近江石仏巡り2005ー4
妙光寺山地蔵磨崖仏
(野洲郡野洲町妙光寺山)
国道8号を御上神社を越えてしばらく北へ向かいますと、「妙光寺」という場所に出ます。さて、ここから磨崖仏までの案内がないので迷いました。
仕方がありません。以前福林寺磨崖仏を訪れたときに確か妙光寺磨崖物の案内があったことを思い出して、小篠原の野洲中学校まで行って、ここの車を置いて徒歩で妙光寺山地蔵磨崖仏へ向かうことにしました。希望ケ丘運動公園のゲートと分かれてしばらく歩きますと、妙光寺磨崖仏の入口に着きました。JR野洲駅から東南3kmの位置にあります。
これが、磨崖仏へ行く入り口です。この赤い鳥居は岩神大龍神のものです。なぜゲートがあるかと言いますと、何でもイノシシが出入りするからとか。
しばらく歩いていきますと、この山には加工した石がたくさんあって、曰く因縁がたくさんありそうな山だと言うことが予想できます。ちょっと気になるものを紹介します。野洲町には銅鐸記念館あります。大きな銅鐸が大量に出土しているところです。
この岩神大龍神を越えてしばらく行きますと、お目当ての地蔵磨崖仏に着きました。このお地蔵さん色が白いのです。丁寧にみがいておられる方がおられるのではないかと思いました。
高さも幅も6mの花崗岩の巨石に、高さ175cm幅95cm深さ15cmの彫り込みをして、155cmの地蔵立像が半肉彫りしてあります。足下に蓮華座を設けてあります。鎌倉末期元享4年(1324)の銘が像にあります。年代がはっきりしている点、写実性に優れている点など貴重な磨崖仏です。
■近江石仏巡り
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