円空さんを訪ねる旅 (128) 北名古屋市鍛冶ヶ一色 雲太寺 円空薬師如来・大般若会 涅槃図・十六善神図 倣木喰 |
2020年1月7日(火)ガンダーラの会の現地学習会で、北名古屋市にある雲太寺へ行って来ました。
午後3時からという遅くからの開催でしたから、自宅を11時頃に出て、新快速を乗り継いで午後2時20分頃、名鉄「徳重・名古屋芸大前」に到着しました。生憎の雨。雨足もそこそこあってここから徒歩20分はキツイかなあと思いました。何しろ全く知らない土地で第一歩をどちら方向へ向ければよいのか分かりません。
そのうち若い男性が通られたので、聞きました。お寺の名前を聞いてもダメだと思ったので、名古屋芸大が近そうだったので、尋ねますと、駅の南北どちらにも校舎があるとのこと。仕方ないので、地図を見ていただいたら、親切に教えていただきました。
雨の中歩いたのですが、知らない道は長い。右折する場所が分からず1つ交差点を通過して右折。郵便局に飛び込んで尋ねましたらやっと分かりました。
そんなこんなで、結局20分(1600m)のところ40分かかって到着。
(1)大般若会
私が到着したときすでにご住職のお話が始まっていました。今日の段取りをお話しされていたようです。本堂に向かって右は檀家のみなさん。私たち見学会のものは左側に着席し、中央は僧侶です。 本尊前に十六善神図が掛けられています。大般若経の扉絵にも描かれています。志摩立神や片田の円空絵は有名。 着席と同時に、5人の僧侶が入場されました。散華の後、大般若経が転読されました。 |
(2)薬師如来立像 (20.0cm) |
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拱手に小さい薬壺を持っておられる。薄い。このページ上山門の向こうにあるお堂に安置されていた像のようです。埃を被っておられるようです。前方の衣文が細かく多い。 |
背銘・・・何か文字がある。 頭部には「ア」か「イ」か? 背中のまん中は薬師の種字 「バイ」か。 |
(3)涅槃図・倣木喰仏など
雲太寺のご住職は、元禄時代の涅槃図を使って、絵解きをしてくださった。お釈迦様のお母さんが臨終の息子に天上から薬を投げたことの真偽の話、涅槃時に様々な動物が集まったが、ネコがいないことなど。近隣の小学校の児童が地域学習に来るようでその時にも絵解きをされるようだ。
本堂内陣横の脇壇に円空の十二神将や木っ端千体仏の模刻が飾られている。
その横に木喰仏の模刻8体もある。倣木喰仏と命名されるようで近く開眼供養されるという話であった。
その上には棟方志功の版画があった。「本物ですか」と失礼なことを聞いたら「本物です」とのことだった。
内陣奥にお部屋があって、その天井は名古屋芸大の学生さん筆の天井画で荘厳されていた。曹洞宗のお寺だと云うことであった。次々と色々なアイデアもお金も出してお寺に魅力をと思っておられるようであった。