円空さんを訪ねる旅(6)
祖師野薬師堂
(岐阜県下呂市金山町)
2008年3月27日(木)円空さんを訪ねる旅2日目。前日下呂温泉を楽しんで、下呂温泉合掌村で円空さんとの出会いを楽しんだあと、美並村ふるさと館目指していました。ナビ任せですから、どこをどう走っているのか分かりません。金山町という所を通っています。すると妻が、「今『円空仏』って書いてあった」と言うのです。それは、聞き逃すわけにはいきません。道を引き返して確かめることにしました。
左は、金山町が建てたもので、このお堂に13体の円空さんがおられると書いています。右は文政9年に書かれたもののようです。対硯堂…?人の名でしょうか。ここには、円空が竹鼻の生まれであることをはっきり書いています。そして、海底から枝珊瑚を採ったと書いてあります。(*これは、祖師野薬師堂にのこる木札に書かれている文言だそうです。円空生誕地について、『近世畸人伝』同様竹ケ鼻の名が記されています。文政9年は、1827年のこと。図録『円空』展・長谷川公茂「円空の生涯」より)
祖師野薬師三尊
月光菩薩 | 薬師如来 | 日光菩薩 |
格子窓から薄暗いお堂の中を拝見いたしました。ありがたいことに仏壇の扉は開けられていました。目が慣れてくると、薬師三尊がはっきり見えてきました。これは、円空お得意の薬師如来です。日光月光両菩薩はやや太めです。写真が撮れるかなとカメラを向けてみましたが、何しろ格子の穴が小さくてレンズが入りません。格子に邪魔されて、そのお姿をとらえることは困難です。
薬師三尊ははっきり分かったのですが、どれが聖観音4体で、どれが十二神将6体なのかよく分かりません。たぶん仏壇前にある小さいのが十二神将で(でも7体ですね…中の一体が聖観音か?)、日光月光の後ろに立っておられるのが聖観音だと思います。実は袖の方に円空みたいな岩座の天部像や最近造られたようなのもありました。
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