円空さんを 訪ねる旅(95) 延命寺 (愛知県西春日井郡豊山町) |
2017年11月19日(日)〜20日(月)クラブツーリズムの「尾張の円空仏巡りツアー」に参加しました。
2つめのお寺が延命寺でした。このお寺で2体の円空さんを拝観いたしました。
(1)阿弥陀如来立像
(61.0Cm)
阿弥陀如来の印相の特徴は親指と人差し指で輪を作ること。この阿弥陀さんは来迎印という印相である。施無畏与願印に似ている。右手を上げて左手を下げてともに手の平を前に向けている。輪を作っているか分かりにくいが、そう言われれば人差し指が曲がっている。信者の臨終時に、西方極楽浄土から迎えに来られる時の阿弥陀の印相である。鼻をかじられたのだろうか。
底部を見ると、四角い材を使って彫られたことが分かる。鑿跡がしっかり残っている。色を塗った跡がない。 右の写真は背面だが、何か書かれた跡が見える。文字のようで、そうでもないようで、よく分からない。左上に大きな節が見える。すごくねじれた木材である。 |
(2)韋駄天
(30.5cm)
この像は同じ西春日井郡豊山町の生法寺にある像である。特別に私たちに便宜をはかって下さり2体揃えて見せてくださったようだ。韋駄天は唐風の甲冑姿で刀を持つ姿で表現されるらしいが、円空のこの像は合掌している。禅宗寺院では厨房や僧房を護る護法神の役割を果たす。磐座にのり沓を履いている。
(3)二体揃って