円空さんを 訪ねる旅(94) 仁昌寺 (愛知県北名古屋市鹿田) |
愛行院から歩いてもすぐの場所に仁昌寺はありましたが、車に乗せていただき無事到着しました。
曹洞宗のお寺です。
仁昌寺さんの観音像は、以前近くの民家にあった像です。そのお宅に、よくないことが続き、これはこの観音像を大事にしなかったからと思い、仁昌寺の地蔵堂に安置されたということです。
時がたち、台上に置かれた像が落ち、下の土の中に埋もれてしまったようです。たまたま、埋まった像を見つけて小島先生に連絡をされ円空仏と確認された像です。
観音菩薩像
(32Cm)
大変穏やかなお顔をしておられます。蓮座が急に細くなって、線彫りの台座につながっています。頭に阿弥陀如来の化仏を彫りだしています。宝冠を被った造像になっています。
背面の梵字です。頭部から背中に最勝のウ、帰命のオン、弁財天のソ書かれていて、大日如来の三種真言(右は報身真言、中は法身真言、左は応身真言)が書かれています。これは円空が延宝7年以降に書く梵字です。