3年)太政大臣藤原基経がこの地に葬られたのを哀悼して上野岑雄朝臣が「深草の野辺の桜し心有らば、今年ばかりは墨染に咲け」(古今集)と詠んだところ、色あせて咲いたということで知られています。
 しかし遍昭が仁明天皇の崩御を悲しんで詠んだと書いてある本もあるようです。僧遍昭は墨染あたりに住んでいたそうです。遍昭と伏見の関係は「深草の少将と小野小町」のページを参考にしてください。
 この話を伝え聞いた秀吉がいたく感動してこの寺に力を貸したらしいです。
 墨染桜は現在三代目だそうで、まだ3mぐらいの小さい木です。こんな花です。

(5)水火天満宮の枝垂桜

 堀川通鞍馬口下がる東に水火天満宮があります。見事な桜が見えましたので写真を撮ってきました。
 この神社にもう一つおもしろいものがあります。それは「道真の登天石」です。

(4)醍醐寺枝垂桜

 太閤秀吉の「醍醐の花見」で有名な醍醐寺。霊宝館で秀吉の花見に関する資料が展示されていました。私は前から興味のあった「義演准后日記」を初めて見ました。そして、俵屋宗達の「舞楽図屏風」も本物を初めて見ました。
 桜の方は「すごい!」の一言です。とりわけ霊宝館の枝垂れはなんともはや…。
 三宝院も霊宝館も600円の入館料が必要でした。

霊宝館の枝垂桜

三宝院の枝垂桜

三宝院・憲深林苑

(3)千本釈迦堂(大報恩寺)於亀桜

 (1)で長徳寺のおかめ桜を紹介しました。こちらの於亀桜(おかめざくら)は境内にあるおかめさんに関係があるのではないでしょうか。私はよくその由来を知りません。京都で最古の木造建築である国宝本堂(1227年)の前に咲いている桜です。平安京であった京都市内に平安時代の建物がないというのも不思議ですが、それほど京都は幾多の戦乱のあった場所なのです。(伏見区醍醐寺五重塔が京都最古の木造建築だと書かれているものもあります。おそらく平安京内で現存する最古の建築物が千本釈迦堂本堂だという意味だと思われます)
 とりわけ千本釈迦堂のある辺りは山名宗全率いる西軍の陣が置かれた場所です。応仁・文明の乱でも奇跡的に焼け残ったという国宝本堂です。平安時代までの寺院は、朝廷による官寺や貴族が建てたものが多いのですが、この寺は民衆の間に流行していた釈迦念仏(「南無釈迦牟尼仏」を大合唱する)の道場として民衆のために建てられたお寺です。

(2)平野神社魁桜

 京都の桜の中では一番早く開花する魁桜(さきがけざくら)、名前の通り早く咲き始める。今年も行ってきた。境内は花見の席の準備が出来ていた。魁桜の周りには大勢のカメラの列。華やかな雰囲気が溢れ、暖かく穏やかな日差しを受け、木の周辺はすっかり春めいている。春がきたなと実感した。

(1)長徳寺おかめ桜
(長徳寺・京都市左京区田中下柳町)

 カンヒガンザクラ+マメザクラ=おかめ桜、なのだそうです。3月10日たまたま前を通りかかったら満開状態でした。
 場所は京阪出町柳駅下車今出川川端を北へ、東側。萩で有名な常林寺の北側の長徳寺。まだ若い木のようで幹は細いですが、かなりボリュームを感じる桜です。しばらくしたら京都におかめ桜あり、と言われるような桜になるのではないでしょうか。
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