東北三大桜を見るPart4

角館・桧木内堤

(1)秋田県角館

 2016年5月2日(月)、JTB旅物語「みちのく桜街道3日間」最終日。弘前城も楽しみにしていましたがやっぱり角館が今回の旅行の一番の目的地でした。しかし、三日目ですから、東北の桜事情も察しがつきますから、桜はあきらめました。バスの駐車場の川沿いに桧木内川堤はあります。右の写真の通りです。
 角館は「みちのくの小京都」と呼ばれているそうです。「○○富士」とか「○○銀座」とかと同じぐらい「○○京都」もありそうです。城下町だったり古くからの歴史や祭りを有し、古い建造物やお寺が多く、紅葉や桜の美しい場所が選ばれているようです。こういう名付け方、京都の人間を調子に乗らせます。やめた方がいいと思います。角館を隅々まで見て回った訳ではないのですが、角館は京都にない整然とした美しさがあります。
 私が歩いた場所は「内町」と呼ばれる武家屋敷町で、JR角館駅に近い方は「外町」と呼ばれる商人の町のようです。外町には、毎年9月7日から9日まで、神明社と成就院薬師堂の激しく出車がぶつかり合うまつりがありおます。2015年には人身事故も起こったようです。

(2)石黒家

 ここは、300円の入場料が必要です。石黒家は角館の武家屋敷現存最古だそうです。藩の財政を担当する役職の武士だったそうです。入るとフレンドリーで、ご家族の方でしょうか、総出で家の中を案内して下さいます。嘉永6年(1853)に蓮沼七左衛門から買い取られたそうです。私はこの蔵の入口の黒い漆喰とその模様が豪華ですごいなあと感心しました。左の欄間も工夫されていて、日影が壁に映るように工夫されています。

(3)青柳家

 青柳家住宅は上級武士の建築様式を伝え、3000坪あるという。「ハイカラ館」「小田野直武(解体新書表紙絵作者)像」「秋田郷土館」「森の植栽館」などもともと青柳家に伝わったものではなく、最近作られたものがあって、要するに色々商売されているということのようだ。桜の幹樹皮を使った工芸品を作りながら商っている店があった。この辺では、伝統工芸品らしくこのあと行った伝承館という建物の売店では「樺細工」という名でたくさんお店があった。どこかで、同じ品物を売っていたのだが思い出せず歯がゆい。
 石黒家・青柳家と続く黒い塀はずーっと長く続いていて美しく、この道に桜が咲き広がっていたら見事だろうなと思わせる。入場料500円。
   

(4)岩橋家・河原田家・松本家

 石黒家は「角館指定史跡」青柳家は「秋田県指定史跡」だそうだ。角館全体として重要伝統的建造物群指定地区指定されているらしい。京都の「祗園新橋」や「産寧阪」「上賀茂社家」と同じだ。そう言えば、全体として指定されているが、重文とか国宝とかは、どこにもないなと思った。しかし何軒も雰囲気を同じくする建物が居並ぶことで景観美が保たれるのであるから、これから紹介する家々も大切だ。このお宅は外町に繋がっていく場所にあり、中級武士の居宅であったようだ。
 東北へは「五大まつり」を見に行ったことがある。自分の関係する研究集会が(青森で2回、秋田で1回、山形で1回、福島で1回)あった。青森空港が霧で出発できず困ったことがあった。青森発の夜行列車が遅れに遅れて、料金を払い戻ししてもらったこともあった。
 今度行くときは「乳頭温泉などの温泉巡り」がいいな。「白神山地」「出羽三山」もいい。山形の山寺、平泉の中尊寺は行ったことがあるが、松島の瑞巌寺へ行ったことがない。青森の恐山も行きたい。青森秋田宮城にある円空仏巡りもしたい。福島へは何もお役に立つようなことができておらず、気兼ねするが…。
 本当は元気なうちに、車かバイクで、新潟からずーっと日本海から太平洋を回って東北一周の気ままな旅ができたらと思う。
 いいな、東北。ぜひ、また。今回はおしまい。
 
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