京都萩の名所案内

 萩はマメ科の植物。万葉集では一番多く歌われている花です。ヤマハギ、ツクシハギ、ニシキハギ、ミヤギノハギなど13種あります。京都の萩の名所の紹介です。
 お彼岸の頃に食べる小豆ののった餅を「おはぎ」というのは萩が咲く頃に食べるからとか。同じものを「ぼたもち」というのはボタンの花からきています。
梨木神社(萩の宮) 迎称寺(萩の寺・萩の霊場) 常林寺(萩の寺) 真如堂 大聖寺(花の御所跡) 上賀茂神社

▼梨木神社(萩の宮)
(京都市上京区寺町通り広小路上ル染殿町)

 9月15日(敬老の日)から始まる恒例の「萩まつり」。府市民俳句大会の作品が短冊になって下げられています。お茶席が設けられ、狂言や尺八・箏曲・日舞・上方舞などの奉納行事が土日そして23日(秋分の日)と続けられます。
 京都御所のすぐ東にあるこの神社は明治18年(1885)に創建され、三条実万(さねつむ)実美(さねとみ)を祭神とする神社です。三条実美は幕末尊皇攘夷派公家の中心人物で明治維新後は太政大臣。実万は実美の父親。境内には京の三名水の一つ染井(そめのい)があります。

▼迎称寺(萩の寺・萩の霊場)
(京都市左京区浄土寺真如町)

 油土塀と萩が美しいお寺です。奈良のお寺の雰囲気です。
 京阪丸太町から丸太町通りを東へ、東山丸太町を一つ北へ行きさらに東へ行くと聖護院があります。そして黒谷金戒光明寺(ここには古今の有名人の墓多数)で北へ行きます。京大医学部納骨墓地の大きな墓にビックリしながら道を曲がるにまかせて行きますと真如堂にでます。そのすぐ北に目指す迎称寺があります。

▼真如堂

迎称寺まで足を伸ばしたら真如堂もぜひ。本堂前の萩が美しいし、塔の付近にも咲いています。紅葉で有名な寺ですが、萩もなかなかです。

▼常林寺(萩の寺)
左京区田中下柳町

このお寺は分かりやすいところにあります。京阪出町柳終点で降りて、川端通りへでますと浄土宗のお寺が3つ並んでいます。その真ん中のお寺です。

▼大聖寺(花の御所跡)
(京都市上京区烏丸今出川一筋上)

 臨済宗相国寺派の尼門跡寺院です。足利義満が幕府を開いた花の御所はここだとか。石碑が萩の花で隠れていました。非公開です。最近始まった神仏霊場巡拝京都18番に選ばれたようで、朱印を押す旨の掲示がありました。江戸時代のお庭など興味津々ですが非公開では仕方ありません。
 門の中を少しのぞくと車寄せまでのお庭に見事な萩、そしてすすき。少し写真を撮らせていただきました。車寄せの向こうに同志社大学の生協の建物。7階建てのレンガがそびえています。
 このお寺でぜひ見せて欲しいと思うのが、椿です。冬に期間限定でも椿を公開してもらないかと、塀越しのヤブツバキ見ながら前を通っています。

▼上賀茂神社
京都市北区上賀茂本山町

 上賀茂神社は平安京以前からある神社で、葵祭や競馬(くらべうま)社家など有名なものでいっぱいです。建物はほとんどが国宝であり重要文化財。夏には神社の中流れる川にホタルが舞います。ご神体は神山(こうやま)だそうです。
 ここの萩もきれいです。川に沿って植えられています。朱の門とのコントラストも美しいと思います。
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