桜舞うpart5
「花の寺」勝持寺

(京都市西京区大原野南春日町1194 рO75−331−0601)

勝持寺西行桜

 西行という人は23才で出家して、桜咲く1190年2月26日(釈迦涅槃の日)に河内弘川寺で亡くなりました。「ねがはくは花のしたにて春死なん そのきさらぎの望月の頃」(『山家集』から)という願い通りにです。
 俊成、定家らから高い評価を受けた歌人としての西行。漂白の歌人として芭蕉からも慕われ尊敬された西行。
 その西行が出家したのが大原野にある勝持寺なのです。この寺には出家した時の鏡石があります。実際西行が庵を結んだ場所は、現在の寺から200m程登った山上にあるそうです。西行は寺庭に一株の桜を植えて吟愛していたらしく、世人はその桜を「西行桜」と呼び、寺を『花の寺』と呼ぶようになりました。
 謡曲「西行桜」「小塩」は勝持寺が舞台になっています。南北朝時代、婆娑羅大名として有名な佐々木道誉が「闘茶会」を開くなど桜の名所として有名なお寺ですが、紅葉でも有名です。 

勝持寺と桜

 勝持寺へ行く時、大原野神社横にあるPに車やバイクを置いて行きます。下の写真は大原野神社から正法寺の方を見たものです。

 このPすぐ近くの勝持寺石段を登って行きますと仁王門に出ます。この仁王門は応仁の乱の兵火を逃れたというものです。そこにヤマザクラが二本あります。ソメイヨシノではなくヤマザクラであるのがいいなと思います。
 この仁王門からの参道はかなりきつい坂道で、かなり疲れた時分に墓地に着きます。お寺の塀が見えてきます。私はこの塀が見える景色が好きです。そしてこの塀沿いの道を右へ曲がると、南門に到着します。境内に西行桜他花の寺にふさわしい桜が見事に咲いておりました。
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